関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

ポーラ美術館コレクション展 印象派とエコール・ド・パリ (感想後編)【横浜美術館】

今日は、前回ご紹介した横浜美術館の「ポーラ美術館コレクション展 印象派とエコール・ド・パリ」の後編をご紹介します。前編には混み具合なども記載しておりますので、前編を読まれていない方は前編から先にお読み頂けると嬉しいです。
 前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
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【展覧名】
 ポーラ美術館コレクション展 印象派とエコール・ド・パリ

【公式サイト】
 http://www.tbs.co.jp/pola2010/s

【会場】横浜美術館
【最寄】JR桜木町駅/みなとみらい線みなとみらい駅
【会期】2010年07月02日~09月04日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日13時半頃です)】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_4_⑤_満足

【感想】

<Ⅰ 印象派>
さて、昨日は印象派とゴーギャンやセザンヌなどをご紹介いたしましたが、まだⅠ章は続いております。展覧会の中間地点のすぐ後にはスーラやシニャックが並ぶ、新印象主義のコーナーとなっておりました。

ジョルジュ・スーラ 「グランカンの干潮」 ★こちらで観られます ☆以前の紹介記事
砂浜で斜めに傾いた帆船が描かれています。船のマストの斜めの線や、水平線、砂浜など、直線が多い構図に思います。また、薄い青の空、緑の海、薄茶色の砂浜というように、何段かに色が分かれているようで、点描による色彩の表現が面白いです。よく観ると絵全体を囲うように青とオレンジの縁取りも描かれていて、空と砂浜の部分ではその配合も違っているなど、縁にまで拘って描かれているのが驚きでした。

この近くにはピサロの点描時代の作品もありました。

アンリ・エドモン・クロス 「森の風景」 ★こちらで観られます
シニャックらと交流のあったクロスの晩年の作品です。森の中が描かれ、ヤギ?のような動物の姿なども観られます。大き目の点で描かれた木々や草などはタイル絵みたいな感じすらします。(光の境界をあえて曖昧にしているのかな??) 静かながらも生き生きとした雰囲気のある作品でした。

ポール・シニャック 「オーセールの橋」 ★こちらで観られます
点描による新印象主義と言えばシニャックです。この作品は、橋と聖堂を背景に、河とその周りを描いています。水色、紫、緑などシニャックらしい色使いですがシニャックにしては点はまだ大きくないかな。下の方には点が規則的に並び、リズミカルな感じを受けました。

イポリート・プティジャン 「髪をすく裸婦」 ★こちらで観られます
川の畔で髪の毛の水を絞っている裸婦が、こちらに振り返っている様子が描かれています。艶やかな肌がよく表現されていて、背景の緑や青に映えていました。 これも点描で描かれているのですが、点描は当時の先進的な技法であったのと対象的に、理想的な女性像を描くという古典的な題材であるのが面白かったです。淡く幻想的でうっとりするような魅力がありました。

オディロン・ルドン 「日本風の花瓶」 ★こちらで観られます ☆以前の紹介記事
花の入った花瓶という、具象的なものを描いているのに、どこか幻想的で神秘性すら感じる作品です。背景の空気に溶けてしまいそう…。この絵は何度観てもぼーっと見とれてしまいます。

この辺にはロートレックの油彩作品などもありました。


<Ⅱ エコール・ド・パリとピカソ>
ここからは印象派から少し時代の進んだエコール・ド・パリの時代の作品になります。1つの小部屋に1人という感じで、ずらっと並んで展示されていました。こんなことが出来てしまうコレクションの豊富さは凄いですね。

パブロ・ピカソ 「海辺の母子像」 ☆以前の紹介記事
所謂、ピカソの「青の時代」の作品です。これはポーラ美術館の門外不出の作品だそうで、今回の目玉作品の1枚です(何度か観てる気がしますが、全部ポーラ美術館だったかな…??) 子供を抱いた女性が砂浜で立っている様子が描かれ、全体に青みがかっている中で、手に持った赤い花が非常に目を引きます。母親の厳粛な面持ちからは苦悩を感じました。
ピカソは初期の作品やキュビスムの時代の作品もあり、ここだけで変遷が観られるかもw

キース・ヴァン・ドンゲン 「乗馬(アカシアの道)」
非常に強い色彩のアカシアの並木道と、そこを走る馬、馬車、自転車などが描かれています。強い緑と馬の茶色が特に目を引きました。走っている馬の様子などは躍動感もあり生き生きとしていました。 この作品のあった部屋はドンゲンの部屋になっていて、何枚も作品を観られる貴重な機会となりました。

モーリス・ユトリロ 「ラ・ベル・ガブリエル」
右側にパリの路地にある居酒屋「ラ・ベル・ガブリエル」が描かれ、左側には壁に落書きをしている人物が描かれています。この人物はユトリロ本人のようで、落書きには「モーリスはガブリエル(居酒屋の女将)を愛している」と書かれているそうで、愛のメッセージのようです。他にもハートを矢が射抜くような落書きがあり、面白かったです。この間ユトリロ展を観たばかりですが、ユトリロの人生にこういうエピソードがあったとは知りませんでした。
 参考記事:モーリス・ユトリロ展 -パリを愛した孤独な画家- (損保ジャパン東郷青児美術館)

モーリス・ユトリロ 「シャップ通り」 ☆以前の紹介記事
ユトリロの中でも評価の高い「白の時代」の作品です。町の建物を高い位置から観たような視点で描かれ、建物に質感を感じます。向こうに見える階段や聖堂など奥行きも感じることができました。素晴らしい作品です。

マリー・ローランサン 「ヴァランティーヌ・テシエの肖像」 ☆以前の紹介記事
真っ白な肌で水色の透き通るような服を着ている女性像です。隣には首の長い犬がいる点や、柔らかい色彩などローランサンらしい作品でした。この女性は当時の人気女優なのだとか。
 参考記事:マリー・ローランサンの扇 (川村記念美術館)

アメデオ・モディリアーニ 「ルニア・チェホフスカの肖像」 ★こちらで観られます ☆以前の紹介記事
青い目、長い首、アフリカの彫刻を思わせる顔など、モディリアーニの特徴がよく分かる作品です。白いブラウスやブローチなど、清楚な感じがよく出ていました。独特な面持ちは優美さを感じます。モディリアーニも数点ありました。

モイーズ・キスリング 「ファルコネッティ嬢」
実物大くらいの大きな肖像画です。手にバラのような花を持った女性像で、真っ赤なドレスが目に鮮やかです。肩にかけているストールは肌に透けていました。じっとどこかを観る表情は少し神妙な感じかも。背景は緑の椅子で、緑と肌色、緑と赤という感じで3つの色が呼応しているようで鮮やかでした。

マルク・シャガール 「私と村」
ヤギと緑の男が向き合っているのが大きく描かれ、その真ん中に薄い赤の道が走っています。その周りではヤギの乳絞りをする人や農夫、家並みなど生まれ故郷の思い出を描いているようでした。幻想的な作品です。

マルク・シャガール 「ヴィテブスクの冬の夜」
暗い雪の街(シャガールの故郷)を背景に抱き合う男女が浮かんでいます。女性は白いベールを被っているので花嫁かな? その隣には赤い馬、背景には黄色い太陽のようなものなど神秘的な作品でした。
 参考記事:シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い―交錯する夢と前衛― (東京藝術大学大学美術館)

レオナール・フジタ(藤田嗣治) 「猫を抱く少女」
暖炉の前で猫を抱いている少女です。猫の顔は驚いてのけぞる様な藤田の絵によく出てくる猫の顔をしています。少女の座り方がモナリザみたいだなーと思ってみたり。可愛らしい作品でした。 藤田は1950年代の作品のみで乳白色の頃のは無かったですが、結構あって嬉しかった。
 参考記事:
  藤田嗣治-東京・ニューヨーク・パリ (目黒区美術館)
  よみがえる幻の壁画たち レオナール・フジタ展 (そごう美術館)


ということで、国内屈指のコレクションだと思います。横浜という交通の便が良いところで観られるので、今までポーラ美術館に行くことができなかった人には良い機会じゃないかな。(きっと、帰る頃にはポーラ美術館に行ってみたくなるかとw) 美術館賞の初心者の方にもお勧めの展覧会です!

