関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

フランス人間国宝展 【東京国立博物館 表慶館】

2週間ほど前の土曜日に上野の東京国立博物館 表慶館で「フランス人間国宝展」を観てきました。

DSC09163.jpg

【展覧名】
 フランス人間国宝展 

【公式サイト】
 http://www.fr-treasures.jp/
 http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1866
 http://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/category/90/

【会場】東京国立博物館 表慶館
【最寄】上野駅

【会期】2017年9月12日(火) ~11月26日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
結構お客さんがいましたが、快適に鑑賞することができました。

さて、この展示はフランスの人間国宝についてということで、フランスの匠たちによる多岐に渡る工芸品が並ぶ内容となっています。そもそもフランスにも人間国宝っているんだ??という疑問があったのですが、これは日本の人間国宝の制度に倣って「メートル・ダール」という呼称で1994年に制定されたそうです。今回はそうした13名のメートル・ダールと2名の「手の賢さに捧げるリリアンヌ・ベタンクール賞」受賞者を表慶館の8つの部屋で紹介していましたので、各章ごとに展示の様子を簡単に振り返ってみようと思います。


<第1室 陶器>
まずは陶器のコーナーで、ジャン・ジレルという匠の作品が並んでいました。フランスの陶芸と聞いてロココ調のものを想像したのですが、実際には天目茶碗そのものと思えるものが部屋いっぱいに並んでいました。油滴天目みたいに輝く斑紋があるので、釉薬にも相当精通していると思われます。それが沢山あるのだから初っ端から驚きの光景です。また、風景の絵付けをした皿などもあり、これまたアジア風となっていました。

<第2室 鼈甲細工、革細工、金銀細工>
こちらは鼈甲細工のクリスティアン・ボネ、革細工のセルジュ・アモルソ、金銀細工のロラン・ダラスプという3人の匠の作品がありました。
まず鼈甲のクリスティアン・ボネは眼鏡や剣、照明などが並び、特に眼鏡が面白かったです。イブ・サンローランやル・コルビュジエの眼鏡を復刻したもので、ちょっとデザインは古めでしたが、鼈甲が洒落た感じでした。
革細工のセルジュ・アモルソは「クフ王」というタイトルの台形のバッグが10点程度並んでいます。名前の通り、クフ王のピラミッドから着想を得たようで、様々な素材で作られています。クロコダイル、山羊、トカゲなど、それぞれの色や素材感も面白かったです。
金銀細工のロラン・ダラスプは今回のポスターにもなっているチューリップの形のグラスもありました。他にも水注やゴブレットなどいずれも優美な曲線で表現されていて現代的なデザインとなっていました。

<第3室 麦わら象嵌細工、壁紙、真鍮細工>
続いては2階に移動し、3室には麦わら象嵌細工のリゾン・ドゥ・コーヌ、壁紙のフランソワ=グザヴィエ・リシャール、真鍮細工のナタナエル・ル・ベールという3人の匠の作品がありました。
まず麦わら象嵌細工のリゾン・ドゥ・コーヌは、麦わらの作品なんて何処にも無いぞ??と探していたら、金属的な質感に仕上がったサイドボードのような「ルクソール」という作品が1点のみありました。麦わら象嵌細工は17~19世紀に廃れてしまったそうですが、蘇ったこの作品では幾何学的な模様の仕上がりが非常にモダンで洗練されていました。
次に壁紙のフランソワ=グザヴィエ・リシャールについては、この部屋の壁全体に垂れ幕のように掛っています。和紙で出来ていて、透かしで花の模様を表現しているので可憐な印象を受けました。手摺り木版壁紙は20世紀半ばに廃れたそうですが、こちらも見事に蘇っていました。
真鍮細工のナタナエル・ル・ベールはどこかエキゾチックな作風で、いくつかのテーブルなどが並んでいます。脚の部分がそろばんの玉のようになっていたり、面白いデザインです。また、先程の麦わら象嵌細工とのコラボのテーブルもあり、これがこの部屋で最も見どころかな。この作品でも麦わらと言われても分からないくらい緻密で重厚感のある仕上がりになっていました。

<第4室 傘、扇>
続いては傘のミシェル・ウルトーと、扇のシルヴァン・ル・グエンの2人の匠の部屋です。
まず傘のミシェル・ウルトーは様々な形の傘がズラりと並んでいます。シルクやサテン、コットンなど様々な布地を使い個性的な形をしていて、縁が反り返っているような変わった傘もあります。一方で、貴族的な優美さもあり、金や真珠、黒檀なども使われた高級感ある仕上がりとなっていました。この辺は王朝時代の華やかさを思わせます。
同じく扇のシルヴァン・ル・グエンも優雅さ溢れる作品が並びます。こちらも紙だけではなくシルクや羽のようなものを使い、形も様々です。豪華なだけならそれほど驚かないのですが、特に面白かったのが折り紙から着想を得たもので、飛び出す絵本のような立体的な構造になっていました。日本の人間国宝と同じように伝統の継承と新しいチャレンジが同時に存在する感じが素晴らしいです。

