関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化 【サントリー美術館】

先週の金曜日、会社の帰りにサントリー美術館に行って「マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化」を観てきました。

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【展覧名】
 日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館所蔵 マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化

【公式サイト】
 http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/11vol01/index.html

【会場】サントリー美術館  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】六本木駅/乃木坂駅
【会期】2011年1月8日(土)~3月6日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況(金曜日18時半頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
金曜日の夜で閉館時間も近かったせいか、あまりお客さんがいなくて、静かな環境の中で鑑賞することができました。

この展示はマイセン磁器の製作所開窯300年を記念したもので、マイセンの成り立ちから近年に至るまで、歴史を一気に知ることのできる内容となっていました。詳しくは各章の気になった作品を通じてご紹介しようと思います。なお、同じような名前の作品も多いので念のため作品番号も記載しておきます。


<冒頭>
まず冒頭にはハイライト的な作品が並んでいました。

57-60 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー、ヨハン・フリードリッヒ・エベライン 「スワン・セルヴィス」
バロック時代の2000点以上からなる最大のセルヴィス(セット)の一部です。白が美しい皿やピッチャーなどがずらりと並んで展示されています。真ん中に巨大な飾り用のチューリンがあり、上に女神や天使のような人々、側面に白鳥などが貼り付けてあります。その周りには白鳥を模したピッチャーや、蓋にかたつむりや白鳥が乗った蓋付容器なども置かれていました。いずれも優美さがあり、並んでいると一際豪華で権勢を誇示しているようでした。


<第1章 西洋磁器の創成期>
1章は創世期のコーナーで、成り立ちの歴史的背景が説明されていました。300年前、ヨーロッパでは中国磁器は白い金と呼ばれていて、多くの王侯貴族を魅了していました。ドイツのザクセンのアウグスト強王もその1人で、熱狂的に東洋磁器を収集していたようです。当時のヨーロッパでは中国磁器の製法は謎とされていたのですが、アウグスト強王は自国でも作成したいと考え、錬金術師のベットガーに開発を命じました。ベットガーは幽閉された中で系統的な実験を繰り返して解明を成功させ、やがて1710年にはマイセンの城に王立磁器製作所が設けられたようです。  
ここにはそうした初期の作品が並んでいました、

8 「六角茶入れ」
こげ茶色の丸みを帯びた六角形の茶入れです。これは中国の宜興窯の磁器を写したものだそうで、側面に花模様がついています。艶が出て高級感もあり、もはや中国の磁器そのもののように見えました。

この辺はこうしたの宜興窯の磁器を模したものが並んでいます。やはり最初は模倣からですね。

10 原型:ヨハン・ヤーコプ・イルミンガー 「白磁鍵形歓迎杯」
真っ白で大きな鍵の形をした杯です。鍵に葡萄の蔦が絡まっているようなデザインで、形や意匠が面白かったです。解説によると、アウグスト強王が磁器制作所に来た時に、これにワインを入れて振舞ったそうです。…どこから飲むのかは疑問のままでしたがw
この隣にはアウグスト強王の像もありました(こちらは赤っぽい色)

13 「甕割人物図黄地蓋付壺」
卵を逆さにしたような形の壺です。黄色く塗られた胴に楕円形の絵の部分があり、そこには子供が甕の中に嵌っている様子や、それを見ている2人の子供などが描かれています。 解説によると、これは典型的な柿右衛門様式だそうで、この少年が嵌ったところを聡い司馬光という人(の少年時代)が甕を割って助けるという故事を主題にしています。 この主題は以前、古伊万里の展示で観た記憶が…。柿右衛門様式など日本の様式も取り入れていたのが分かる作品でした。
 参考記事:日本磁器ヨーロッパ輸出350周年記念 パリに咲いた古伊万里の華 (東京都庭園美術館)

なお、色絵は1731年にヘロルトという人によって完成されたそうで、この近くにも中国風の絵をヨーロッパ風にアレンジしたような作品が並んでいました。東洋への憧れを感じます。