おまけ:美術館の前の噴水。遊ぶ子供が何とも涼しそうでした。
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評価




ポーラ美術館コレクション展 印象派とエコール・ド・パリ (感想前編)【横浜美術館】

10日ほど前の日曜日(前回ご紹介した花火に行く前)に、横浜美術館で「ポーラ美術館コレクション展 印象派とエコール・ド・パリ」を観てきました。好みのど真ん中の作品が多かったので、今回は前編・後編に分けてご紹介しようかと思います。

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【展覧名】
 ポーラ美術館コレクション展 印象派とエコール・ド・パリ

【公式サイト】
 http://www.tbs.co.jp/pola2010/s

【会場】横浜美術館
【最寄】JR桜木町駅/みなとみらい線みなとみらい駅
【会期】2010年07月02日~09月04日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日13時半頃です)】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_4_⑤_満足

【感想】
会場は結構混んでいました。1つの作品に3~4人くらいついてるくらいで、前半の一部は列になって観る程の混み具合でした。(後半はそんなに混んでなかったです)

さて、今回の展示は箱根にあるポーラ美術館の所蔵品を紹介する展覧会で、ポーラ美術館の看板作品とも言える作品を含んだ74点の内容となっていました。箱根と横浜なんてすぐ近くなのに…とちょっと疑問にも思いましたが、流石に素晴らしいコレクション揃いで、印象派~エコール・ド・パリの時代の傑作が並んでいました。 作品充実度を④にしたのは、普段ポーラ美術館の常設で観られる作品が多いので、二度と観られない!というわけではないということで、この点にしました。(単に内容だけで言えば⑤で文句ありませんw)
なお、今回ご紹介する作品は昨年のポーラ美術館の記事でご紹介した作品や、今年のルノワール展でご紹介した作品も結構あります。以前の感想と重複しますがご容赦ください^^; 今日は1章の印象派についてご紹介しようと思います。

 参考記事:
  肖像画の100年 ルノワール、モディリアーニ、ピカソ (ポーラ美術館)
  ポーラ美術館の常設

 参考リンク:
  ポーラ美術館公式サイト


<Ⅰ 印象派>
最初は印象派のコーナーでした。ポーラ美術館の近代絵画のコレクションの中でも特に充実しているのは印象派じゃないかと思います。最初から素晴らしい作品の数々にテンション全開ですw

クロード・モネ 「ジヴェルニーの積みわら」 ★こちらで観られます
晴れた日中の原っぱに置かれた積み藁を描いた作品です。画面は明るく光に満ちていて、爽やかな雰囲気があります。解説によるとこの作品は有名な「積み藁」の連作を描く前に描かれたものらしく、「積み藁」や「ポプラ」の連作時代と違い、観たままに描いているそうです。確かにすっきりしてる感じがしました。 これは絵をあまり観ない人でも好きになれるんじゃないかな。

クロード・モネ 「セーヌ河の支流からみたアルジャントゥイユ」 ★こちらで観られます
これはセーヌ河の舟の上から描いた河畔の風景画です。(確か、船の上で絵を描くのは先生のブーダンの影響だったかな) 3人で濃いでるボートをはじめ何艘かの舟が描かれ、水面は穏やかな様子を見せています。 ちょっと薄曇の様子で、微妙な雲の濃淡などが観られました。モネにしては写実的に思いました。

クロード・モネ 「サン=ラザール駅の線路」 ★こちらで観られます ☆以前の紹介記事
蒸気の煙る駅付近の線路を描いた作品です。この当時急速に発達しつつあった鉄道に関する作品で、時代背景を感じます。また、蒸気を吐いてこちらにくる機関車の動きや、機関車よりも主役に見える蒸気など、刻々と変わる状況を描いたモネらしい作品に思います。

アルフレッド・シスレー 「セーヴルの跨線橋」 ★こちらで観られます ☆以前の紹介記事
右から跨線橋に向かって汽車が走ってくる様子を描いた作品です。跨線橋の上では汽車を観ている人が何人かいて、のどかな雰囲気です。旅情を感じる作品です。

アルマン・ギヨマン 「ロバンソンの散歩」 ★こちらで観られます
右に馬やロバを貸している人や2階建ての建物が見え、左には町の通りを行きかう人々が描かれています。この人たちは行楽客だそうで、楽しげな雰囲気が漂います。解説によると、左側の緑が濃く、フォーヴィスム(色彩が強い「野獣派」と呼ばれる芸術運動)への予兆が観られるそうです。

カミーユ・ピサロ 「エラニーの村の入口」 ★こちらで観られます
広い田舎道を描いた作品です。右に果樹園があり、道の遠くに行きかう馬や人々の姿が観られます。その背景には高い教会らしきものも見え、遠近感が見事です。全体的に少し薄暗い感じもしますが、のどかで平和な風景でした。

クロード・モネ 「睡蓮の池」 ★こちらで観られます
晩年の睡蓮の連作の1枚で、日本風の太鼓橋が架かっている池とそこに咲く睡蓮を描いています。言われて気づいたのですが、橋を境に上部は森、下部は池というように大まかに分かれています。全体的に緑色ですが、微妙な明暗や水の反射を感じる素晴らしい作品です。
今年はこの日本風の太鼓橋を描いたモネの絵によく出会いますね。ボストン美術館の作品と構図が似てました。
 参考記事:
  オルセー美術館展2010 ポスト印象派 感想前編 (国立新美術館)
  ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち 感想後編 (森アーツセンターギャラリー)

アルフレッド・シスレー 「ロワン河畔、朝」 ★こちらで観られます ☆以前の紹介記事
河の朝の風景を描いた作品で、少し薄めのパステル調の色彩で描かれています。空は爽やかに澄み、河の流れは穏やかで、清清しい朝の雰囲気がよく出ています。透明感のある作品でした。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 「水浴の女」 ★こちらで観られます
上半身裸の色白の女性像です。この作品は1887年の作品で、「アングル様式」という古典絵画のような輪郭線がはっきりしていた時代だと思いますが、解説によると輪郭線は柔らかくなっていて背景との調和を見せているとのことです。(私が観た感じでは逆に、女性ははっきり描かれているけど風景は形が曖昧に思え、背景に浮かんでいるように見えましたw 難しいものですねえ…)

ピエール=オーギュスト・ルノワール 「エッソワの風景、早朝」 ★こちらで観られます ☆以前の紹介記事
これはルノワール展で観た方も多いかな? 白いくだりの並木道を描いた作品です。これがフランスの原風景なんだろうなーという、温かみのあるのどかな風景です。ルノワールらしい優しく幸せな雰囲気を感じる作品で好みです。
この近くには、この作品と同じく今年のルノワール展に出品されていた「ムール貝採り」などもありました。

フィンセント・ファン・ゴッホ 「ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋」 ★こちらで観られます
この辺はポスト印象派のコーナーでした。 これは鮮やかな青い川と、黄色い橋、黄土色の岸など、色彩が強烈な作品です。岸で洗濯している女性達の輪郭線も赤で描かれ、日の光の強さを感じます。 まだゴッホ特有の分厚い絵の具ではなくすっきりしていたかな。うねりはそんなにありませんが、すでに強い力を放っているようでした。

ポール・ゴーガン 「白いテーブルクロス」 ★こちらで観られます
テーブルの上の白いテーブルクロスに乗るフルーツの入った器や、瓶を描いた静物画です。ゴーギャンにしては色は押さえられているように思い、ぱっと観た時にセザンヌの影響を感じました。 (それでも十分に明るい色彩だと思いますが。) 解説によると、この絵は宿屋に贈るために描かれたそうです。

ポール・セザンヌ 「プロヴァンスの風景」 ★こちらで観られます
崖の上に建つオレンジ色の屋根の家を描いた作品です。その手前には鮮やかな色彩の緑の木々が生い茂り、リズミカルに並んでいます。家の幾何学的な形などセザンヌが目指したものが詰まっている作品に思えました。

ポール・セザンヌ 「ラム酒の瓶のある静物」 ★こちらで観られます
薄い黄色っぽい背景に、様々な果実やラム酒の瓶が載ったテーブルクロスとテーブルを描いた静物です。これは絶妙なバランスの配置らしく、色使いも地塗りが残っているなどの特徴があります。(瓶の口をよく見ると塗り残していたりしました。) その構成や色の濃淡など、興味深い作品でした。静物は特に流石ですね。

この辺が展覧会の半分くらいで、一旦入口の辺りに戻ってきます。休憩コーナーではポーラ美術館の案内VTRなどを流していました。 まだ1章の途中ですが今日はここまでにして、明日は新印象主義とエコール・ド・パリについてご紹介しようと思います。門外不出だったあの作品まで展示されてます(><)



 ⇒後編はこちらです。




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評価




横浜港花火ショー 2010

10日ほど前の2010/7/18に横浜の山下公園で「横浜港花火ショー」を観てきました。もう終わってしまいましたが、来年以降の参考になると思いますので、ご紹介しようと思います。
 公式サイト:http://www.yme.gr.jp/yme2010yokohama_hanabi.html

会場は山下公園で19時からということでした。18時くらいには早くも混んでいました。
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18時半くらいに撮った空。まだ明るいw
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場所が離れていたため、19時からの手持ち花火と海上ナイアガラ花火は観られませんでした(><) 19時20分くらいからの3000発の打上花火だけは見られたので、動画を撮ってきました。(動画の中で聴こえる声は私と無関係の近くにいた人々です)

まずはスタンダードな花火。


こちらは人の顔の形の花火。今はこんなに手の込んだものがあるんですね。
ちょっと角度が悪いと見えないのが玉に瑕。猫の顔の花火などもありました。


間断なく打ち上げられる花火。キラキラしてるのが好きです^^


土星のような形の花火と、花のような形をした花火。本当に最近の花火は進んでいますね。


ラストの連発! 非常に見事でした。よく観ると変わった花火が多いです。


ということで、打上花火が上がってたのは実質15分くらいだった気がします。3000発なのですぐに終わってしまいましたが、変り種の花火も多くて楽しめました。まあ、この日のお昼に行った横浜美術館のおまけのつもりで観たので、十分に満足できました。(次回は時間を遡って横浜美術館の展覧をご紹介しようと思います。)