<第5室 折り布>
こちらはプリーツ(折ひだ)のピエトロ・セミネリの作品が並んでいました。中央には鱗のような折り目がついた10mほどもある作品があり、特に目を引きます。1つ1つ丹念に布地に折り目をつけているそうで、その仕事ぶりの丁寧さと緻密な計算に驚きます。幾何学的な折り目からは折り紙に似たものを感じました。

<第6室 銅板彫刻、紋章彫刻、エンボス加工(ゴフラージュ)>
こちらは銅板彫刻のファニー・ブーシェ、紋章彫刻のジェラール・デカン、エンボス加工のロラン・ノグの3人の匠の作品が並んでいました。
まず銅板彫刻のファニー・ブーシェはエリオグラビュールという版画技法を用いた白黒版画が並び、いずれもざらついた質感となっています。また、銅板自体を侍の鎧のように組み合わせた作品もあり、ちょっと意外な感じでした。(日本で開催されているせいかこの展示の作品には日本的な要素が割とあります)
紋章彫刻のジェラール・デカンは金の柱のような印章があり、側面に動物がぎっしり彫り込まれています。それを陶器に転がして転写した作品もありエジプトの壁画のように見えるのが面白かったです。他にも浮き彫りで馬や鳥などを表した作品などもありました。
もう1人、ロラン・ノグの作品で用いられるエンボス加工とは凹凸のある紙を使った表現のことで、歪んだ立方体が波打つような幾何学的な立体作品などがありました。この人の作品を観ていると、紙自体の素材の可能性がまだまだあるように感じられるのが面白かったです。

<第7室 羽根細工>
再び1階に戻ってきて、7室は羽根細工のネリー・ソニエのコーナーです。この人は無数の羽根を使って様々なものを表現しているのですが、「ドラゴン」という作品ではまさに龍の顔を茶色の羽根を使って表現するなど、面白い発想です。しかし一番の驚きは樹木を表現した作品で、花と葉っぱの部分に羽根が使われているにも関わらず、間近で観ても本物の花や葉に見えました。これは他の鑑賞者たちも一様に驚きの声をあげていました。
また、会場を出ると各人間国宝たちのメイキング映像を観られるのですが、この人は普段から沢山の羽根を色ごとに分別して保存しているようで、そちらも興味深かったです。

<第8室 ガラス>
最後はガラスのエマニュエル・バロワの作品が1点だけあります。ガラスでできた板が無数に並んで波を表現していて、うねった動きを感じさせます。また、曲線のためかガラスという硬い素材にも関わらず柔らかい印象を受けました。


ということで、全く未知の世界でしたが素晴らしいデザインを楽しむことができました。フランスならではの感性がありつつ、ちょいちょい日本との関係性も感じさせるのも良かったです。 同じ東博の平成館では運慶展という素晴らしい展示もやっていますが、こちらも良い展示なので、せっかく行くなら合わせて観るのも良いかと思います。
 参考記事:運慶 (東京国立博物館 平成館)


記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

  人気ブログランキングへ 

評価




前略ディープインパクト様 ~関係者からDEEPへの手紙~ 【JRA競馬博物館】

前回ご紹介した府中市美術館の展示を観た後、東京競馬場に移動して毎日王冠を観てきました。そのついでに場内にあるJRA競馬博物館で「前略ディープインパクト様 ~関係者からDEEPへの手紙~」という展示を観てきました。(今回は競馬を知っている人向けの記事になります。美術とはあまり関係ないですが、馬は生きた芸術だし関東の観光地ということでw)

DSC_0121_enc.jpg DSC_0122_enc.jpg

【展覧名】
 前略ディープインパクト様 ~関係者からDEEPへの手紙~

【公式サイト】
 http://www.bajibunka.jrao.ne.jp/keiba/event/event_20170922.html 

【会場】JRA競馬博物館
【最寄】府中競馬正門前駅

【会期】2017年10月7日(土)~11月26日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_②_3_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
意外と混んでいて多くのお客さんで賑わっていました。ディープの人気は10年以上経っても衰えていないようです。

さて、このJRA競馬博物館は競馬に関する展示や発馬機体験などがあるのですが、今回は日本の競馬史上最強格の1頭に数えられるディープインパクトに関する特別展をやっていました。競馬を知っている人ならディープインパクトの功績はご存知かと思いますが、改めてその偉業を称える内容となっていました。この展示は写真を撮ることができましたので、写真を使ってご紹介しようと思います。

