関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

マジカル・アジア(後編)【東京国立博物館 東洋館】

前回に続いて、東京国立博物館 東洋館のマジカル・アジアの後編です。後半は古今東西の仏像などが展示されていましたので、それを中心にご紹介していこうと思います。(この展示は既に終了しています)

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【展覧名】
 マジカル・アジア

【公式サイト】
 http://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=past_dtl&cid=5&id=9217

【会場】東京国立博物館 東洋館
【最寄】上野駅

【会期】2017年9月5日(火)~ 10月15日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【感想】
前回は朝鮮と中国の品々を紹介しましたが、今日は1階のエジプトやイラン、アジア各国の仏教関連の品や、地下の仏像などをご紹介しようと思います。

<1階>
まずは1階。上の階からどんどん階段を下っていく感じで観ています。

「人形棺の顔部分」
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BC1070~BC332年頃の古代エジプトのお棺。目が大きく描かれていて可愛いw 再生した死者の理想の容姿として表現されているそうです。

「彩文土器 馬形リュトン」
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BC1000年頃のイランのリュトン。液体が口から出てくるのかと思ったら背中から入れて足先の穴から出てくる作りなのだとか。

「兜率天上の弥勒菩薩」
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2~3世紀頃のパキスタンの仏像で56億7000万年後に兜率天から救済に現れる弥勒を表現したもの。彫りの深い顔立ちが日本と異なる雰囲気です。

「仏伝 誕生」
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3世紀頃のパキスタン・ガンダーラの仏像。小さいのが仏陀かな? 動きのある表現が生き生きしています。

「観音菩薩立像」
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中国の随時代(585年)に作らえた仏像。元々は三尊像だったようで、そのうちの1つはイギリスの大英博物館にもあるそうです。穏やかな顔と滑らかな体躯が特徴的でした。

<地下>
続いて地下の展示。

「ナーガ上のガルダ」
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カンボジアのアンコール時代(12~13世紀)の品で鷲の頭に人間の身体のガルダを表しています。下段はナーガで、コブラみたいな蛇の頭かな。元々、最下段と上の2段は別のものだったと考えられているようです。

「ナーガ上のブッダ坐像」
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こちらもカンボジアのアンコール時代(12世紀)の仏像。カンボジアはナーガ信仰が篤いようで、これは仏陀を雨風から守っている様子が表されています。

続いてチベット仏教の特集コーナー。

「チャクラサンヴァラ父母仏立蔵」
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サンヴァラ・タントラの本尊で、四面で十二本の腕を持っている姿で表されています。装身具の豪華さやポーズも含めて緻密で迫力がありました。

この後、いくつか中国の清時代(17~18世紀)の北京で作られた官製の仏像が並んでいました。

「仏頂尊勝母坐像」
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陀羅尼という呪文を仏格化したもので、女性の仏(仏母)の姿で表されています。手や身体に女性っぽさがあるかな。ちょっと日本では観ないタイプかも。

「白色ターラー菩薩坐像」
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こちらは観音菩薩のターラー(瞳)から生まれた女神の像。こちらもくびれた体躯が優美な雰囲気で、軽やかな印象を受けました。ターラー像はいくつか種類があるそうで、白色は延命長寿や無病息災を司るとのこと。

「八臂十一面観音菩薩立像」
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日本の十一面観音と違って縦に顔が連なっているのが凄いw 

「六臂マハーカーラ立像」
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日本では大黒天と呼ばれるマハーカーラ。シヴァ神の別名の1つで、第三の目があります。髪が逆立って恐ろしい形相です。

「馬頭尊立像」
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日本では馬頭観音として有名ですが、本来は憤怒尊の1つだそうです。頭に馬を乗っけている以外はだいぶ印象が違う…。

「ヴァジュラバイラヴァ父母仏立像」
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抱き合いながら憤怒の形相を浮かべる仏像。沢山の腕が羽根のようで迫力があります。

奥の部屋では呪術的な品々などが並んでいました。

「精霊の仮面」
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こちらはパプアニューギニアの仮面で、こう見えて20世紀の品です。口元がちょっと笑っているのが特徴だそうです。

「クリス」
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これは17~18世紀のインドネシアの霊剣で、神秘的な力があると信じられているそうです。現代でもインドネシアの結婚式の正装としてこうした剣を携帯するそうです。