おまけ:
去年ご紹介した「立川まつり国営昭和記念公園花火大会」は今年は2010年7月31日(土)に開催されるようです。
 参考記事 :立川まつり国営昭和記念公園花火大会の動画
 参考リンク :立川まつり国営昭和記念公園花火大会公式サイト
こちらの花火は原っぱで寝転がって観られるのが魅力です。


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評価




マン・レイ展 知られざる創作の秘密 【国立新美術館】

10日ほど前の土曜日に、国立新美術館で「マン・レイ展 知られざる創作の秘密 (Man Ray: Unconcerned But Not Indifferent)」を観てきました。

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【展覧名】
 マン・レイ展 知られざる創作の秘密 Man Ray: Unconcerned But Not Indifferent

【公式サイト】
 http://www.man-ray.com/

【会場】国立新美術館
【最寄】千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅
【会期】2010年7月14日(水)~ 9月13日(月)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間30分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
この展示は1階なのですが、2階でオルセー美術館展が開催されているためか、この展示も結構混みあっていました。

さて、シュルレアリスムの展覧会では必ずと言って良いほど目にするマン・レイですが、大体紹介されるのは写真作品が多いので、この展示も写真中心でさくっと観られるだろうと思っていました。 …この予想は全くの間違いでしたねw この展示はシュルレアリスムに留まらず、彼の足跡全てを知ることができる超充実の内容で、なんと作品数は驚きの400点超! その上、映画作品も数点展示されているなど、じっくり観たら何時間でも観られるような内容でした。どうやら2007年~2010年4月までヨーロッパを巡回していたらしく、日本だけさらに70点増やしての展示となっているようです。
詳しくはいつもどおり気に入った作品を通じてご紹介しようと思いますが、このボリューム感と豊かな発想の作品郡は、伝え切れない気がしてなりませんw なお、似たような作品名が多いので作品番号を振っておこうと思います。


<New York 1890-1921> ★この章の紹介ページ
各章は時系列に並んでいて、まずは活動を始めた頃についての章です。マン・レイの元の名前はエマニュエル・ラドニツキーといい、ユダヤ系ロシア移民の子として1890年にアメリカのフィラデルフィアに生まれました。1897年にニューヨークのブルックリンに移ったのですが、この頃から既に絵を描くことに夢中になっていたそうです。また、高校を卒業する頃には美術館や画廊に興味を持ち通いつめたのだとか。ヨーロッパアヴァンギャルドなどを通し、写真を芸術作品と見なしたのもこの頃らしいです。 1912年には、ラドニツキー一家は苗字をレイに変えたそうで、名前も短くマンにしたようです。(姓名共に元の名を短縮したものです。 日本語に直訳すると人間光線?w)
このコーナーではそうした初期の頃の作品、特に絵画を中心に展示していました。

8 マン・レイ 「アドン・ラクロワ」
マン・レイは芸術家のコミュニティに入っていたらしく、そこにいたベルギー人の女性アドン・ラクロワとすぐに結婚しました。これは彼女を描いた白黒のエッチングで、簡略化された肖像です。彼の絵画作品は何度か観たことがありますが、絵から活動を始めたとは知りませんでした。
この頃、マン・レイは地図や図案を描いて生計を立てていたそうで、アドン・ラクロワの影響でアポリネールなどの詩に親しみ、パリで暮らすことを夢見ていたそうです。また、自分の絵を写真に残そうと考え、写真を勉強したのだとか。 マン・レイの中では完全に、絵>写真 という制作意欲だったようです。

11 マン・レイ 「戦争 A.D.MCMXIV(1914年)」
単純化された、馬に乗る人と手を挙げている人たちが描かれている抽象画を撮影した写真です。どこかロシア・アヴァンギャルドの雰囲気みたいな気がします。元の作品はカラーらしいですが、これは白黒で、そのせいか少し怖い雰囲気すらありました。これを描いた1914年は第一次世界大戦の年なので、当時の世相を反映しているのかもしれません。

この近くにはインデックスカードという単語帳みたいなものがありました。これは自分の作品を挟んだもののコピーで、触って鑑賞することができました。自分の作品が大好きなんですねw 他にも、抽象画やブロンズ像などもありました。

35 マン・レイ 「ランプシェード」
ランプシェードを広げ、螺旋状にして吊るした作品の写真です。元々は捨ててあったランプシェードをこのような形にして展覧会に出したのですが、展覧会の初日に清掃人にゴミと思われて捨てられてしまったそうですw すると、マン・レイは金属にペンキを塗って同じ形にして作り直したそうで、この写真はそれを撮ったものとなります。 作品に大事なのはアイディアであるという姿勢だったようで、それがよく分かる面白いエピソードです。 また、作品自体も単純な形ながらも未来的な雰囲気を持っていて素晴らしかったです。 この作品は後の章でも振り返ることになりますので、じっくり観ておくと参考になると思います。

この辺にはプリアポスという球と円筒を組み合わせた作品がいくつかありました。


<Paris 1921-1940> ★この章の紹介ページ
マン・レイは1921年に憧れだったパリに移り住み、すぐにダダイスト(シュルレアリスムの前に起こった芸術運動「ダダ」の芸術家)に受け入れられたそうです。 生活費を稼ぐために職業写真家としても活動し、「ハーパース・バザー」や「ヴォーグ」の常連写真家として活躍しました。そのお陰で、写真の顧客も上流階級まで広まり、知名度が上がったようです。 また、プライベートではこの時期(1920年代末まで)、エコール・ド・パリのミューズとも言えるキキ・ド・モンパルナスと6年間同棲していたそうです。(あれ?奥さんはどうしたんだろ?と思って調べたら、1919年にアドン・ラクロワと破局していたようで、その原因は彼女の浮気だそうです。公式サイトのマンレイの美神たちというコーナーが参考になります。 )
その後、1930年代になると絵画作品や他の画家との共同制作をするのに時間を割き、写真からは手を引いていました。 このコーナーではそうしたパリ時代の交友関係や共同制作に関する作品が並んでいました。

38 マン・レイ 「セルフ・ポートレート」
今回の展示のポスターにも使われている自分を撮った写真です。左の方が破けているように見えたのですが、これはガラスのヒビをそのまま使ったため、そう見えるようです。ちょっと神経質そうな顔をしていますが、この作品だけでもユニークな発想の持ち主であるのがわかりました。

この辺りには自分以外の画家の作品を撮った写真も展示されていて、ピカソの「母と子」、アンリ・ルソーの「ペール・ユニエの馬車」などの有名作もありました。最初は他人の作品を撮るのは嫌がっていたそうですが、この頃は撮っていたようです。

そして、その後にこの時代の有名画家、彫刻家、文豪、作曲家などの肖像写真が並んでいます。パスキン、ラリオーノフ、レジェ、ピカソ、ドラン、ジャコメッティ、ベルメール、ヘミングウェイ、ストラヴィンスキー、エリック・サティ等など挙げたら限が無いくらい、実に幅広い面子です。いずれも肖像画のようで、ドラマチックな面もあって面白いです。撮られた人の性格まで伝わってきそうでした。

さらに、その後にはファッション写真のコーナーもあります。超有名デザイナーのポール・ポワレに紹介されてファッション写真を撮るようになったそうで、ドレスを見せるだけでなく人間性を出す肖像画的な写真を撮っていたようです。


120 マン・レイ 「キキ・ド・モンパルナス」 ★こちらで観られます
これは恋人だったキキを撮った写真です。帽子を被ってカフェの席に着き、ちょっと上目遣いでこちらを観ています。背景はぼやけていてキキに焦点があっているせいか、キキの魅力が強まっているように思えました。この人は藤田やキスリング、モディリアーニなどの作品にもよく出てくる女性なので、こうした写真は今後の参考にもなりそうです。

121-122 マン・レイ 「黒と白」 ★こちらで観られます
これは2枚セットで白黒と左右が逆転した作品です(写真のネガとポジが逆転しています) 左は白い肌のキキが机に顔をつけて横たわり、目をつぶって黒いアフリカの仮面を持っています。右はその逆の色となっていて、黒と白の対比が面白いです。それにしても完璧な卵型をしているキキの顔とアフリカの仮面の取り合わせの妙も天才的です。


この辺で「ソラリゼーション」という技法について説明されていました。これは白黒写真の現像の時に露光を強くすると白と黒が反転する現象を利用したもので、偶然発見されたそうです。ソラリゼーションはその後のマン・レイにとって重要な表現となり、この技法を発見してからは過去のネガを様々に焼きなおして新たな作品を作ったそうです。

111-114 マン・レイ 「無題(ソラリゼーションによるポートレート)」
前述のソラリゼーションを使った4枚セットの作品です。女性の顔を撮った同じ写真なのですが、微妙に白黒の濃さが違って雰囲気が違って見えました。

102-103 マン・レイ 「無題(レイヨグラフ)」 ★こちらで観られます
もう一つ、マン・レイにとって重要な「レイヨグラフ」という技法も紹介されていました。これは写真の技法ですがカメラを使いません。暗室で印画紙の上に物を置いて光を当てるとイメージが浮かぶというもので、これまた偶然発見されたそうです。レイヨグラフで作られた写真はまるで抽象画のようで、幻想的なものばかりでした。近くにはレンズ、コルク抜き、ぜんまい、櫛などのレイヨグラフに使った品々も展示されていました。