 参考リンク:
  ディープインパクトの成績

 参考記事:
  JRA競馬博物館とジャパンカップ
  毎日王冠 【東京競馬場の案内】

今回のタイトルになっているようにこんな感じでディープへの手紙という形でコメントが寄せられています。
DSC_0138_enc.jpg
これは池江調教師。勿論、武豊騎手や吉田勝己氏などのコメントもあります。ちょっと意外だったのがルメール騎手のコメントもあって、何でだろ?と思ったら唯一の国内での黒星をつけたハーツクライに騎乗していたのがルメールだったからのようでした。その時の有馬記念は実際に観に行ってましたが、騒然としていたのをよく覚えています。

まあ、コメントだけ読んでもそれほど面白くないですが、ディープの使った品々なども展示されていました(一部はレプリカ)

こちらは厩舎プレート。デビュー前は兄ブラックタイドと異なるマイラータイプの華奢な馬なんて評価もありました。
DSC_0129_enc_20171017224846c94.jpg
余談ですが、私は仲間内で20年以上POGをやっていて、ウインドインハーヘアの子はレディブロンドもブラックタイドも指名していたのに、肝心のディープはブラックタイドの活躍を観た友達連中とのドラフト1位競合になり、あみだクジで負けて取られるという苦杯の思い出が…w それが最近になってブラックタイドの子がディープの子たちを抑えて天下を取ったのだから競馬というのは本当に面白いものです。

こちらはジャパンカップの時の蹄鉄
DSC_0141_enc.jpg
ディープは蹄が薄かったので、釘を打たない特殊な蹄鉄でした。

こちらは三冠達成(菊花賞優勝時)の武豊騎手のブーツ。
DSC_0159_enc.jpg
菊花賞を友達と京都まで行って観たのを思い出しながら観ていました。単勝100円元返しの馬券を買った覚えがw

これは勝負服の複製で武豊のサイン入り。金子真人ホールディングスの服です。
DSC_0162_enc.jpg
金子オーナーはその後も大活躍で、POGには金子作戦(金子オーナーの馬を指名しまくる)という作戦もあるくらい凄い馬主です。

こちらはジャパンカップ優勝時の帽子。
DSC_0168_enc.jpg
緑の6枠6番でした。このレースも観に行った記憶が。(私にとっては指名馬ハーツクライを応援していてブービーだった記憶ですがw しかもラストランになった)

三冠レースの優勝レイ(多分レプリカ)
DSC_0179_enc.jpg
全部観に行ったので、これから先もずっと自慢できますw 三冠馬はその後も出ましたが、無敗の三冠馬はそうそう出ないと思います。

他にも鞭とか鐙とか様々な品も展示されていました。

こちらはディープの写真。
DSC_0175_enc_20171017224841301.jpg
猫と仲良しだったそうで、微笑ましい光景。

最後のコーナーにはディープの種牡馬としての活躍を伝えるボードなどもありました。

ということで、ディープインパクトの思い出に浸りながら観てきました。当時から競馬を観ていた人ならディープの思い出を持っていると思いますので、観ていると色んなドラマが蘇って来ると思います。この後、殿堂馬のコーナーなども観てきました。競馬好きなら一度は訪れたい博物館です。

おまけ:
せっかくなので毎日王冠で撮ってきた写真。

この日、1番人気だったソウルスターリング。
DSC_0077_enc.jpg
3歳牝馬で毎日王冠1番人気は流石にどうか?と思いましたが、案の定8着に沈みました…。

こちらは2番人気のマカヒキ。
DSC_0103_enc.jpg
凱旋門賞でボロ負けしてから勝ち星から遠ざかっていますが、流石に入着くらいするだろうと思って買ったのに…w 見せ場もない6着w

こちらは3番人気で勝ち馬となったリアルスティール。
DSC_0089_enc.jpg
休養明けで前走もイマイチだったけどデムーロだったので抑えておきましたw 3連複の3着を拾ってなかったので馬券は外しましたw

レースシーン。
DSC_0111_enc_20171017225123ef4.jpg
新しく買ったレンズを使ったけど、流石に遠くて早かったのでブレてしまった。

12Rの後、全国ポニー競馬選手権「ジョッキーベイビーズ」というイベントをやっていました。
DSC_0187_enc_20171017225126645.jpg
文字通りポニーに乗った小学4年生から中学1年生の騎手の卵たちのレースなのですが、ポニーが予想以上に早くて驚きました。騎手も闘志溢れる追い方でベイビーなんてもんじゃなかったです。
 参考リンク:http://www.jra.go.jp/news/other/jb.html

おまけ2:
この日、京王府中駅周辺では色々な所でジャズのコンサートをやっていました。
DSC_0044_enc.jpg
あちこちの街角でやっていたのでいくつか聴いてきました。2006年からやってるみたいなので、来年以降もやってるのかも??
 参考リンク:http://jazzinfuchu.net/


記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

  人気ブログランキングへ 

評価




フィンランド・デザイン展 【府中市美術館】

1週間ほど前の日曜日に府中市美術館でフィンランド・デザイン展を観てきました。

DSC_0046_enc.jpg

【展覧名】
 フィンランド独立100周年記念 フィンランド・デザイン展

【公式サイト】
 http://finnish-design2017.exhn.jp/
 https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/finland.html