他にも日本の藁人形や霊幻道士で出てきた銭剣などもありましたw


ということで、今回はいつも以上に豪華な品々を観ることができました。特に仏像のコーナーは面白かったです。この展示はもう終わってしまいましたが、今後も出品される機会があると思いますので、また出会える機会を楽しみにしています。

 参考記事:
   東京国立博物館の案内 【建物編】
   東京国立博物館の案内 【常設・仏教編】
   東京国立博物館の案内 【常設・美術編】
   東京国立博物館の案内 【2009年08月】
   東京国立博物館の案内 【2009年10月】
   東京国立博物館の案内 【2009年11月】
   東京国立博物館の案内 【秋の庭園解放】
   東京国立博物館の案内 【2009年12月】
   東京国立博物館の案内 【2009年12月】 その2
   東京国立博物館の案内 【2010年02月】
   東京国立博物館の案内 【2010年06月】
   東京国立博物館の案内 【2010年11月】
   博物館に初もうで (東京国立博物館 本館)
   本館リニューアル記念 特別公開 (東京国立博物館 本館)
   東京国立博物館の案内 【2011年02月】
   東京国立博物館の案内 【2011年07月】
   東京国立博物館の案内 【2011年11月】
   博物館に初もうで 2012年 (東京国立博物館 本館)
   東京国立博物館140周年 新年特別公開 (東京国立博物館 本館)
   東京国立博物館の案内 【2012年03月】
   東京国立博物館の案内 【秋の庭園解放 2012】
   東京国立博物館の案内 【2012年11月】
   博物館に初もうで 2013年 (東京国立博物館 本館)
   東洋館リニューアルオープン (東京国立博物館 東洋館)
   東京国立博物館の案内 【2013年04月】
   東京国立博物館 平成25年度 秋の特別公開 (東京国立博物館)
   東京国立博物館の案内 【2013年12月】
   博物館に初もうで 2014年 (東京国立博物館 本館)
   東京国立博物館の案内 【2017年08月】
   東京国立博物館の案内 【2017年09月】
   マジカル・アジア(前編)【東京国立博物館 東洋館】
   マジカル・アジア(後編)【東京国立博物館 東洋館】



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評価




マジカル・アジア(前編)【東京国立博物館 東洋館】

前回ご紹介した展示を観た後、同じ東京国立博物館の敷地にある東洋館で常設を観てきました。今回は「マジカル・アジア」というタイトルが付けられ、特別な品々が並んでいました。既にこの展示は終了してしまいましたが、かなり多くの写真を撮ってきましたので、前編・後編にわけてご紹介しておこうと思います。

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【展覧名】
 マジカル・アジア

【公式サイト】
 http://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=past_dtl&cid=5&id=9217

【会場】東京国立博物館 東洋館
【最寄】上野駅

【会期】2017年9月5日(火)~ 10月15日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【感想】
東洋館に行く時はいつもエレベーターで最上階に行って、そこから下っていく感じで観ています(階段を登るのが大変だからですw) 今回もその順で観てきたので、今日は朝鮮半島と中国の品々をご紹介していきます。(一部、マジカルアジアの企画ではないいつも通りの常設品も混ぜてご紹介しています)

<朝鮮半島>
完全に逆走して観ているので、どんどん時代を遡っていく感じで並べています。

「青花鶴亀文壺」
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これは19世紀の品なので割と最近のもの。ゆるキャラみたいな鶴が可愛いw 朝鮮の工芸はこういう緩い感じのものが多い気がする

「角杯」
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これは5~6世紀頃の新羅の品。北方の騎馬民族からの影響がみられるようで、馬に乗る時は背負って携帯し、誓いの儀式などで使われたのだとか。 隣には珍しい角杯台というものも展示されていました。

「透彫飾履」
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これも6世紀頃の品。こんな金属の靴を履けるのか?と思いましたが実用品ではなく葬送儀礼で使うものだったようです。

「緑釉博山炉」
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こちらは1~3世紀頃の品。山の形が面白いですが、炉なので穴が開いているところから煙が出るのかな。色も綺麗です。宇治抹茶のかき氷みたいw

「獣文飾板」
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BC3~1世紀頃の鎧の一部ではないかと考えられている品。鹿の絵などは原始的な感じがしますが、細かい文様などは高い青銅器加工技術を感じさせます。