その先にはピカソが描いたマン・レイの肖像や、ヒトデやバッタの写真などもありました。

128 マン・レイ 「理性への回帰」(映画)
無音の白黒映画です。3つのスクリーンで4つの映画作品を上映していて、少しずつ観てきました。いずれもシュールな雰囲気があり、写真に観られる技法に加えて動きがあり、映画ならではの表現となっていました。作品名は忘れましたが、ダブって見える男女が出てくる作品ではカメラにジェルでも塗ってるのかな?? 夢の中のようなぼやけた感じがでていました。

132 マン・レイとポール・エリュアール 「容易」
詩人のポール・エリュアールの詩と、その妻の裸体の写真の本です。幻想的な仕上がりでシュルレアリスムらしい雰囲気でした。

この辺りには「自由な手」という手の彫刻や素描の共同作シリーズや、サド侯爵の横顔の肖像シリーズ、エルンストとの共同作などもありました。

162 マン・レイ 「天文台の時ー恋人たち(1934年)」 ★こちらで観られます
これはリー・ミラーという女性の唇をモチーフにした作品です。元の作品は横3m、縦1mの大きさだそうで、パリの街の空に浮かぶ横長の唇が描かれています。解説によると、抽象化された2人の男女が抱き合っているようにも見えるとのことでした。この作品の隣には金色の唇の彫刻作品も展示されていました。
なお、リー・ミラーはモデルで写真家になる夢を持ってマン・レイの助手兼恋人となった人で、2人の女の子と一緒に撮られた写真も何枚かありました。

この後には絵画のコーナーがありました。絵が描きたくて写真の仕事を減らしたそうで、キュビスムのようなシュルレアリスムのような作品がいくつかありました。この辺でようやく半分の地点ですw


<Los Angeles 1940-1951> ★この章の紹介ページ
1940年になると、フランスはナチスに侵攻されていた為、マン・レイは50歳でフランスを離れてアメリカに戻りました。車でニューヨークからロサンゼルスに移り、そこで画家のモデルをしていたジュリエット・ブラウナーと出会い、2人でマン・レイスタジオを構えました。やがて1946年に2人は結婚したそうで、今回の展示がここまで充実しているのは、妻となった彼女がマン・レイの死後にマン・レイ財団を設立したお陰だったりします。
また、この時代はマン・レイにとってかなり不遇の時代だったようです。アメリカの評論家はフランスでのマン・レイの活躍を知らず、フランスの焼き増しというような評価をしていたそうで、マン・レイは「カリフォルニアは美しい牢獄」と言っていたそうです。 このコーナーではそうした不遇の時代の作品が並んでいました。

まずはハリウッドの映画関係者や妻のジュリエット・ブラウナーの写真などが並んでいました。ジュリエットはヤギみたいな顔と言われてましたw

250 マン・レイ 「紫の仮面」
紫、白、赤、緑などの色の抽象画で、仮面には見えませんが色彩豊かな作品でした。これを描いた年にマン・レイの個展が開かれたらしく、ストラヴィンスキーやジャン・ルノワール(画家のルノワールの次男で映画監督)、ハリウッドスター等も訪れ、この時代の頂点と言える展覧だったそうです。

268-269 マン・レイ 「ガラスのチェス・ボード」「金属製のチェスの駒」
この作品の辺りはチェスに関するコーナーでした。元々チェスに関心が強かったらしく、フランスでも作っていたそうですがこの時代に再燃したようです。これは黄緑と水色のチェスボードと、チェスの駒で、駒は球や三角錐、立方体などを組み合わせた幾何学的な形をしていました。解説によると大量生産も意識して作られたそうです。
この他にもチェスのデザイン画や、オブジェ作品、本なども並んでいました。


<Paris 1951-1976> ★この章の紹介ページ
最後は再びパリのコーナーです。1951年にパリに戻り、カラー写真などの新たな創作を始めると共に、過去のモティーフへの回帰も行ったようです。1961年にはヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞、1966年にはニューヨークで大回顧展など芸術家としての評価も高まり成功を収めました。そして最期は1976年にジュリエットに看取られて亡くなりました。 ここではそうした晩年の作品が並んでいました。

305 マン・レイ 「花を持つジュリエット」 ★こちらで観られます
この辺はジュリエットを撮った写真が並んでいます。これは花を持ってうっとりしているような顔をしていて、朱色の服や赤いベールなど、色彩が鮮やかです。これだけ鮮やかなのは理由があり、ポジフィルムそのものに手を加えて色が鈍くならない技法を使っているようでした。こうしたカラー写真は微妙に絵のような色彩・質感があって面白かったです。

353-354 マン・レイ 「のぞき」
これは箱に小さな穴が空いている作品です。タイトルの通り、思わず穴を覗き込んでしまったw この頃、物をのぞくというのに魅力を感じていたそうです。

この辺には過去の作品の再作成などが並んでいました。アイロンやスプリングを使った作品もありました。

393 マン・レイ 「未解決の耳飾り」
これは最初のコーナーにあったランプシェードの作品を耳飾りにしたものです。螺旋を描いているのは同じですが、流石に小さくなっていて、優美な雰囲気がありました。隣にはこれを身につけた女優の写真もありました。昔の作品を回顧していたようですね。


この後、宮脇愛子というマン・レイのモデルを務めた日本人女性の写真や、彼女自身の作品もありました。さらに進んで展覧会の最後の辺りには、ドローイング、リトグラフ、リトグラフの原板、最晩年の影をテーマにした作品、お墓の写真、マン・レイの所持品(帽子とかステッキ)、アトリエの写真、ジュリエットのインタビュー映像などがありました。墓碑銘となった「無頓着、しかし無関心でなく」という言葉はここまで観てくると感慨深いものがありました…。


ということで、マン・レイは写真が主な活動かと思っていましたが、それだけでは誤解であり、かなり幅広く活動していて、特に「画家」としての成功に主眼を置いていたというのを知ることが出来ました。 不遇だった時代があったことも知らなかったので、だいぶマン・レイのことを知ることが出来た貴重な体験となりました。 マン・レイを全然知らない方も、そのずば抜けた発想やセンスを楽しめる展示だと思います。なお、会場は空調が強くて非常に寒くなっています。作品のためなので仕方ありませんので、何か羽織るものを持っていくことをお勧めします。

蛇足:
私はこの日、オルセー美術館展を再度観ようと、マン・レイ展⇒オルセー展のハシゴを企てたのですが、この展示だけで2時間半も観てしまったので、オルセーはまた別の機会にしました(オルセー展は以前よりもさらに混んでいたし…)  オルセー展とマン・レイ展のハシゴは、体力と集中力がある人ならできると思いますが、両方じっくり鑑賞するとなると、かなり大変だと思います。


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評価




映画「インセプション」 (ごく軽いネタバレあり)

昨日、先週の金曜日から公開された映画「インセプション」を観てきました。世間的にも注目度の高い作品のためか、映画館は満員に近い盛況ぶりでした。

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【作品名】
 インセプション

【公式サイト】
 http://wwws.warnerbros.co.jp/inception/mainsite/

【時間】
 2時間30分程

【ストーリー】
 退屈_1_2_3_④_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【総合満足度】
 駄作_1_2_3_④_5_名作

【感想】
この映画はアメリカで大ヒットした「ダークナイト」(バットマンの映画)を手がけたクリストファー・ノーラン監督の最新作です。映画に興味がある人なら誰でも知っている程度のネタバレをすると、この作品は夢を共有して入り込むというのが主な筋書きになります。 夢の中に入る映画と言えば、「ザ・セル」「マトリックス」「パプリカ」等など枚挙に暇ないのですが、この作品もそうした作品と似た側面がありつつも独自の世界を築いているように思いました。練りに練られた設定や人物描写などは流石クリストファー・ノーラン監督という感じで、重厚感のあるストーリーとなっています。しかし、それが逆に難しかったw 専門用語や夢の中のルールが理解できないと、途中で脱落してしまうかもしれません。(その辺が楽しめるかで、評価は分かれると思います。その為、ストーリーは④にしました) 誰もが楽しめるというわけではないと思いますが、ツボが分かればかなり面白いです。

今回の見所はストーリーだけでなく、映像と役者も注目されているかと思いますが、いずれも素晴らしかったです。まず、映像は「夢」の中なので現実では起きないような様々なシーンがあるのですが、夢の中のシュールな雰囲気があったり、迫力があったりと物語に応じて力を与えていました。安易に3Dでなかったのも良かったかなw そして、何と言っても凄かったのが、主演のレオナルド・ディカプリオと渡辺謙の演技でした。ディカプリオはイケメン役の頃と違って凄味を感じる風格が出ていて私の中のイメージが変わりました。渡辺謙もこの役は当たり役じゃないかな? この2人のお陰で軽くなりがちなSFアクションの世界もリアルに感じられました。その他のメンバーも格好良かったです(コメディリリーフ等はいないのでシリアス一辺倒という気もしますが)

ということで、ちょっと難しい所もありますがSFの傑作と呼ばれる作品になっていくんじゃないかと思います。映画館を出てから観た人と意見を交わしたくなる映画でした。


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評価




誕生!中国文明 【東京国立博物館 平成館】

もう半月ほど前ですが、上野の東京国立博物館で「誕生!中国文明」を観てきました。(実はシャガール展の後にハシゴしていたのですが、ご紹介を後回しにしてしまったw) 