【会場】府中市美術館
【最寄】府中駅

【会期】2017年9月9日(土)~10月22日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
たまたま入館無料の日に行ってしまい、非常に混んでいて観るのも一苦労といった感じでした。子供がダッシュしてたりして、いつもと雰囲気が違う中で鑑賞してきましたw

さて、この展示は日本でも人気のフィンランドのデザインに関する展示で、フィンランドの独立100周年を記念したものとなります。展示では独立前からフィンランドデザインの歴史をなぞる感じで構成されていて、非常に独創的な雑貨や家具などが並んでいました。この展示には作品リストが無かったので、簡単にメモしてきた内容を元に振り返ってみようと思います。


<1.フィンランド独立以前の装飾芸術>
まず最初は1900年頃の独立前のフィンランドデザインについてです。ここには陶器や木製家具、ガラス器などが並び、やや素朴なものからアール・ヌーヴォーやアールデコ的なものまでありました。フィンランドは1900年にパリ万国博覧会のフィンランド館への出品が独立の足がかりになったそうで、その時もモダンで一際目を引くデザインを披露していたそうです。この章では当時の様子を記録した映像なども紹介されていました。その後、ロシア革命の混乱に乗じて1917年にフィンランドは独立し、デザインにおいても独特の進化を遂げていきます。


<2.フィンランド・デザインの礎>
ここではフィンランドを代表する企業とデザイナーを紹介していました。食器のアラビア、テーブルウェアやガラスのイッタラ、インテリアのアルテックなどの品が並び、特にアラビアのデザイナー カイ・フランク、マリメッコのデザイナー マイヤ・イソラ、アルテックのデザイナー アルヴァ・アアルトの3人を取り上げています。
まずカイ・フランクはシンプルな形の食器やガラス器が並んでいて、色合いの可愛らしさもあれば 形のモダンさもある 飽きのこないデザインです。
次にマイヤ・イソラはド派手なテキスタイルが壁一面に展示されていて目を引きます。マリメッコの象徴とも言えるウニッコ(ケシの花)柄の鮮やかさは多くの人が心惹かれると思います。服も何着かあり、同様に明朗快活なデザインとなっていました。
アルヴァ・アアルトは北欧モダンデザインの父とも言われるほどの人物で、成型合板や曲げ木の技術を開発したそうで、曲げ木のレリーフや椅子などが並んでいます。有機的で滑らかなフォルムの作品が多く、合板以外にもガラスや金属の作品(ボウルや花瓶など)もありました。いずれも理知的な印象を受けます。さらにアルヴァ・アアルトは建築も手がけていたようで、建築の設計図などもありました。


<3.フィンランド・デザインの完成>
続いては独立後の成熟期についてのコーナーです。ここにはフィンランドモダンデザインの巨匠と呼ばれるタピオ・ヴィルカラ、ティモ・サルパネヴァ、イルマリ・タピオヴァーラなどの作品が並びます。
まずタピオ・ヴィルカラは氷を思わせるやや表面がボコボコしたガラス器が並びます。これはまさに氷柱からインスピレーションを得ているそうで、涼しげな印象を受けます。
次にティモ・サルパネヴァは丸みのあるガラス器が並び、優美な印象を受けます。こちらも素材感が面白い作品が多かったように思います。
イルマリ・タピオヴァーラは前述のアルヴァ・アアルトの弟子で、合板を使った椅子が展示されていました。合板ならではの形の自由さもあり、どこか温かみを感じる曲線が好みでした。


<4.フィンランド・デザインの異才たち>
続いては主流とは異なる独自のデザインを切り開いた4人の異才が紹介されていました。私が最も気に入ったのはこの章です。
まずフィンランドと聞いたら真っ先に思いつく人も多い「ムーミン」を生み出したトーベ・ヤンソンの作品が並びます。ムーミンの各国語版やグッズ、飛び出す絵本のようなものもありますが、それ以外にもグラフィックデザインやテキスタイルも手がけていたようです。いずれも可愛らしいデザインで幅広い人に愛されるのも納得のデザインです。ちなみに作者本人はスナフキンみたいな人柄なのか、無人島に近いところで制作していたというエピソードも紹介されていました。
そしてこの展示で一番好きになったのがエーリク・ブルーンのグラフィックデザインで、魚や果実といった自然をモチーフにしたポップな印象を受けるポスターが並んでいました。特にオレンジジュース「JEFFA(ヤッファパームツリー ヤッファジュースのポスター)」のデザインは秀逸で、オレンジジュースとオレンジの切り身がヤシの木の形となっているのが面白かったです。
続いてマリメッコのデザイナーであるヴォッコ・エスコリン・ヌルメスニエミのテキスタイルがあり、手書きのような温かみとモダンさが融合したゆったりした服(円形みたいな)が展示されていました。これは中々先進的です。
そしてもう1人はインテリアのエーロ・アールニオで、ポップな色合いの犬の形の椅子や、球体状の椅子などが並びます。この辺は有名なのでご存知の方も多いかな? 美術館の入口にもあったので、記事の最後に写真を載せておきます。