<中国>
続いて中国です。今回は特に唐三彩や堆朱などの彫り物がいつも以上に気合が入ってたラインナップでした。

「童子存星方勝形合子」
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明時代の品(1522~66頃)で、「方勝(ほうしょう)」というのはこの菱形を重ねた感じの形のことで、吉祥を表すそうです。形も面白いですが、子供が遊ぶ様子が描かれていて可愛らしい。

「春字八宝彫彩漆合子」
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18世紀の清の時代の品。めっちゃ春を祝っている感がありますw 龍や珊瑚といった縁起のいいモチーフもあり、春の字の中央の円形の中にいるのは南極老人なのだとか。

この辺には堆朱で出来た如意や、花形の堆朱盆などもありました。

「白玉馬上封侯書鎮」
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19世紀の清の時代の品。馬にしがみつく猿が可愛いのでマスコット的に見えますが、これには中々深い意味があるようです。馬上は中国語で「まもなく」を意味し、猿を表す言葉の発音が侯に近いことから、「間もなく侯に封ぜられる(領土を貰って諸侯になる)」という意味が込められているのだとか。

「瑪瑙石榴」
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こちらも19世紀の清の時代の品。まるで本物のザクロのように見えるのが驚きですが、これは瑪瑙の中にルビーのツブツブを象嵌して作っているようです。間違って食べそうなくらいリアルw

左:金大受「十六羅漢図軸(第六尊者)」 右:金大受「十六羅漢図軸(第十五尊者)」
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いづれも12世紀の南宋時代の仏画師 金大受によるもの。穏やかな雰囲気で、虎も龍もちょっとゆるキャラ風w 寧波で描かれたこうした品は、この時代日本にも多くもたらされたそうです。

この近くにあった南宋時代の千手観音図も見事でした。

伝 劉俊「寒山拾得蝦蟇鉄拐図軸」
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16世紀の明時代に描かれた4枚セットのうち、こちらは寒山拾得を描いたもの。巻物を持つのが寒山、箒を持つのが拾得で、この2人は日本画にもよく登場するモチーフです。とにかく浮世離れしているのでちょっと危ない笑顔をしてるのも特徴ですw

フロアを移動し、唐三彩の特集コーナーへ。途中の廊下ではアジアの様々な占いなども体験できます(これは常設)

「三彩蓮弁文瓶」
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9~10世紀の唐の末期か五代時代ころの品で、ちょっと唐三彩のピークより後に作られたらしく唐三彩とはやや趣が異なるようです。釉薬が勢いよく流されている所あたりが違いなのだとか。現代アートのような色彩感覚です。

「三彩印花鴛鴦文枕」
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8世紀の唐の時代の枕で、夫婦円満の意味を持つ鴛鴦と子孫繁栄の意味を持つ蓮を組み合わせています。1000年以上前の品とは思えないほどの鮮やかさです。

「三彩杯・小壺・盤」
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こちらも8世紀の唐の時代の品。三彩の典型的な色合いで、ちょっと素朴だけど気品もあるのが面白い。

「三彩馬」
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こちらも7~8世紀の唐の時代の品。非常によく出来た陶器の馬ですが、予想通りお墓に埋める葬送用とのことでした。


ということで、今回はいつも以上に良質なコレクションが展示されていました。この後もさらに見応えある品々がありましたので、次回は他のアジア諸国の品をご紹介しようと思います。

 参考記事:
   東京国立博物館の案内 【建物編】
   東京国立博物館の案内 【常設・仏教編】
   東京国立博物館の案内 【常設・美術編】
   東京国立博物館の案内 【2009年08月】
   東京国立博物館の案内 【2009年10月】
   東京国立博物館の案内 【2009年11月】
   東京国立博物館の案内 【秋の庭園解放】
   東京国立博物館の案内 【2009年12月】
   東京国立博物館の案内 【2009年12月】 その2
   東京国立博物館の案内 【2010年02月】
   東京国立博物館の案内 【2010年06月】
   東京国立博物館の案内 【2010年11月】
   博物館に初もうで (東京国立博物館 本館)
   本館リニューアル記念 特別公開 (東京国立博物館 本館)
   東京国立博物館の案内 【2011年02月】
   東京国立博物館の案内 【2011年07月】
   東京国立博物館の案内 【2011年11月】
   博物館に初もうで 2012年 (東京国立博物館 本館)
   東京国立博物館140周年 新年特別公開 (東京国立博物館 本館)
   東京国立博物館の案内 【2012年03月】
   東京国立博物館の案内 【秋の庭園解放 2012】
   東京国立博物館の案内 【2012年11月】
   博物館に初もうで 2013年 (東京国立博物館 本館)
   東洋館リニューアルオープン (東京国立博物館 東洋館)
   東京国立博物館の案内 【2013年04月】
   東京国立博物館 平成25年度 秋の特別公開 (東京国立博物館)
   東京国立博物館の案内 【2013年12月】
   博物館に初もうで 2014年 (東京国立博物館 本館)
   東京国立博物館の案内 【2017年08月】
   東京国立博物館の案内 【2017年09月】