P1130747.jpg P1130750.jpg

【展覧名】
 誕生!中国文明

【公式サイト】
 http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=7411

【会場】東京国立博物館 平成館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2010年7月6日(火)~9月5日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日16時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
土曜の夕方に行ったのですが、全然お客さんがいなくて驚くくらい空いていました。私は年間パスがあるので、行かないと損な気がするという理由だけで行ったので、空いていたのはちょっと納得かもw ちょっと興味が薄いジャンルです…。しかし、中国文化は日本美術においても重要な意味があるので、何かの参考になるかも?という期待はありました。案の定、色々と知らなかったこともありましたので、いつも通り章ごとに気になった作品をご紹介しようと思います。 なお、同じような名前の作品がいくつもあったりするので、作品番号も記載しておきます。出品作品のリストは公式サイトで確認することができます。

 参考リンク:
  東京国立博物館の年間パスポートについて
  「誕生!中国文明」の作品リスト


<第1部 王朝の誕生>
この展覧会は3部構成となっていて、最初は中国の河南省で発掘された品々を通じて、中国文明の発祥と発展を振り返るコーナーでした。時代ごとにコーナーが分かれ、時代に沿って進んでいく構成でした。

[1 幻の初期王朝 夏(前2000年頃~前1600年頃) ]
「夏」は「か」と読み、およそ4000年前の伝説上の国と考えられているそうですが、二里頭という遺跡が夏の遺跡では無いか?とも考えられているそうです。ここでは二里頭から出土した品々(酒を温める器の「爵」や壺)などが並んでいました。

1 「動物紋飾板」 ★こちらで観られます
これは今回のポスターにもなっている出土品です。青銅の板にトルコ石を嵌め込んでいるもので、単純化された狐の姿をしています。(目の部分がトルコ石) これは身分の高い人が観につけていたようです。既に青銅の文化があり、動物を象る意匠もあったことに驚きでした。

[2 王朝の確立 商・周(前16~前8世紀) ]
続いて、夏を滅ぼしたと言われる「商(殷)」と、その商を滅ぼした「周」のコーナーでした。ここには武器、玉、鼎(かなえ)などが並んでいました。(今更ですが、玉(ぎょく)とは今でも中国で珍重している綺麗な石です。この後の展示にも玉は何回も出てきます)

14 「方か」 ★こちらで観られます
商(殷)時代の酒を入れるための入れ物です。結構大きくて、4つの足がついています。今は緑色に寂びていますが元は金色だったようです。よく観ると、ミリ単位の四角い渦巻き文様がびっしり描かれていました。
根津美術館の常設で似たものを観られますが、あれと同じ時代の物のようでした。
 参考記事:国宝那智瀧図と自然の造形 (根津美術館)

17 「じこう」
これは周の時代の可愛らしい獣(龍?)の頭を象った青銅容器で、酒や水を入れて使ったようです。中には長子口という持ち主の名前が書いてありました。解説によると、周の頃から文字が青銅器に書かれるようになったそうです。
この辺にはこうした一見しても使い道が分からない謎の青銅器が並んでいました。

20 「玉璧」
円形で真ん中に穴が空いたドーナツ状の玉器で、よく観ると中央の穴の淵だけ少し高くなっています。解説によると、これは淵の部分を残して周りを丹念に削りとったとのことでした。単純な形をしているけれど、恐ろしく手間がかかっているのですね…。古代中国の文明の高さに恐れ入ります。
なお、今日の我々も使う「完璧」という言葉は、こうした玉璧から生まれたのだとか。

26 「玉製胸飾り」
5段に並んだ半月状の玉がついた胸飾りで、瑪瑙がビーズのように連なっています。かなり古いですが、文明の高さが見て取れました。


[3 競い合う国々 春秋・戦国(前8~前3世紀) ]
紀元前770年に周は洛陽に遷都したそうですが、その力は衰え、多くの国々が覇権を競った春秋・戦国時代に突入しました。(有名な孔子や孟子が活躍したのもこの時代らしい) このコーナーには大きな甕(かめ)のようなもの、儀式用の剣、壺、手洗い容器の盤などが並び、その側面などに文字や文様がついていました。この時代には小さな国々でもこうした青銅器が作られるようになったそうです。

33 「九鼎」 ★こちらで観られます
これが置かれた部屋には感嘆の声を上げました。青銅の「鼎(てい)」というかなえがずらっと9つ並び、その前には「き」という器も8つ置かれていました。この「鼎」と「き」は身分によって使える数が異なり厳しく制限されていたそうです。特に「九鼎八き」は周王だけが使える数だったようですが、この春秋時代には諸侯も使い出したそうで、これもそういった流れで作られたようです。 周の衰えと諸侯の台頭が分かるのが面白い作品でした。ずらっと並んでいるのは圧巻です。

37 「編鐘」
これは装飾が見事な鐘で、祭礼で使われた権威の象徴だそうです。これも10個ほどずらっと並び、壮観な眺めでした。


[4 大帝国の形成 前漢(前3~後1世紀) ]
紀元前221年に有名な「秦」の始皇帝が天下を統一しましたが、その後わずか15年という短さで終わり、「漢」が取って変わりました。漢は400年に渡る安定した時代となり、様々な文化を生んだようです。

41 「金縷玉衣」 ★こちらで観られます
これは驚きのあった出土品です。緑のタイル状の玉が2008枚も繋げられて作られた人型の玉衣で、タイルの四方を金の針金で繋いでいます。身分の高い人が死んだ際にこれを着せて埋葬したそうで、玉は遺体を腐らせないというのを信じてこうした玉衣を作ったそうです。しかし、中身はあっさり腐ってしまったのだとか。(現代人からすれば当たり前ですが) それにしてもこれだけのものを作る権力は相当だったことが伺えます。

この辺りには馬車につけられた金具や、恩賞に与えた金なども並んでいました。


<第2部 技の誕生>
続いて2部は「技」をテーマにしていました。時代がバラバラなので、1部ほど繋がりは分かりませんでしたが、「暮らし」「飲食の器」「アクセサリー」に分かれた構成で、中国の当時の高い技術や価値観を伺える作品が並んでいました。

[1 暮らし]
49 「案」
これは横1mくらいある大きな食事用の机で、漆器らしいです。表面は朱色で、円形の巻雲紋様が規則正しく4×9で36個ならんでいました。朱色と黒がお互いに映えて鮮やかでした。また、紋様の幾何学性も中国らしい美意識を感じました。

50 「七層楼閣」 ★こちらで観られます
これは7階建ての塔と3階建ての塔の模型を焼き物で作ったものです。高さは180cmほどもあり、2つの塔は渡り廊下で繋がっています。どうやら32のパーツで組んでいるらしく、かつては色もついていたそうです。細部までかなり凝っていて、6階の窓の中には外を見ている人、1階には物を担いでいる人や寝そべる犬の姿もありました。これは2世紀の後漢時代のもののようですが、当時からこんな高度な建物があったのか!?という驚きと、この作品そのものに対する驚きがありました。
また、隣では組み立ての様子を映像で見ることもできました。解説によると、死後も楽しい生活が出来るようにという思いで、こうした建物の模型がお墓に入れられたそうです。今回の展示の中で特に面白かった作品でした。

この辺には陶器の枕のコーナーなどもありました。


[2 飲食の器]
67 「褐釉扁壺」
これは酒を入れるための扁平な形の陶器です。その形は遊牧民の皮袋の形を模したものらしく、胴の部分に笛を吹く人や踊る人などが描かれていました。 こうしたことから、中央アジアなどの影響がわかり、当時の東西交流を知ることができるようでした。

65 「杯」
透明感のあるエメラルドグリーンのガラス器です。形はシンプルですが、横に回転して出来た傷がありました。どうやら回転して磨き削った跡のようです。 解説によると、これは漢時代のもので、中国でガラス容器の生産が始まった頃の貴重なもののようでした。 単純に見た目も綺麗でした。


[3 アクセサリー]
このコーナーは玉が沢山あるコーナーでした。玉でできた虎、王冠、刀子、龍?、鳳凰?、フクロウ、羊、牛などが並んでいました。玉は硬いので丹念に研磨してこうした作品を作っているようでした。モチーフがちょっと可愛い^^
また、遊牧民族の影響で戦国時代以降(特に漢の時代)に発展したトンボ玉や金銀で出来た金具なども展示されていて、煌びやかでした。


<第3部 美の誕生>
最後の第3部は美術品のコーナーでした。絵画、書、彫刻、工芸などが「神仙の世界」「仏の世界」「人と動物」「書画の源流」という4つのテーマに分かれて展示されていました。

[1 神仙の世界]
中国は多神教の伝統があり、仙人になって永遠に楽しい生活を送りたいという願望が根底にあるようです。ここではそうした神仙をテーマにした作品が並んでいます。

90-1 「神面」
青銅のお面で、にやけたような片目が正面を向いていて、鼻と口は左向きとなっています。ある意味キュビスム的な感じかな?w お面にしてはやけに小さいと思ったら、これは吊るして魔よけに使っていたそうです。