<5.フィンランド・デザインの飛躍>
こちらはWW2後から現在まで飛躍しつづけるデザインについてで、主に4人のデザイナーが紹介されていました。まずオイバ・トイッカは鳥の形のガラス器が多く並んでいて、これは以前に観たのをよく覚えていました。デフォルメされていて可愛らしさと柔らかみを感じました。
 参考記事:
  森と湖の国 フィンランド・デザイン 感想前編(サントリー美術館)
  森と湖の国 フィンランド・デザイン 感想後編(サントリー美術館)
  
続いて日本人でマリメッコのテキスタイルデザイナーの石本藤雄で、花をモチーフにした陶板が並びます。これもマリメッコらしい華やかさと優しい雰囲気があり目を引きました。勿論、テキスタイルも展示されていて独特の鮮やかな色彩感覚が流石でした。
続いてヘイッキ・オルボラはこの展示の中でも最も身近に感じたイッタラのキャンドルホルダーが並んでいました。厚みのあるガラス製で、色んなお店で観た覚えがあります。(というか家にもありますw) 定番になっているのは優れたデザインであることの証明みたいなものかな。
そしてもう1人、陶芸家でデザイナーのトーベ・スロッテはムーミンの書籍やマグカップ、スケッチなどが並んでいました。やはりフィンランドでは今でもムーミンが愛されているのがよく分かります。


<6.フィンランド・デザインのいま>
最後は現在のフィンランドデザインについてで、2人のデザイナーが紹介されていました。
まずハッリ・コスキネンはランタンやポット、ガラス器、椅子、テキスタイルなど様々な品が並び、洗練されたフィンランドデザインの精神を確実に引き継ぎならがさらに進化している感じを受けました。
もう1人はヘイニ・リータフフタで、花柄の陶器や人の形のキャンドルホルダー、陶板のリリーフなどが並んでいます。こちらは温かみのある雰囲気があり、心が安らぐ楽しさがありました。


ということで、満足度の高い内容となっていました。特にエーリク・ブルーンのポスターが気に入ったので、ポストカードを10枚くらい買ってきました。勿論、イッタラやマリメッコといったデザインが好きな方にもオススメです。もう会期末となっていますので、気になる方はすぐにでもどうぞ。 なお、この展示は10/28~12/24に宮城県美術館へと巡回するようです。

おまけ:
美術館の入り口にあったフィンランドデザインの数々。

エーロ・アールニオ「パピー」
DSC_0049_enc.jpg
名前の通り犬の置物のように見えて椅子とは思えないw

エーロ・アールニオ「ボールチェア」
DSC_0053_enc_20171016231258ae2.jpg DSC_0058_enc.jpg
この近未来感がたまらない。中に入ると防音効果があるのか、後方の音が少し聞こえなくなりますw

ムーミンとイルマリ・タピオヴァーラの椅子
DSC_0059_enc.jpg
近くのミュージアムショップではムーミングッズも売っていました。今回のミュージアムショップの品揃えは熱いです。



記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

  人気ブログランキングへ 

評価




怖い絵展 【上野の森美術館】

今日、上野の森美術館で「怖い絵展」を観てきました。非常に沢山の人で賑わっていましたので、気になる混み具合を含めて早速ご紹介しておこうと思います。

DSC09619.jpg DSC09620.jpg

【展覧名】
 怖い絵展 

【公式サイト】
 http://www.kowaie.com/sakuhin.html
 http://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=226

【会場】上野の森美術館
【最寄】上野駅

【会期】2017年10月7日 (土) ~ 12月17日 (日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_①_2_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
非常に混んでいて、入場待ちの列が出来ていました。雨の日の日曜日12時過ぎで50分待ちの表示となっていましたが実際は30分もかからなかったかな。実は先週も足を運んだのですがその時も50分待ちだったので、土日の午後はこれくらいが標準的なのかも。14時半に観終わった頃には100分待ちになっていました。
DSC09638.jpg DSC09654.jpg
久々に3桁の数字を見ましたw

この辺りで30~40分待ちくらいかな。
DSC09640.jpg

これが帰り際に見た100分待ちの光景。
DSC09655.jpg
えらいとこまで列が伸びてました…。

勿論、中も大混雑で一番前で観ようと思ったらだいぶ列に並ぶと思いますが、私は後ろの方から観ていました。また、今回は各作品に解説があって、絵だけでなくそれを読むのに大勢集まってる感じかな。私はタイトルで分かるものが多かったので大半は読まないでサクサク進んできました。なので、じっくり観たい人は私以上に時間がかかって鑑賞時間も2時間くらいになるかもしれません。