14 「インド文様花卉文蓋付壺」
白地に赤や紫の花や木が描かれた東洋風の磁器です。どこがインド文様なんだ?と思ったら、マイセンでは東洋の絵柄を写した磁器をインド文様と呼ぶそうです。由来は、東洋磁器を運んでいた東インド会社にちなんでいるそうで、インド文様と言っても東洋風のことだそうです(ややこしいw)

この辺には柿右衛門の壺と、マイセンの壺が並んで展示されている所もあったのですが、凄く作風が似ていてどっちがどっちか分からなくなってきましたw

23 装飾デザイン:ヨハン・グレゴリウス・ヘロルト 「シノワズリ人物図ティー・ポット、カップ、ソーサー」
こちたはティーセットで、淵が金色で側面や皿に絵が描かれています。西洋風なタッチに思いますが、中に描かれているのは中国人のようで、西洋人が中国の日常を想像して描いたもののようでした。のんびりした雰囲気が漂っていて幸せそうです。
解説によると、こうした作品は作者にちなみ「ヘロルトのシノワズリ」と呼ばれていたそうです。近くには画帖もありました。

28 「銅版画の花文カップと皿」
金色の装飾が施された淵のあるカップとソーサーです。写実的な花が描かれていて、繊細な感じがします。これは植物画譜を手本に描いているようでした。

31 「玉葱文様 (通称「ブルー・オニオン」)皿」
白地に藍色のみで描かれた染付けです。菊や竹、中国の桃、柘榴などが描かれているのですが、ヨーロッパには柘榴が無かったため、タマネギと思われていたそうです。藍色が濃くて深い色合いをしていました。ちょっと歪んでいるように見えたのは気のせい??

ここまで東洋の影響を感じる作品が続いていましたが、アウグスト強王が亡くなると、マイセンは東洋の影響を離れ、独自の西洋風スタイルを築いていったそうです。

36 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーに帰属 「スノーボール貼花装飾ティー・ポット」 ★こちらで観られます
小さな花びらがびっしりついた、やかんのような形のポットです。所々に花びらが丸く固まったようなものや、金の葉っぱなどが付いています。小さい花は数え切れないくらいあって、ちょっとキモいw 立体的で恐ろしく手間がかかっているように見えました。この発想は東洋趣味には無いものかな。

40 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーに帰属 「ロブスター形蓋付容器」
ハサミを構えたロブスターの形の容器です。赤い色付けもされていて、結構リアルな感じがします。近くには柘榴や鴨、熊(犬みたいですがw)を模したものもあり、その意匠が非常にユニークでした。こうした器が食卓を飾ったのは楽しそうです。


<第2章 王の夢、貴族の雅>
今回の展示は見所が多かったのですが、2章の冒頭には特に驚きました。ここには犬、鷲のように巨大なインコ、アオサギ、ペリカン、猿など、真っ白な磁器でできた大きな動物像がずらりと並んでいます。どれも緻密ながら動きのあるポーズで、ちょっとユーモラスな所もあり、彫刻作品としても素晴らしいものばかりです。滑らかで継ぎ目も見当たらないのも凄い…。 解説によると、これらはアウグスト強王が宮廷全体を景徳鎮、備前有田、マイセンで満たした「日本宮」を構想した際、その目玉として考えられた磁器の動物園の作品だそうです。強王の死とその後の戦争によって、計画は頓挫してしまったそうですが、宮廷彫刻家のケンドラーはその後も手腕を発揮し、結局572点もの作品を宮廷に納品したそうです。

冒頭の動物園でかなり驚きましたが、それ以外にもこの章には王や貴族の生活を垣間見るような面白い作品がいくつもありました。

50 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー 「アウグスト3世騎馬像の頭部」
巨大なオッサンの顔ですw つるりとした質感が逆に不気味ですが、強い目をしていました。作者のケンドラーは本当は全身像を作りたかったそうですが、アウグスト強王の跡を継いだこの3世は磁器より絵画が好きだったそうで、全身像の作成には至らなかったそうです。この頭の大きさから考えて、相当でかいものを計画してたのだと想像できます。