94 「博山蓋樽」
タルの上の蓋の部分が山のようなデザインで、その蓋には羽の生えた獣や「羽人」が描かれています。羽人は龍に乗ったり動物に餌をあげているのが細かく描かれていました。羽人は確か不老不死になった仙人だったと記憶しておりますが、中々に自由きままな感じがしました。
 羽人の参考記事:知られざるタオの世界「道教の美術 TAOISM ART」 -道教の神々と星の信仰- (三井記念美術館)

91 「神獣」 ★こちらで観られます
青銅とトルコ石でできた緑色になった獣の像です。龍の頭を持ち、虎の胴体をしていて、ベロっと舌を出しています。龍というよりは蝙蝠みたいな顔かも? 頭の角も小さな龍となっていて背中にも龍が乗っていました。ちょっと奇怪な感じでしたが、解説によるとこれは春秋時代の「楚」という国の美意識が詰まった傑作だとのことでした。


[2 仏の世界]
インドから中国に仏教が伝わり、5世紀頃に盛んになったそうで、特に洛陽の近くは仏教美術の宝庫らしいです。このコーナーでは仏像や寺で使われた品々などが並んでいました。

118 「天王立像」
4つの石に彫られた守護神像です。力強く躍動的で、微妙に金箔や彩色の跡も残っています。流れるような衣や威圧感と気品を感じる佇まいが好みでした。

104 「宝冠如来坐像」
巨大な石仏です。冠を被り、腕輪や首飾りをつけていて、釣りあがって猫のような目をしているあたりに日本の仏像との違いを感じます。解説によるとこれは悟りを開いた姿とのことでした。肉付きが優美な雰囲気を出しているように思いました。

110~115 「白磁双耳壺」「白磁壺」「白磁長頸瓶」「白磁合子」「白磁碗」「白磁塔形壺」
白磁の陶器がいくつか並んでいました。これは仏塔の地下に収められていたものだそうで、仏教への厚い信仰心を示しているようです。乳白色で非常に滑らかな美しさがありました。

117 「三彩舎利容器」 ★こちらで観られます
これは三彩という緑や茶色などが塗られた陶器で、大きな建物のような形をしています。どうやらこれは舎利容器らしく、四方の扉の前には犬のような獅子と仁王が番をしていました。会場でも目を引く存在感のある作品でした。


[3 人と動物の造形]
前の部でもご紹介しましたが、昔の中国人は死後も楽しく暮らしたいと願い、お墓に色々な模型や俑(よう)と呼ばれる人形などを入れました。同様に家畜の像なども収めたようで、ここにはそうした動物や使用人の像が並んでいました。

125 「闘犬」
犬同士が戦っている像です。首の後ろにかみ付き圧し掛かる姿をしています。こうした闘犬の俑は他に例が無いそうで、珍しい品のようでした。闘犬マニアが入れたのかな?
この辺には他にも、犬、鴨、水鳥、騎馬増、キリン(麒麟じゃなくてキリン)、商人、武人、らくだなども並んでいました。

133 「御者と馬」 ★こちらで観られます
前足をあげる馬と、それを引っ張る御者の俑です。御者の腕は力強く筋が出ていて、顔も力を入れた時の表情がよく出ています。一瞬を見事に捕らえ、躍動感あふれる表現に思いました。 素晴らしい作品です。
近くにはコミカルな馬と人のセットもありました。

[4 書画の源流]
最後は書のコーナーで、紙が発明される前の時代の品から並んでいました。河南は漢字が生まれたところだそうで、紙以前は骨に刻んだり青銅器に刻まれていたそうです。

134  「卜骨」
骨を熱して、ひびで翌日の天気を占ったものです。その骨には確かに文字が刻まれていて、我々の使っている文字の源流を観ることが出来ました。
この近くには石片や竹簡なども並んでいました。出口付近には漆喰に描かれた画や石棺を安置する台などもありましたが、ちょうどこの辺で閉館時間となってしまいメモは取れませんでした^^;


ということで、美術展と博物展の中間みたいな展示かな。貴重でスケールの大きい作品が並んでいました。これだけの内容であれば、中国の文化に興味がある方には面白い展示だとは思います。ただ、興味の薄い私には詰め込み過ぎな気がして、魅力と意図が伝わりづらいかったです^^; ・・・それにしても最後までポスターのヒヨコは何だったのか分かりませんでした。マスコットらしいんだけど、何故ヒヨコ? 飛ばし観してた所にでもいたのかな?

おまけ:
この展示を観終わった頃には閉館となってしまい、この日は常設には行けず。現在、常設では酒井抱一「夏秋草図屏風」が展示されているので、むしろそっちの方が気になってしまいますw
 参考リンク:「重要文化財 夏秋草図屏風 酒井抱一筆」 公開
  2010年6月29日(火)~2010年8月8日(日)


 参照記事:★この記事を参照している記事



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評価




能の雅(エレガンス) 狂言の妙(エスプリ) 【サントリー美術館】

先週の金曜日、会社の帰りにサントリー美術館で「能の雅(エレガンス) 狂言の妙(エスプリ)」を観てきました。ご紹介を後回しにしていたらもう残り2日になってしまった^^;

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【展覧名】
 開場25周年記念 国立能楽堂コレクション展「能の雅(エレガンス) 狂言の妙(エスプリ)」

【公式サイト】
 http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/10vol02/index.html

【会場】サントリー美術館
【最寄】六本木駅/乃木坂駅
【会期】2010年6月12日(土)~7月25日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況(金曜日18時半頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
もうすぐ会期末ですが、さほど混んでおらず自分のペースで観ることが出来ました。
今回の展示は国立能楽堂の25周年記念で行われたようで、文化庁の所蔵品が多く並ぶ展覧会でした。私は能も狂言も観たことが無いのですが、今年の冬にも大倉集古館で能面・能装束展を観て面白かったので、こちらの展示にも興味を持ちました。(サントリー美術館の年間会員なので行かないと損というのもありますがw) 展示は能面や能装束といった道具ごとに分かれていましたので、章に沿って気になったものなどをご紹介しようと思います。

 参考リンク:国立能楽堂
 参考記事 :新春を仰ぐ 大倉コレクション 能面・能装束展 (大倉集古館)


<特別展示 桃山時代の能装束>
まず、導入部は特別展示でした。能は奈良時代に伝わった中国の散楽という舞から始まり、平安時代の日本風の猿楽などを経て室町期に観阿弥・世阿弥らによって確立された伝統芸能です。 最初のコーナーでは、ハイライト的に煌びやかな桃山時代の3点の装束が並んでいました。

「茶地籠目柳模様縫箔」 ★こちらで観られます
茶色の地に斜め格子の籠目模様が描かれ、その上には金や緑の柳の刺繍が施された能装束です。これは女性や子供、高貴な男性の役に使われたものだそうで、金と銀の格子模様が絢爛な印象を与えました。茶色の地もあってか重厚な雰囲気もあったかな。


<能面>
このコーナーはずらっと能面が並んだコーナーでした。能面は色々な分類方法があるようですが、大きく分けて「男」「女」「尉(=老人)」「鬼」「怨霊」という5つとなるそうです。また、「面」と1字だけで書いたものは「おもて」と読むそうですので、これから先の「面」は心の中で「おもて」と読んでください^^ 私は能関連では面が一番好きです。

「白色尉」 ★こちらで観られます
目じりが下がって、にこやかな顔をした老人の面です。円形の綿を貼った眉や顔の皺、長い顎鬚なども特徴で、人が良さそうな雰囲気がにじみでています。口の下のあごの部分が切られていて、紐で繋がっており、役者が口を開くと面の口も開くという造りとなっていました。また、解説によるとこの面は天下泰平、国土安穏を祈る舞を踊る時に使うそうです。確かに幸せを呼びそうな表情をしていました。

「霊怪士」
これは武将の怨念の霊の役に使われる面です。目をむき出しにして、白目のところが金色になっています。大きな鼻、むき出しになった歯など、怨念の迫力が出ているように思いました。(しかし、解説では品格があるとのことでした。) その目を観ている時に、大倉集古館の展示で得た知識で、鬼や怨霊の目は金銅環を施しているのが多いということを思い出しました。

「赤般若」
若干、赤みのある般若の面です。角が生え、眉をひそめて口を開けている表情は正に般若そのものです。子供の頃に祖父の家にあった般若の面を観て泣き出した想い出が沸々と…w この面だけでも恐ろしいですが、隣にはもう少し古い面もありました。そちらはこの作品とほぼ同じ寸法のようですが、わずかな厚みの違いで2つの表情に違いが出ているように見えるのが面白かったです。

この辺は他にも鬼や尉などの恐ろしくも面白い面が沢山並んでいました。面によっては強い生気を感じるのがちょっと不気味な感じもしますw 笛の音のBGMも流れていて中々良い雰囲気でした。


<能装束>
続いて能装束のコーナーです。能に使われる能装束は、応仁の乱の後に美しいものになっていったようですが、当初は形状や地質、技法、意匠などは通常の服装と共通していた点が多いそうです。室町~桃山時代は武家の礼服である「狩衣」が元になっていたそうで、役者は通常の装束を舞台で着ていたこともあったようです。また、舞を観ている上流武士から褒美として装束を脱ぎ与えられたりするなど、普段の服との境界はまだ緩かったようです。それに対し、江戸時代からは幕府によって形式の遵守が重んじられ、一般の服とはかけ離れていったようです。 このコーナーではそうした能装束の変遷を見ることができました。