さて、肝心の内容についてですが、この展示は2007年に刊行された中野京子 氏による『怖い絵』の10周年を記念するもので、本の中で紹介されている絵の一部が出品されています。私は未読でしたが楽しめましたので、特に読まなくても展覧会でだいたい分かると思いますが深く知りたいかたは本を読んだほうが良いかもしれません。

参考リンク:「怖い絵」
   

中は6章に分かれて展示されていましたので、各章ごとに簡単にご紹介しておこうと思います。なお、この展示は写真を撮ることはできませんが、会場の外にプリントされたものを撮ったので、それを使って一部をご紹介しようと思います。


<第1章 神話と聖書>
まずは神話と聖書を主題とした作品のコーナーです。神話も聖書も残虐なシーンが結構あるのでそれを描くと当然怖いのですが、そこに画家の想像力が働くと一層怖くなるのがよく分かります。一方、一見すると大して怖くなくてもストーリーを知ると怖いという作品もありました。中野京子 氏は絵には感覚で観るだけでは分からないことが込められているので、背景を知ることが絵に対するリスペクトだという考えを持っているようです。私もこの意見に大いに賛成で、特にこの章はそれが顕著だと思います。

こちらはジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの「オデュッセウスに杯を差し出すキルケー」 
DSC09650.jpg
この女性は魔女で、ギリシア神話の英雄オデュッセウスに対して飲むと豚になる酒を勧めています。足元にいるのは既に豚になったオデュッセウスの部下。ストーリーを知らないと分からない怖さの典型かな。背景の鏡オデュッセウスが写っているという構図も面白い作品でした。解説はこのシーンについてのみを説明しているので、話全体を詳しく知りたい方はホメロスの「オデュッセイア」を読んでみると良いかも。
ちなみにウォーターハウスはラファエル前派に属する画家で、ラファエル前派はこうした神話や文学作品を主題にした作品をよく描いています。こうした各画家の指向性などについても知識があると一層楽しめるのではないかと思います。

こちらもオデュッセイアの話の続きで、ハーバート・ジェイムズ・ドレイパーの「オデュッセウスとセイレーン」
DSC09622.jpg
歌を聞くと錯乱して海に飛び込むと先程のキルケーから教えて貰ったので、水夫たちは蜜蝋で耳栓をしていますが、オデュッセウスは歌を聞きたいので自ら柱に括り付けられていますw ここではセイレーンは人魚で表されていて官能的な雰囲気でした。

こちらはギュスターヴ=アドルフ・モッサによる「セイレーン」
DSC09652.jpg
こっちのセイレーンは鳥みたいで見た目からして怖いw モッサの絵の女性はみんなこの狂気をはらんだ目をしてますw 背景が水没した都市みたいな感じなのもシュールな怖さを出していました。モッサは他の章にも1点あったかな。
 参考記事:ニース美術館 (南仏編 ニース)

こちらは旧約聖書の話から引用したフランソワ=グザヴィエ・ファーブル「スザンナと長老たち」
DSC09645.jpg
好色な長老たちが美しい人妻スザンナの水浴を覗き見した上、セクハラ&パワハラで無理やり関係を迫り、断られたら逆ギレして姦通罪をでっち上げて裁判するというド畜生な話。聡明なダニエルによって2人別々に取り調べを受けることになり、見事な逆転裁判ぶりで長老たちは死刑になりましたw これもよく西洋絵画で主題になります。

ここには他にもオイディプスを主題にした作品、ヨハネの黙示録を主題にした作品、ルドンによるオルフェウスの死を描いた作品 などがありました。この辺はストーリー自体も面白いので、一度関連書籍を読んでみると良いかも。


<第2章 怪物・悪魔・地獄>
こちらはその名の通り悪魔や地獄を描いた作品のコーナー。特に夢魔を描いた作品が多かったかな。ここは比較的見た目で分かりやすい怖さの作品が多いと思いますが、聖アントニウスの誘惑 や ダンテの「神曲」を主題にしたものはストーリーを知っていないと理解は難しいと思います。この辺もよく観る主題(特に聖アントニウスの誘惑)なので、この機に調べてみると今後の絵画鑑賞に役立つと思います。

ここには今回の趣旨を抜きにしても素晴らしいアンリ・ファンタン=ラトゥールの作品が2点あったのが嬉しい。 他にもボス風の奇怪な地獄絵なんかも面白かったです。
 参考記事:ベルギー奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで (Bunkamura ザ・ミュージアム)