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評価




東京国立博物館の案内 【2017年09月】

前回ご紹介した東京国立博物館 平成館の展示を観た後、本館で常設を観てきました。写真も撮ってきましたのでそれをいくつかご紹介しようと思います。

 ※ここの常設はルールさえ守れば写真が撮れます。(撮影禁止の作品もあります)

 ※当サイトからの転載は画像・文章ともに一切禁止させていただいております。


竹内久一 「執金剛神立像」
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近代と古代の彫刻が混じったような独特の像。一歩踏み出して剣を握り、緊張感が漲っていました。

幸野楳嶺 「秋日田家」
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竹内栖鳳や川合玉堂、上村松園などの先生だった幸野楳嶺。緻密でありながら叙情的な感じが見事。この時期にぴったりの風景でした。

安田靫彦 「紫紅の像」
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仲間の今村紫紅を描いた肖像。こんなにダンディな人だったんかいな?? ポーズに呼応するような木の背景も面白い。

今村紫紅 「柳に叭々鳥」
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ちょっとピンボケしてますが、こちらが今村紫紅の作品。静かな雰囲気ですが色合いは鮮やか。

下村観山 「鵜」
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断崖に立つ鵜が羽を広げる様子が凛々しい。左隻は鳥1羽だけでほとんど余白となっていて、大胆で広々した空を感じます。

岩佐又兵衛 「風俗図」
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団扇に描かれた当時の風俗。晩年の作、もしくは工房作と考えられているようです。今回は他にも岩佐又兵衛の作品がいくつかありました。

喜多川歌麿 「高名美人六家撰 難波屋おきた」
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歌麿らしい大首絵。お盆の持ち方が可愛らしいw

宮川長亀 「遊女閑談図」
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浮世絵師の肉筆画。詳しいことを知らない絵師ですが色彩感覚が好みで目を引きました。

歌川広重 「木曽街道六拾九次之内 高宮」
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何やら背負っているのが気になったのですが、中には名物の高宮布が入っているのでは?とのこと。のんびりした平和な感じが微笑ましい。

「小袖 紅縮緬地竹雀菊模様」
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非常に派手な小袖。赤は高価な色なので、高貴な女性が着ていたのかも。

特集で寛永の三筆の1人である近衛信尹の書のコーナーがありました(2017/8/29~10/9)

近衛信尹 「源氏物語抄」
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流れるような字も見事ですが、料紙も見事!

近衛信尹 「三十六歌仙帖」
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こんな豪華な料紙に豪快に書いてあるのが面白い。緊張しないのかなw
他にも近衛信尹の書は多くあり、かなり良い特集でした。

今回は国宝室は撮影できませんでしたが、他にも国宝はいくつかあります。

「法華経 方便品(竹生島経)」
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こちらは国宝。平安時代を代表する装飾経とのことで、花などの装飾が見事。

「瑞花双鳳八稜鏡」
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平安時代の唐鏡から和鏡への過渡期的な鏡。8つの花びらのような形が八稜鏡の特徴で、鳳凰の姿も含めて優美。

後伏見天皇 「古今和歌集」
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天皇自らが書いた古今和歌集。ひらがななので筆使いの美しさもよく分かりました。

「太刀 福岡一文字助真」
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こちらも国宝の太刀。一文字派は丁字刃(刃紋の一種)の華やかさが特徴らしく、雲のような丁字がこの写真でも分かるかな。

曽我二直庵 「花鳥図屏風」
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江戸初期の絵師による作品。鷹の絵が得意だったようで、この絵にも描かれています。表現の緩急が見事で面白い。

岩佐又兵衛 「老子出関図」「雲龍図」
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ぬっとした龍と、ちょっととぼけた顔の牛が可愛いw 岩佐又兵衛の作品が常設でこれだけ一気に観られる機会は中々無いかも。

仙厓義梵 「滝図自画賛 散る玉を云々」
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ゆるい禅画で人気の仙厓。これまたゆるいけど禅の教えを表しているのかな??