「紫地鳳凰模様袷狩衣」
紫の地に金色で鳳凰たちが舞う姿と桐唐草模様の装束です。色あいもあってか、気品のある装束でした。

「水浅葱地縷水衣」
水色で薄くて向こうが透けるような装束です。これは、身分の低い役に使われる装束らしく、「水衣」という割烹着のようなものだそうです。涼しげで良いなーと思ったのですが割烹着だったとはw 他にも紫の水衣などもありました。紫とか高級そうに見えるんですけどね…。

「紅地桐鳳凰模様舞衣」
朱色地で金で鳳凰と桐の模様が描かれた袖の大きな装束です。これは舞衣というもので、女神役などが着て舞ったらしく、それに似つかわしい艶やかさがありました。これも薄くて透ける感じでした。

「紅白段花筏模様唐織」
これは非常に目立って美しかった装束です。朱色と白の段違いの地に、丸太のイカダと花の模様が無数に入っていて、華やかです。この唐織は女役が着るそうで、花筏(はないかだ)とは、花が散って川を流れる様子のことなのだとか。かなり好みの服でした。


「白地花筏模様縫箔」
「縫箔(ぬいはく)」というのは刺繍に金や銀の箔を使ったもので、これも花筏の描かれた装束でした。上部は花とイカダ?が描かれ、簡略化されて装飾的な流れが見られます。中間部分には何も無く、下の裾の辺りでまた花やイカダが描かれていました。全体的に派手な感じで、ちょっと痛んで下絵が出ている葉っぱの部分には「金」という指示が書かれていたのが面白かったです。


この辺には「謡本」のコーナーもありました。本に書かれた字の右に点がついていて、これは節付けの為のものだとのことでした。(私には全部同じような点に見えましたw) 中々興味深かったです。


<特別展示 加賀前田家伝来の能装束>
江戸時代には各大名もこぞって能役者を囲って能を行ったそうです。ここでは加賀前田家に伝わる装束が数点展示されていました。(このコーナーは小さいけど全部好みの装束だったです。)

「紅濃茶萌黄段八橋模様唐織」
じぐざくの木の橋と、その橋の脇の杜若が刺繍された唐織です。多分モチーフは東下りかな? 赤、オレンジ、緑、茶色など色とりどりで、いくつかのブロックに分かれてパターン化されてリズミカルでした。華美で素晴らしいです。

なお、江戸時代の能装束はこうした織物や刺繍など独特の進化を遂げていって、一般の服とはだいぶ離れていったようです。(この時代の一般の服は友禅染など)


この辺で下の階に移動します。階段のあたりには能の舞台が置かれ、装束、面、刀、烏帽子、などが並べられていました。だいたい現代のものでしたが19世紀のもあったかな。 さらにその先には鐘、桜の立木、カゴ、団扇、包丁、まな板などの「作り物」という小道具が並んでいました。能は簡素な造りで最大限の効果を狙うそうで、あまりセットにごてごてしたものは使わないようです。(そのためか、昔は作り物を毎回作り直してしたようです。) しかし、演目「道成寺」で使う鐘は例外的に80kgもある本格的なものでした。この大きな鐘に飛び入るらしいので、いずれ生で観てみたいものです。


<狂言面>
下の階は「狂言」が主なテーマとなっていました。狂言は猿楽や田楽の持っていた、物まねや秀句の「おかしみ」や風刺を寸劇化したもので、仮面をつけない時も多いそうです。 そのため、狂言面は能面に比べて種類が少なく、残っているのも少ないのだとか。 ここではそうした貴重な狂言面を観ることが出来ました。

「祖父」
左目がずるっと下がって崩れた老人の顔の面です。皺だらけで歯並びも悪くてちょっとリアルかも。解説によると、顔は崩れているけれど骨格はしっかり正確に捉えられているそうで、作者の力量が伺えるとのことでした。 能面にはこういう面は無かったように思いました。

「狐」
釣狐という演目で使われる面です。歯をむき出しにして、少し口を開けている狐そのものの顔で、下あごは金具で繋いでいるようです。そのため、演者が吼えると面の顔も動くそうです。ちょっと犬っぽい感じもしましたがリアルに狐っぽさがあり、立体的な面でした。


<狂言装束>
続いて狂言の装束です。能は刺繍などが多かったですが、狂言は麻や平絹といった平面的な生地に染で模様を平面的に表現したものが主流のようでした。このコーナーではそうした装束が並んでいました。

「浅葱地月不如帰模様肩衣」
薄い生地で透けるくらいの装束です。青地に白く大きな満月と、その前を横切る ほととぎすが描かれています。これは「月に雁」ではなく「月にほととぎす」となてしまっているという洒落っ気があるそうです。パロディ的なものかな? 装束からも能と狂言のスタンスの大きな違いを感じます。

「紅地龍丸模様唐人衣裳」
中国風で茶色っぽい地に龍の刺繍が施された装束です。これは唐人役が着るそうで、中国風の服を着た大勢の人々が、架空の中国語を話す演目で使われるとのことでした。確かに「物まね」の要素を感じますw 架空の中国語ってどんなだろ?w


<能の楽器>
ここは小さなコーナーだったかな。鼓などがいくつか置いてあったと記憶しています。特に気に入ったのも無いのでパスw


<能楽の絵画・文献>
最後は能楽に関する絵画や文献のコーナーでした。絵画は能の教材とされたようですが、豪華な画帖や画巻は美術価値が高く調度としても珍重されたようです。ここではそうした美術価値の高そうなものも展示されていました。

狩野栄信 「翁・三番三・千歳」
これは3枚セットの掛け軸です。真ん中に扇子を持って踊る翁が描かれ、右幅には水色の装束の子供、左幅には烏帽子と黄土色の装束の子供が描かれていました。三人セットで踊っているのかな? 翁の表情が特に豊かでした。

「宝生流能装束付」
小さな画帖です。花とか能太鼓などの道具が細かく描かれていました。この作品の近くには作り物の細かい絵の本などもあり、絵を通じた能のマニュアルのような感じで面白かったです。

「能楽図帖」
演目「道成寺」で白拍子が鐘から出て鬼女に変身するところを描いた絵です。鐘の周り法力を使っている僧たちが描かれ、ドラマチックな様子でした。また、この作品周りにも煌びやかな能絵が何点か展示されていました。

「百万絵巻」 ★こちらで観られます
この作品は特別展示でした。これは生き別れた子供と、母の百万が再会する「百万」という演目のクライマックスを描いた絵巻です。百万が狂乱のうちに踊る様子や、再会した際に、何故もっと早くに名乗りでなかったのか?と話すシーンなどが描かれています。周りに書かれている書は謡かな? ラストは花の咲く木の下で演奏会をしているような絵でした。 絵でストーリーが分かるのは非常に分かりやすくて面白いです。しかもこの作品は色鮮やかで綺麗でした。
この近くにはこれ以外にも百万を本にした作品などもありました。


ということで、今回の能の展示も中々に参考になりました。実際に能を見るのはいつのことになるかわかりませんが、色々と知識が増える内容でした。 能を知らない私でも楽しめたので、元々好きな人にはたまらない展示かと思います。もう今週で終わってしまいますが、気になる方はこの週末にお出かけください…。


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東京スカイツリーの写真

前回までご紹介していた東京都現代美術館を観た後、タクシーで業平橋まで移動して、工事中の東京スカイツリーを観に行って写真を撮ってきました。
 東京スカイツリー公式サイト:http://www.tokyo-skytree.jp/

タクシー移動だと東京都現代美術館から15分くらいだったかな。1200円もしてしまったw 東京都現代美術館の目の前の通りには業平橋駅行きのバスも10分おきくらいで通っているので、そちらで行けばスカイツリーへのハシゴも安上がりで行けます。

東京スカイツリーの場所は業平橋駅と押上駅の中間辺りです。


やってきました東京スカイツリー!
予想以上のデカさを表現したいのでサムネイルではなくそのまま貼ってみます。ちょうど鳥が横切りました。
P1130937.jpg

↑の写真を撮ったのは「なりひらはし」という橋でした。近すぎると全景が撮れないので、程よい離れ具合で、今の高さならちょうど良い撮影ポイントかも。
DSC_13525.jpg

さらに業平駅の目の前に移動して撮ってみました。最終的には634mにもなるそうですが、既にこの高さ!
クレーンが何台も出てどんどん工事が進んでいます。
DSC_13532.jpg DSC_13537.jpg

第一展望台付近のアップ。
P1130938.jpg P1130941.jpg

2010年7月19日現在で398mでした。既に東京タワーより60mくらい高いみたいです。
DSC_13540.jpg

ネットでもウェブカメラで様子が見られるようです。
DSC_13541.jpg
ちょっとサイトが重いかも。観られる時間も限られているようです。
 参考リンク:東京スカイツリー ウェブカメラ  ※リンク先のサイトがかなり重いので注意

帰りは業平橋駅から東武線を使って浅草に出ました。駅の前には工事現場が広がります。
P1130952.jpg

ということで、既に迫力がある工事現場でした。 周りには見物人が大勢集まっていて、近くの商店街の飲食店にはスカイツリーにちなんだメニューもあるようでしたw 東京都現代美術館 ⇒ 東京スカイツリー ⇒ 浅草という観光コースも中々面白いのではないかと思います。作成中に観に行けば、末代まで語れる自慢になるんじゃないかなw


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入口はこちら - なにがみえる? 【東京都現代美術館】

先日から東京都現代美術館をご紹介していますが、借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展 ⇒ Cafe Haiでお茶 というコースの後、常設展も観てきました。現在の常設は「入口はこちら - なにがみえる?」というタイトルでアリエッティ展と同じ時期の開催となっているようでした。

P1130932.jpg

P1130888.jpg


【展覧名】
 入口はこちら - なにがみえる?