<第3章 異界と幻視>
ここは版画が多めのコーナーで、異界や幻視、妄想などを絵画化した創造性溢れる作品が並んでいます。ここも特に予備知識無しでも分かるかな。 ルドンやムンク、ゴヤ、ブレスダン、クリンガーなどこの手の画題を得意とした様々な時代の画家が名を連ねています。特に好きなのはクリンガーの手袋の話で、一部しか展示されていませんでしたが一連のストーリーが紹介されていました。ゴヤはもっと怖い作品が沢山あるのでこの趣旨ならエース級だと思うんだけどなあw
 参考記事:
  エドヴァルド・ムンク版画展 (国立西洋美術館)
  プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影 感想前編(国立西洋美術館) 
  プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影 感想後編(国立西洋美術館) 
  マックス・クリンガーの連作版画―尖筆による夢のシークエンス (国立西洋美術館)
  ルドンとその周辺-夢見る世紀末展 感想前編(三菱一号館美術館)
  ルドンとその周辺-夢見る世紀末展 感想後編(三菱一号館美術館)

ここで2階の展示は終わりで、1階に続きます。


<第4章 現実>
ここまではよく観る主題やよく観る作品が多かったので、並んだ割に普通だなという感じだったのですが、この章と最後の章は興味深い作品が多かったように思います。ここには非常に厳しい当時の現実がそのまま描かれた作品が並んでいて、ウィリアム・ホガースの「娼婦一代記」や「ビール街とジン横丁」は18世紀ロンドンの悲惨な事件や世相を凝縮したような絵でした。他にも切り裂きジャックに異常な関心を示して容疑者と考えられていたウォルター・リチャード・シッカートなども興味深い話です(肝心の絵はつまらないけどw) また、19世紀のイギリスは植民地への男性の出稼ぎが増えたこともあり、女性は結婚することもままならず、娼婦になって妊娠してしまい生活ができなくなって自殺というケースも多かったらしく、それを伝える絵などもありました。現実が一番怖い…。

こちらはポール・セザンヌの「殺人」
DSC09647.jpg
タイトルそのものの絵ですが、静物や風景、人物などをよく描いて理論家だったセザンヌらしからぬ主題となっています。若い頃の試行錯誤の頃の作品だそうで、これは中々お目にかかれない作風で興味を引きました。


<第5章 崇高の風景>
こちらは風景と共に歴史や物語が描き込まれている作品のコーナー。聖書にあるソドムとゴモラの話のソドムを描いた作品や、ポンペイが火山で埋もれる時を想像で描いた作品、バビロンでの怪異を描いた作品など、やはりそれぞれのエピソードを知っていたほうが楽しめるものが多いです。
 参考記事:ポンペイ展 世界遺産古代ローマ文明の奇跡 感想前編(横浜美術館)

ここで面白かったのはジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの「ドルバダーン城」で、弟が兄を城に幽閉する話を下敷きに、幻想的なウェールズの光景を描いていました。一見すると神話的な美しさなのに、英国ならではのドロドロした権力争いが描かれているというのが怖いです。
ここにはギュスターヴ・モローが2点あったのも嬉しい。モローは怖さがあっても優美です。


<第6章 歴史>
最後は歴史に関するコーナーで、ここが一番の見どころと言えます。クレオパトラやマリー・アントワネットといった非業の死を遂げた人物を描いた作品や、海難事故のような悲劇を描いた作品もあります。そして、今回の目玉となるポール・ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は必見で、これを観ただけでも今回の展示を観て良かったと思えました。

こちらがポール・ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」 実物は予想以上に大きくて迫力があります。
DSC09623.jpg
純白のドレスの光沢など細部まで緻密な描写も見事ですが、やはりこのドラマティックな場面自体に興味を引かれます。ジェーン・グレイは16歳でイングランド女王になりましたが、僅か9日でメアリー1世(通称:ブラッディメアリー)によって反逆罪で処刑された人物です。絶望している侍女や斧と短剣を携えた処刑人など緊張感溢れる中、目隠しをされたこの場にそぐわない若々しい女性が悲劇を際立たせます。実際にはロンドン塔の外で黒い服を着て処刑されたらしいので創作が混じっていますが、生々しさと同情を禁じ得ない美しさが同居していました。

こちらはフレデリック・グッドールの「チャールズ1世の幸福だった日々」
DSC09643.jpg
観た感じ幸せそのものですが、過去形のタイトルで察してしまかな。この絵は後世に想像で描かれたもので、チャールズ1世は清教徒革命に翻弄され斬首となった人物です。子供の成長具合から、それはこの絵の直後にやってくる出来事なのだとか…。


ということで、思ったよりも定番の主題とよく観る作品が大半だったように思いますが、現実と歴史のコーナーは中々に陰惨と狂気がありました。やはり想像の怪物や悪魔などより一番怖いのは人間の業といった所でしょうか。 中野京子 氏が言うように絵画は感性で分かるのはごく一部であり、歴史や文化が凝縮されたものなので、それを知ると一層楽しめると思います。 これだけ盛り上がっている展示なのでここから美術や歴史に興味を持つ人が増えることを期待したいところです。 既に混雑していますが、会期末は混雑が予想されますので、気になる方はお早めにどうぞ。