51 造形:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーの原型に基づく 「アウグスト3世肖像メダイヨン付飾壺」
1章でご紹介したスノーボールに似た装飾で、さらに大きくなった飾り壺です。天使や鳥、虫などが周りを飾り、真ん中にはアウグスト3世の肖像入りメダイヨンがありました。 これはルイ15世に贈った豪華な壺を原型にしているそうですが、ごってりしていてちょっと野暮な感じもしましたw 向こうのセンスですね…。

55 「レッド・ドラゴン・セルヴィス」
赤い中国風の龍と鳳凰が描かれた食器セットです。文様は中国風でしたが、直接手本にしたのは有田だそうです。揃っていると単品よりも統一感があって美しいです。 解説によると王は中国では龍が皇帝のシンボルであったことを知っていたそうで、宮廷以外での使用を禁止していたそうです。
この辺には何点かのセットが展示されていました。1730年代半ばから揃いの食器(セルヴィス)が作られたそうです。

71 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー 「みつかった浮気相手」
少し進むと陶器で出来た人形が沢山並んでいました。元々は砂糖で作っていたものだそうですが、やがて磁器で作られるようになったそうです。踊るアルルカン、フリーメーソンのメンバーの像などがあり、特に面白かったのがこの作品です。女性の浮気相手の若者がベッドの下に隠れていたのが見付かってしまった瞬間を陶器人形にしたものですw 何故そんなものを陶器にしたんだろ?と可笑しくて笑ってしまうと同時に、意外とあっけらかんと明るい描写が面白いです。
これら人形は色も鮮やかでのびのびしていました。明るく楽しい気分になります。

77 原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー、ペーター・ライニッケ 「猿の楽団」 ★こちらで観られます
こちらは音楽家の格好をした猿達の人形です。ちょっと馬鹿っぽいポーズをしていて、皮肉が効いています。その隣には人形を作った型も展示されていて参考になりました。


<第3章  市民階級の台頭と万国博覧会>
3章から下の階です。18世紀後半にもなると、マイセンの栄華に陰りが出てきます。経済悪化や得意のロココ趣味の衰退、巨匠の死などが原因で、ナポレオン戦争では経営危機に直面したそうです。しかし、新古典主義への変更を行ったり、緑の釉下彩絵具や光沢金といった新技術を開発するなど努力を続けていたようで、やがて新興のブルジョワへ販売活路を見出したことで新たなる飛躍を迎えました。 また、ロンドン万博への参加を皮切りに、各地の万博に参加することで世界に名を知らしめ、やがて第2の黄金期と言える時代となっていきました。この章にはそうした万博への参加作などが展示されていました。

93 原型:クリスティアン・ゴットフリート・ユヒツァー 「豊饒の女神ケレス」
今までのロココ風とはだいぶ違う、古代ローマ風の雰囲気の女神像です。大理石のような質感で衣のヒダの表現も見事です。作風が変わっても造詣技術の素晴らしさは変わっていませんでした。

この辺は中産階級向けのセルヴィスなども展示されていました。

114 「ブラウンスドルフ様式バラ文瓶」
茶色い花瓶にバラが描かれた作品です。これを絵付けした人は印象派に影響を受けたそうですが、一見そうは見えないかも。浮かぶような絵付けが従来と違っているそうでした。

103 原型:アントン・ゼーリッヒ 「花卉文金彩レリーフ鉢」
金ぴかの花模様の付いた皿です。金装飾が流行ったらしく、「光沢金」という技法が使われていて、磨く必要がないとのことでした。ちょっと趣味じゃないけどw

110 原画:フランソワ・ブーシェ 「陶板画《横たわる若い女性》」 ★こちらで観られます
ソファにうつ伏せになる若い女性が描かれた作品です。もちろん陶器に描かれているのですが、滑らかな陰影表現はもはや絵画にしか見えませんでした。緻密さだけでも驚きますが、絵付師は焼くときの変色も計算に入れて描いているそうで、その技術の高さがよく伝わってきました。