仁阿弥道八 「色絵桜楓文鉢」
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野々村仁清の再来とまで言われた道八の色絵。尾形乾山や仁清の写しもやっていた為か仁清の華やかな雰囲気と共通するものを感じます。


ということで、相変わらず特別展並の充実したコレクションを堪能してきました。今回は閉館時間がきてしまい1階は近代絵画しか観ることができませんでしたが空いていて良かったw 美術好きの方は運慶展を観た後は是非 常設にも足を運んで頂くのをお勧めします。

 参考記事:
   東京国立博物館の案内 【建物編】
   東京国立博物館の案内 【常設・仏教編】
   東京国立博物館の案内 【常設・美術編】
   東京国立博物館の案内 【2009年08月】
   東京国立博物館の案内 【2009年10月】
   東京国立博物館の案内 【2009年11月】
   東京国立博物館の案内 【秋の庭園解放】
   東京国立博物館の案内 【2009年12月】
   東京国立博物館の案内 【2009年12月】 その2
   東京国立博物館の案内 【2010年02月】
   東京国立博物館の案内 【2010年06月】
   東京国立博物館の案内 【2010年11月】
   博物館に初もうで (東京国立博物館 本館)
   本館リニューアル記念 特別公開 (東京国立博物館 本館)
   東京国立博物館の案内 【2011年02月】
   東京国立博物館の案内 【2011年07月】
   東京国立博物館の案内 【2011年11月】
   博物館に初もうで 2012年 (東京国立博物館 本館)
   東京国立博物館140周年 新年特別公開 (東京国立博物館 本館)
   東京国立博物館の案内 【2012年03月】
   東京国立博物館の案内 【秋の庭園解放 2012】
   東京国立博物館の案内 【2012年11月】
   博物館に初もうで 2013年 (東京国立博物館 本館)
   東洋館リニューアルオープン (東京国立博物館 東洋館)
   東京国立博物館の案内 【2013年04月】
   東京国立博物館 平成25年度 秋の特別公開 (東京国立博物館)
   東京国立博物館の案内 【2013年12月】
   博物館に初もうで 2014年 (東京国立博物館 本館)
   東京国立博物館の案内 【2017年08月】


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評価




【清春芸術村】の写真 後編 (山梨 北杜編)

前回に引き続き、山梨県の長坂にある清春芸術村の写真です。今日は敷地内の建物と、周辺施設についてご紹介しようと思います。(この芸術村については前編に記載していますので、前編を読んでいない方は前編を先に読んでください。)

 公式サイト:http://www.kiyoharu-art.com/

こちらはルオー礼拝堂。ジョルジュ・ルオーゆかりの品を譲り受けたのをを記念して建てられた礼拝堂です。
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設計は谷口吉生 氏ということで、同じ敷地内にある白樺美術館と同じだそうです。

こちらは入口の上にはめ込まれたステンドグラス。
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これを作ったのはジョルジュ・ルオー本人で、これと祭壇のキリスト像をルオーの次女から貰ったことをきっかけに礼拝堂を建てたようです。

中はこんな感じ。
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礼拝堂だけど打ちっぱなしのコンクリートで現代的な感じを受けます。

壁にはルオーの版画の代表作「ミセレーレ」が掛けられていました。
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宗教画を多く手掛けたルオーの作品でも特にこれはキリストを題材にしたものなのでピッタリかも。

こちらは2011年にできた「光の美術館」 設計は安藤忠雄 氏です。
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中はスペインの抽象画家アントニ・クラーベの作品が10点程度並んでいました。10分くらいで観られると思います。

特別に許可を頂いて中を撮らせて頂きました(普段は撮影NGです) これは天井を撮ったものです。
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この美術館の特徴は人口照明が全くないことで、降り注ぐ光のみで鑑賞する点がユニークです。まさに光の美術館。

敷地内には様々な彫刻も置かれています。
こちらはフランスの彫刻家セザール(セザール・バルダッチーニ)の「親指」
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親指そのものw 指紋までくっきり表れているのが何だか可笑しい。

こちらは岡本太郎の作品(無題)
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現代的でありながら何処と無く縄文時代のような造形が独特です。