記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

  人気ブログランキングへ 

評価




ウィンザーチェア -日本人が愛した英国の椅子 【日本民藝館】

2週間ほど前の土曜日に駒場の日本民藝館で「ウィンザーチェア -日本人が愛した英国の椅子」を観てきました。

DSC09158.jpg DSC09157.jpg

【展覧名】
 ウィンザーチェア -日本人が愛した英国の椅子 

【公式サイト】
 http://www.mingeikan.or.jp/events/special/201709.html

【会場】日本民藝館
【最寄】駒場東大前駅

【会期】2017年9月7日(木)~11月23日(木・祝)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は18世紀前半にイギリスで生まれた「ウインザーチェア」に関する展示です。ウインザーチェアが出来た当時は王侯貴族の椅子だったようですが、やがて庶民に使われるようになり一般の家庭用などに多彩なデザインで作られたようです。全て木で作られていて一枚板の座板とそれを支える脚と背もたれが直接接合されている点が共通の特徴で、柱状の骨組みで出来た背もたれが多いかな。円形の背もたれや四角い背もたれ、4本脚や3本脚など一口にウインザーチェアといっても様々な種類が展示されています。詳しい解説などもないので20分もあれば観られると思いますが、会場内には数多くの椅子が並んでいて素朴ながらも優美なデザインを比べて見ることが出来ました。 民藝運動の本拠地とも言えるこの地で開催するだけあって、手作り感のある木工技術を堪能できます。 座ることができないのはちょっと残念だったかな。

ということで、ちょっと短い感想ですが他の常設の民芸品と共に味わい深い展示となっていました。特別展以外も併設で「欧米の多様な椅子―17~18世紀の椅子を中心に」や「欧米の多様な椅子―19~20世紀の椅子を中心に」「英国の多様な椅子とスリップウェア ―17~18世紀の椅子を中心に」といった感じで類似の木製の椅子の展示もありました。椅子好きには楽しい展示だと思います。
 参考リンク:併設展の紹介サイト

おまけ:
いつも通り日本民藝館の後は旧前田侯爵邸にも行こうと思ったら洋館が改装中でした(和館はやってます) 2018年9月まで工事の予定のようです。
 参考記事:
  旧前田侯爵邸の写真 (2013年6月 洋館編) 
  旧前田侯爵邸の写真 (2013年6月 和館編) 


記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

  人気ブログランキングへ 

評価




プロフィール

21世紀のxxx者

Author:21世紀のxxx者
 
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。

関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。

画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。

↓ブログランキングです。ぽちっと押して頂けると嬉しいです。


人気ブログランキングへ



【トラックバック・リンク】
基本的にどちらも大歓迎です。アダルトサイト・商材紹介のみのサイトの方はご遠慮ください。
※TB・コメントは公序良俗を判断した上で断り無く削除することがあります。
※相互リンクに関しては一定以上のお付き合いの上で判断させて頂いております。

【記事・画像について】
当ブログコンテンツからの転載は一切お断り致します。(RSSは問題ありません)

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter

展覧スケジュール
現時点で分かる限り、大きな展示のスケジュールを一覧にしました。

展展会年間スケジュール (1都3県)
検索フォーム
ブログ内検索です。
【○○美術館】 というように館名には【】をつけて検索するとみつかりやすいです。
全記事リスト

全記事の一覧リンク

カテゴリ
リンク
このブログをリンクに追加する

日ごろ参考にしているブログです。こちらにも訪れてみてください。

<美術系サイト>
弐代目・青い日記帳
いづつやの文化記号
あるYoginiの日常
影とシルエットのアート
建築学科生のブログ
彫刻パラダイス
ギャラリークニャ
「 10秒美術館 」 ~元画商がほんのり捧げる3行コメント~ 
だまけん文化センター
横浜を好きになる100の方法
美術品オークション

<読者サイト>
アスカリーナのいちご日記
Gogorit Mogorit Diary
青い海(沖縄ブログ)
なつの天然生活
月の囁き
桜から四季の花まで、江戸東京散歩日記
うさみさんのお出かけメモ (u_u)
森の家ーイラストのある生活
Croquis
ラクダにひかれてダマスカス

<友人のサイト>
男性に着て欲しいメンズファッション集
Androidタブレット比較
キャンペーン情報をまとめるブログ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
メディア掲載
■2012/1/27
NHK BSプレミアム 熱中スタジアム「博物館ナイト」の収録に参加してきました
  → 詳細

■2011/11/21
海の見える杜美術館の公式紹介サイトに掲載されました
  → 詳細
  → 掲載場所

■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
  → 詳細

■2009/10/28
Yahoo!カテゴリーに登録されました
  → 絵画
  → 関東 > 絵画

記事の共有
この記事をツイートする
美術鑑賞のお供
細かい美術品を見るのに非常に重宝しています。
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
外部ツール
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
99位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
デザイン・アート
18位
アクセスランキングを見る>>
広告