【公式サイト】
 http://www.mot-art-museum.jp/collection/index.html

【会場】東京都現代美術館
【最寄】清澄白河駅、木場駅、菊川駅など
【会期】2010年7月17日(土)~ 10月3日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間40分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日15時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
こちらの展示はアリエッティ展と同じチケットで入れるのですが、全然混んでおらずゆっくり鑑賞できました。展覧冒頭にあった説明によると、この展示は会場に並ぶ作品を「入口」と捉え、その中の広がりと我々との繋がりを考えるというコンセプトがあるそうです。また、貰ったパンフレットにはコーナーごとに詳しい解説が載っているのですが、各作品の意味が深すぎてちょっと難しいかも?? ・・・やはり私には現代アートは猫に小判みたいなものですw なので、感想は感覚で簡単なものにしようと思います。


藤本由紀夫 「EARS WITH CHAR (MOT)」
この作品は今回の展示の作品リストに無いので、本当に常にあるものかも。 常設の入口の部屋にある椅子で、その両脇の耳の高さに長い筒が取り付けられ、その筒を耳に当てて音を聞くという作品です。何やらぶ~んぶ~んという音が聴こえてきました。空気の流れの音?? また、筒の逆側の先でぼそぼそっと誰かがしゃべっても、糸電話のように耳まで伝わってくるのが面白かったです。
 参考リンク:「入口はこちら - なにがみえる?」の作品リスト (PDF)


<いりぐち1 そのなかでおこっていること>
O JUN 「光景図-宮城と一輪車」 ★こちらで観られます
最初はO JUN氏の作品でした。この人の作品はつい最近、「アーティスト・ファイル2010」でも観たのですぐにわかりました。この作品は髪か残像のようなものをなびかせながら一輪車に乗る人の絵なのですが、動きと色合いがちょっと怖いw 観ていて不安な気分になる作品でした。
 参考記事:アーティスト・ファイル2010 現代の作家たち (国立新美術館)

<いりぐち2 世界にふれるための>
このコーナーはまず、牧野虎男 氏の植物をスケッチした絵が15点程度並んでいました。独特の流れるような生命感のある作品で、結構好みでした。

その後、広い部屋に泉太郎 氏の映像作品が何点か並んでいて、今回はこの人の作品が一番面白かったかな。テレビの周りに瓶やスタンドライト、ハンガーなどが置かれ、その前にはビデオカメラが置かれている作品が3~4点あり、その後ろの大きなスクリーンに投影されていました。(わかりづらくてすみませんw) 映像の中の映像と、元の映像が混ざったような感じが面白かったです。また、街行く人を撮りつつ、その人の方向に手を伸ばして掴む仕草をすると、手を開いたら掌でその人が絵となっている… という面白い発想の作品もありました。これは文章では伝えるのは難しいですが、観れば誰でも楽しめると思います。

その次は日高理恵子 氏の木の枝のドローイングのコーナーがありました。10点程度でいずれもモノクロで描かれています。解説によると結構深い意味があるようですが、難しいことを考えなくても良い絵でした。

その後はショーン・グラッドウェル氏の映像作品です。部屋の真ん中のスクリーンの裏表に映されていて、どちらも砂漠を走る車が写っていました。しばらく観ていると、車の中から身を乗り出して、ハコ乗りしたかと思えば車の屋根に上るという、ちょっと危険な行為を映していましたw 何を意図しているのかわかりませんが、背景の砂漠と遠い雷雲なども含めて緊張感があるように思いました。

1階はここまでで続いて3階に続きます。

<いりぐち3 さそう絵画>
ここは何人かの油彩画のコーナーでした。

杉戸洋 「the plane」
これは大きなステージを描いたような作品。舞台に役者がいるわけでも無ければ、何があると言うわけでもなく、ステージそのものを描いています。逆に想像力をかきたてられるような作品でした。

<いりぐち4 鏡のむこうがわ>
ここも油彩画が多かったかな。

アンソニー・グリーン 「Brittain 1953」
この人の作品は世田谷美術館の「十二の旅 感性と経験のイギリス美術」展(2009年冬)で観た記憶がありました。色彩も絵柄も「濃い」雰囲気の作品で、変形したキャンバスに描かれているのが特徴です。これは家族をテーマにしているのか、ちょっと温かみを感じました。

この近くにはデイヴィッド・ホックニーの鮮やかな原色の作品がずらっと並んでいました。リトグラフとその上のフレームに絵を描いて、騙し絵的な面白さがある作品もありました。・・・この人も前述の世田谷の展示で観たけど、あの時は写真作品のコラージュだったかな。

<いりぐち5 みえない空間をひきよせるための>
小林正人 「絵画」
オレンジと茶色で描かれている抽象画なのですが、人が横たわっているように見えたかな。シミのようにぼんやりとした中に浮かび上がってくるように見えました。

ナイジェル・ホール 「無名の土地への入口」
緑の針金のようなものでできた階段状の作品です。壁にくっついていて、3次元の作品ですがちょっと離れると絵のようにも見えました。これも色々と難しい意味があるみたいです。

<いりぐち6 わたしのいる場所>
マーク・ロスコ 「赤の中の黒」
3階の最後あたりにロスコの作品もありました。その名の通り濃い赤の中にかかれた黒い四角を描いた抽象画です。結構巨大で、色の持つパワーを感じました。もしかしたら川村記念美術館で観たやつかな?
 参考記事:マーク・ロスコ 瞑想する絵画 (川村記念美術館)

モナ・ハトゥーム 「Web」
これは入口(出口)の部屋にあった作品。天井から釣り下がった巨大なくもの巣のような作品で、水滴に見えるクリスタルボールが巣の中にいくつもありました。結構、見た目も綺麗で、しばらく見上げていました。(3階からは見下ろすこともできました。)


ということで、現代アートが苦手な私でもまずまず楽しめました。特別展とセットで観られるのだから、観ておいて損はないかと思います。詳しい解説ももらえるので、現代アートをじっくり知りたい方には良い展示かも。


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Cafe Hai 【東京都現代美術館のお店】

前回ご紹介した東京都現代美術館の「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」を観た後、館内にあるCafe Hai(カフェ・ハイ)というベトナム風のカフェでお茶をしてきました。

P1130920.jpg P1130903.jpg

【店名】
 Cafe Hai(カフェ・ハイ)

【ジャンル】
 カフェ/レストラン

【公式サイト】
 http://www.mot-art-museum.jp/shop/index.html

食べログ:
 http://r.tabelog.com/tokyo/A1313/A131303/13087986/
 ※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【最寄駅】
 清澄白河駅、木場駅、菊川駅など

【近くの美術館】
 東京都現代美術館 (館内のお店です)

【この日にかかった1人の費用】
 1000円程度

【味】
 不味_1_2_3_④_5_美味

【接客・雰囲気】
 不快_1_2_③_4_5_快適

【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_3_④_5_名店

【感想】
このお店は東京都現代美術館の2Fにあります。この日は特別展が人気だったせいか5分くらい外で待ってからの入店でした。中はちょうど満席くらいでしたが混雑感はあまりなかったかな。水などはセルフサービスですがそれなりにゆっくりできました。メニューにはフォーなどもあり、ベトナムやモロッコのメニューが楽しめるようでした。

私はベトナム・ブラック・コーヒー(500円)というものを頼みました。
P1130908.jpg
上の部分にコーヒーが入っていて、下のガラスのコップにたまってきたら飲みます。緑のカップは冷めないようにお湯が入っているだけです。飲もうとしたら、ブラックなのに甘い香りが…。ココアのような香りです。飲んでみると甘さは無く、さらっと飲みやすい味でした。ベトナムコーヒーは濃厚な味で有名らしいのですが、ちょっと私には濃厚とは思えませんでした。普通はコンデンスミルクを入れて飲むらしいので、ブラックは薄めにしてるのかな? 

連れはマンゴーシェイク(750円)
P1130912.jpg
少し貰いましたが、こちらは非常に濃厚なマンゴーそのものという感じのシェイクでした。美味しいです。

ついでにモロッコパイ(650円)も食べました。ベトナムだけじゃないんですねw
P1130916.jpg
パリパリっとしたパイ生地に蜂蜜が塗られていて程よい甘さで美味しかったです。一緒にアイスもついていたのでたまに乗っけて楽しんだり。

ということで、中々珍しいものを楽しめるお店でした。展覧会の後にちょっと一息つきたい時に最適のお店じゃないかと思います。
この後、常設展も観てきました。


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多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。

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  → 詳細
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■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
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■2009/10/28
Yahoo!カテゴリーに登録されました
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