こちらはH.TANAKA「遠望」
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ちょっと作者が思い当たらないですが、肉感的な彫像となっていました。

他にも白樺美術館の前には可愛らしい彫刻が並びます。
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白樺美術館については次回ご紹介の予定です。

清春芸術村の写真は以上で、続いてはすぐ近くにある別の施設の写真となります。

こちらはラ・リューシュから50mくらいのところにある素透撫。
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岩波文庫の創刊に携わった随筆家で画家でもある小林冬青の旧宅「冬青庵」を鎌倉から移築し改修したレストランで、現代美術作家の杉本博司 氏がデザインしたそうです。
 公式サイト:http://www.stove-kiyoharu.com/

私が芸術村に行った時は開いていましたが、帰る頃には閉まっていました。(ランチとディナーの間の時間だった模様)
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高級店のようですが、内装も非常に洒落ているようなので清春芸術村に行くついでにここでお食事するのも良さそうです。

素透撫の正面には北杜市長坂郷土資料館もあります。
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 公式サイト:http://www.city.hokuto.yamanashi.jp/docs/4737.html
ここは時間がなくて寄りませんでしたが、地元に関する資料展示を行っているようです。

清春芸術村から長坂駅方面に300mくらい行くと一般財団法人アフリカンアートミュージアムもあります。美術館本体が遠くからは見えなかったので看板ですがw
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 公式サイト:http://www.africanartmuseum.jp/index.html
ここは本当は寄る予定だったのですが、清春芸術村に向かう時にタクシーがいなかったという痛恨の不運で観に行く時間が無くなりました。アフリカの彫刻作品などが展示されているようです。


ということで、北杜市という東京ではあまり知られていない所に清春芸術村をはじめ、様々な芸術関連施設が密集していました。山梨県の北西部ということで電車での日帰りはかなりキツかったですが道中の風景も含めて楽しめました。秋の行楽シーズンにミニ旅行を考えている方は参考にして頂ければと思います。
次回は北杜編の最終回で、清春芸術村の白樺美術館についてご紹介しようと思います。

おまけ:
長坂駅で帰りの電車を待っていた時、豪華列車として今年5月に就航したTRAIN SUITE 四季島に遭遇しました。

この1週間前に親戚に会いに古河に行った際にも目撃していたし、上野駅周辺で何度も観ているので四季島って沢山いるのかな?と思ったら単なる偶然のようですw


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評価




【清春芸術村】の写真 前編 (山梨 北杜編)

前回まで山梨県北杜市の甲斐小泉駅周辺についてでしたが、今日から同じ北杜市の中央線沿線の長坂駅周辺についてです。この長坂にはいくつか美術館や博物館などがあり、その中の1つ「清春芸術村」に行ってきました。割と多めに写真を撮ってきましたので、前編・後編に分けてご紹介しようと思います。

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 公式サイト:http://www.kiyoharu-art.com/

駅からタクシーの予定でしたが、駅前のタクシーが全部出払っているという計算違いがありましたw 2社もあるのに…。バスも絶望的に少ないです。

仕方なく歩いて行ったのですが、駅からはアップダウンがあり30分ほどかかりました。地図で観ると直線距離は近いけど道が曲がりくねってます。

こちらが清春芸術村の入口
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元々は小学校の敷地だったところを吉井画廊の社長である吉井長三が私財を投じてここに芸術村を作ったそうです。

清春芸術村の地図はこんな感じ。確かに広めの小学校くらいの敷地に様々な建物が点在しています。
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清春芸術村の基本設計は、東宮御所や帝国劇場の設計者でもある谷口吉郎が手がけたそうです。2000年からは岸田劉生のお孫さんが館長を務めているのだとか。

この芸術村に来るとまず目に入るのがこちら。パリのラ・リューシュ(蜂の巣)を模した建物。
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オリジナルはフランスのギュスターブ・エッフェルによって建てられたアール・ヌーヴォー様式の集合アトリエで、シャガールを始めキスリング、レジェ、スーティン、モディリアーニといった画家たち、ザッキンやアーキペンコ、ブランクーシといった彫刻家たちも住んでいたことがあります。(これは移築ではないのでオリジナルはパリのモンパルナスに残っています。一時はオリジナル取り壊しの話があったのでその時は移築を計画していたようです)