113 「神話図壺 ゼフィロスとアモール《プシュケあるいは音楽のアレゴリー》」 ★こちらで観られます
今回のポスターにもなっている2個1対となった壺です。それぞれに妖精のようなモチーフが描かれ、絵・器ともに優美な雰囲気を湛えていました。マイセンには独特の気品がありますね。

112 原型:エルンスト・アウグスト・ロイテリッツ、装飾デザイン:エルンスト・モーリッツ・パッペルマン
  「クラテル型大壺 勝利の行進」
 ★こちらで観られます
これはシカゴ万博出品作の巨大な壺です。壺の周囲にすっきりした青色で神話的な人物たちが描かれています。躍動感があり、その大きさのせいか威厳のようなものも感じました。
この辺には他にも万博出品の大きな壺がありました。どれも絵まで凄くて驚きます。


<第4章 モダニズムの時代、アール・ヌーヴォー、アール・デコ>
4章はアール・ヌーヴォー、アール・デコの時代のコーナーです。マイセンはこれらを積極的に受け入れ、優秀なデザイナーを起用して輝かしい時代としたようです。 この章は他と比べると作品が少ないかな。いかにもアール・ヌーヴォー、アール・デコという作品はあまりないように思いました。

123 「結晶釉瓶」
赤い血のような牛血釉が施された中国風の壺です。以前この美術館でみた牛血紅の陶器を連想させました。この頃、様々な釉薬が研究されていたそうで、これもその1つかな。
 参考記事:美しきアジアの玉手箱―シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展 (サントリー美術館)

127 原型:マックス・エッサー 「カワウソ」
振り返るかわうその形をした作品です。このエッサーはアール・デコ時代に活躍した外部のデザイナーだそうで、この辺りには彼が手がけた動物型の作品がいくつか並んでいました。と言っても2章の動物園ほどの大きさもなく、インパクトはそんなに無いかな。こちらの方が見た目は可愛いですw

133 原型:ゲアハルト・マルクス 「夢遊者」
アフリカの彫刻やモディリアーニの女性像を彷彿させる面長の女性像です。単純化された滑らかなフォルムが面白かったです。

135 原型、装飾デザイン:エミール・パウル・ベルナー 「ベルナー様式花卉文壺」
滑らかで大きな口を持った壺です。優美な曲線で単純化され、すっきり簡潔な印象を受けます。これ以外にも似たような作品がいくつかあったのですが、作者の名前を取ってベルナー様式と呼ばれているようでした。


<第5章 創造の未来へ>
最後の章は近代のコーナーです。第二次世界大戦後、マイセンは社会主義体制下で再出発しました。1960年以降は新しい芸術を目指す5人のアーティストによって、新たな作風が生まれたようです。その後、ドイツは統一し現代にも受け継がれています。

142 原型:ルードヴィッヒ・ツェプナー、装飾デザイン:ハインツ・ヴェルナー、ルディ・シュトレ
  「アラビアン・ナイト 大花瓶」
 ★こちらで観られます
手びねりという手で作っていく繊細な作品。恐らく1点ものかな。花瓶の上には千夜一夜の物語を題材にした王と女が馬に乗った像があり、側面には青で様々な物語を思わせる光景が描かれています。色が明るく立体的で、非常に好みの作品でした。

149 原型:ジルヴィア・クリューデ 「鏡を持つ女性座像」
手鏡を見る女性像です。手と首は細いのですが、体の形は量感があって優美な雰囲気でした。先進的な感じもして、いかにも現代風です(1996年作)


と言うことで、予想以上に濃密で参考になる展示でした。磁器でこんなものまで作ったのか!?と驚くことが多かったですw マイセンが好きという人はもちろんのこと、私にように陶器にあまり興味が無い人でも楽しめるんじゃないかと思います。今回の展示は入れ替えが無いようですが、気になる方はお早めにどうぞ。