ちょっと引きで撮ったもの。草原の真ん中にあるので建物全体を見渡せます。円形なのでグルッと周っても似た感じ。非常に美しい建物です。
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実はこのラ・リューシュ、現役のアトリエとしても使われているようです。うろ覚えですが2階は絵画用で1階は彫刻用だったかな。彫刻は重いし。

年間2万円のサポーター会員になると、この建物をアトリエとして使う機会が持てるそうです(前提として創作活動をする人が対象)確か宿泊費は別途かかると聞きましたが、中は生活設備も整っているようです。
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何故か公式サイトには詳しいことが書いてありませんが、興味がある方はこの画像をクリックして拡大して観てください。

本格的に中に入ることは出来ませんでしたので、入口から見える光景だけ撮ってきました。
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岡本太郎の椅子と絵が見えましたw 

1階は所々部屋が開いていて制作風景を覗くことができました。
こちらは ヤマナカ産業、N設計アトリエ、松本工務店による「てっぺんの枝とステ木なひみつきち」
DSC_0443_enc_20170920233738248.jpg
これは観覧者参加型の木をテーマにした作品で、靴を脱いで中に入ることもできました。タイトル通り木で基地を作る感じ。

ラ・リューシュに住んでいたオシップ・ザッキンの作品も建物の入口付近にあります。
オシップ・ザッキン「メッセンジャー」
DSC_0431_enc_201709202337362c0.jpg
キュビスムやアフリカ彫刻に影響を受けている彫刻家なので、この作品でもそれが感じられます。

入口ではスケッチ道具も貸し出していました。
DSC_0583_enc.jpg
時間があったら私も描きたかったですが、時間がなかったので代わりに敷地内で写真を撮りまくりましたw

ミュージアムショップのような所もあります。
DSC_0584_enc.jpg
ここではかつて名画が入っていた額縁が格安で売られていました。自分の作品を入れるのに欲しかったけど電車で持って帰るのは至難なのでやめましたw

ラ・リューシュ以外にも制作施設もいくつかあります。こちらは清春電気窯
DSC_0573_enc.jpg
陶芸体験やワークショップが開かれることもあるようです。

こちらは移動アトリエ。
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フランスのシトロエンを改造したもので、梅原龍三郎や奥村土牛が使用していたそうです。

これは白樺図書館。
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この芸術村は白樺派のメンバーが夢見た美術館を実現した施設があるので、白樺派にちなんだ図書館となっていました。ゆかりの文学作品や美術書があります。

こちらは清春白樺美術館。白樺派が愛したルオー等の作品が展示されています。
DSC_0459_enc.jpg
この他にもう1つ小さな美術館があります。いずれの美術館も後日ご紹介の予定です。

こちらはレストラン。
DSC_0473_enc.jpg
確かフランス料理だったかな。時間がなくて寄れませんでした。

こちらは梅原龍三郎のアトリエを移築してきたもの。
DSC_0502_enc.jpg
元々は新宿区市谷にあったそうです。設計は吉田五十八。

サポーター会員なら中に入れるようですが、私は会員ではないので窓の外から撮影。
DSC06586.jpg
部屋は24畳だそうで、結構広いです。壁の色が梅原龍三郎っぽい色かもw

古いテーブルなどもありました。
DSC_0503_enc.jpg
一度は中に入ってみたい…。

梅原龍三郎のアトリエの近くに、小林秀雄の桜というのがありました。
DSC_0505_enc.jpg
小林秀雄は文芸評論家で、この桜は鎌倉の旧宅から移植されたそうです。ちなみにこの芸術村は桜の名所らしく「清春のサクラ群」として山梨県の天然記念物にも指定されているのだとか。

またラ・リューシュ近くの原っぱの近くに戻ると、謎のハシゴがありました。
DSC_0534_enc.jpg DSC_0549_enc.jpg
実はこれはエッフェル塔の階段で、建設100周年の際に移設されたそうです。隣に立っているのは現代美術家セザールによるエッフェル像。

さらに近くには鬼太郎の家みたいな建物がありますw
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これは「茶室 徹」という建物で、2006年に藤森照信 氏の設計で建てられました。ハシゴで登るようですが中の見学はできないようです。


ということで、様々な芸術家に関連する建物がある芸術村となっています。特に会員になれば制作活動が出来るという点がユニークなところで、空気も美味しいので制作が捗るかもしれません。
なお、敷地内には他にも建物があり、周辺にもいくつか文化施設がありますので後編ではそうしたものをご紹介しようと思います。


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