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評価




六本木 イマカツ 【六本木界隈のお店】

前回ご紹介した森美術館の展示を観た後、ミッドタウンの近くまで歩いて、「六本木 イマカツ」というとんかつ屋さんで食事してきました。

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【店名】
 六本木 イマカツ

【ジャンル】
 とんかつ

【公式サイト】
 http://www.grasseeds.jp/imakatsu/index.html
 食べログ:http://r.tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13096723/
 
 ※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【最寄駅】
 六本木駅/乃木坂駅


【近くの美術館】
 サントリー美術館
 21_21 DESIGN SIGHT
 国立新美術館
 森美術館
 森アーツセンターギャラリー
  など

【この日にかかった1人の費用】
 1900~2200円程度

【味】
 不味_1_2_3_④_5_美味

【接客・雰囲気】
 不快_1_2_3_④_5_快適

【混み具合・混雑状況(土曜日20時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_3_④_5_名店

【感想】
ここはお昼や平日はいつも混んでいるようですが、この日は空いていてゆっくりと食事を楽しむことができました。

このお店は、ミッドタウンのすぐ側にあるのですが、ちょっと分かりづらい場所にあります。目印としては、表通りに面したペットショップ(ミッドタウン近くのペットショップ)を探して、そこのわき道を入っていく感じです。

雰囲気はこんな感じ。
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この日は特選ヒレかつのご飯セット(1900円+200円)を頼みました。(この日はご飯セットが安かったみたいで、メニューでは500円になってました)
写真を撮り忘れましたが、先にキャベツがきました。キャベツはおかわり自由です。
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写真の一番右のカツを見ると分かるかと思いますが、絶妙な火加減で中の方はレアのようになっています。ソースもありましたが、お店の人に塩をお勧めされたので塩で食べてみると、凄く柔らかくて味が濃くて美味しい! 衣はさくっとしながら軽やかで、非常に美味しいカツでした。肉厚なのも嬉しいです。
店員さんから少し話を聞いたのですが、このとんかつはやまと豚という粗脂肪の少ない品種を使っているそうで、脂はラードとヘット(牛脂)をブレンドしたものを使っているので独特の風味が出ているようでした。
何気に赤味噌のお味噌汁も美味しくて、お味噌汁をおかわりしました(味噌汁のおかわりは別料金)

連れはロースかつ定食のご飯セット(1200円+200円)とささみかつ1本(450円)を頼んでいました。
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少し貰ったところ、ロースも中々美味しいですが、さらに驚いたのがささみかつでした。 柔らかくて癖も無く揚げ具合が絶妙でした。これは1品足して正解。このお店に行ったらささみは毎回食べたいものです。


ということでかなり美味しいとんかつやさんでした。店員さんも親切で感じが良かったです。お値段は大手チェーンに比べれば高いですが、この味なら納得でした。 また行きたいと思います。


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評価




小谷元彦展:幽体の知覚 【森美術館】

前回ご紹介したスカイプラネタリウムを観た後、1つ上のフロアの森美術館で「小谷元彦展:幽体の知覚」も観てきました。

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【展覧名】
 小谷元彦展:幽体の知覚

【公式サイト】
 http://www.mori.art.museum/contents/phantom_limb/index.html

【会場】森美術館  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】六本木駅
【会期】2010年11月27日~2011年2月27日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間40分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日18時頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
スカイプラネタリウムとのセット券の方がお徳感もあるせいか、こちらにハシゴしている人も多く、会場内は結構お客さんが入っていました。しかし、1点1点の作品が大きめで離れて観る事ができるので、混雑しているというほどでもありませんでした。

小谷元彦 氏は何度か名前を目にしたことがありますが、個展で観るのは初めてです。私は現代アートに疎く、見ても難しく感じることがよくあるのですが、この展示は一目で驚かされる作品が多くて、非常に楽しめました。その作品の多くは痛みや恐怖といったものを感じさせ、思わずうわっ(><)となってしまうこともあるのですが、怖いもの観たさも手伝って惹かれました。詳しくはいくつか気に入った作品の感想を通してご紹介しようと思います。 なお、このところ毎回のように写真撮影OKだった森美術館ですが、今回は写真NGです。また、作品リストは係りの人に聞けば貰えますが、基本的には置いてませんでした。


小谷元彦 「ファントム・リム」 ★こちらで観られます
今回の展覧会の名前はこの作品にちなんだのかな? ファントム・リムというのは手足を切断された人が、無いはずの手足に痛みや感覚を覚えることのようです。この作品は手を真っ赤に染めた(血?)白い服の女性が横たわっている写真が何枚か並んだもので、見ているだけで痛々しいものを感じました。その一方で、映された女性は清純で生き生きとした感じがして、その対比が美しかったです。

小谷元彦 「フィンガー・シュパンナー」 ★こちらで観られます
こちらは指を開かせる器具です。5本の指先に先が尖ったひも付きの指型を装着し、手首にあるバイオリンの首の部分のようなもので糸を引っ張って開かせるようです。ストラディバリをイメージして作られたその姿は、優雅さを持っているものの、拷問器具のような痛みを感じさせる雰囲気がありました。

小谷元彦 「ダブル・エッジド・オヴ・ソウト(ドレス02)」
シックなドレスがあるぞ?と思ったら… 髪の毛でできたドレスです!w 普通に人が着られるくらいの大きさの作品で、上の方は違和感が無いのですが、裾の辺りは人の毛っぽさがあって、ちょっと狂気を感じるw 近くで観れば観るほどこれには驚きました。

小谷元彦 「ヒューマン・レッスン(ドレス01)」
こちらもドレスなのですが、両肩は口を開けた2頭の狼となっていて、喉の奥から口に向かって手を出すように着るようですw 全身はその毛皮でできていて、連れはビジュアル系のライブ衣装みたい…と呟いていましたw 狼の口は腕が通るほど大きくないので、これは着る事はできないんじゃないかなあ。 これも間近で見ると面白いです。

小谷元彦 「ダイイング・スレイブ」
ダイイング・スレイブ○○というシリーズが4点ほどありました。特に気になったのが巨大な白い髑髏に霜のようなギザギザしたものがついている作品で、貫かれた芯を中心にグルグルと回り続けていました。これはタイトルの通り、死の奴隷として毎日を延々と繰り返していることを暗示しているそうです。皮肉が効いてますねw

この先の部屋には骨や歯で出来た拳銃形の作品、骸骨が鍾乳洞のようになっている作品などもありました。

小谷元彦 「ラッフル(ドレス04)」
こちらもドレスで、まるでUFOのような作品です。見た目がメカニカルでカッコいいのですが、これは海の上を漂うための装置のようで、スカートのように履いて使うようです。 見た目だけなら空をも飛べそうなんですがw それにしても面白いことを考えるものです。

小谷元彦 「インフェルノ」 ★こちらで観られます
今回のポスターの作品です。8角形の柱状の作品で、各面に滝の流れのような映像が流れていました。これは中に入って見るのが鑑賞方法のようですが、凄い行列となっていたのでパスしました。(結構入れ替えも時間かかりそうでした) 体験されたい方はじっくり待つか空いている時を狙ってみてください。

小谷元彦 「SP2: ニューボーン (ヴァイパー A)」 ★こちらで観られます
素材感は背骨や脊髄、形は裸子植物などを髣髴する作品です。緻密な骨が9の字を描きながらうねっていて、まるで実際の生物のような感じでした。

この辺にはこうした裸子植物や龍を髣髴する同様の作品がずらりと並び、何かの実験室に迷い込んだような雰囲気となっていました。

小谷元彦 「ロンパース」 ★こちらで観られます
こちらは約3分程度の映像作品です。こちらはヘッドフォンをつけて視聴できるのですが、やはり並んでいたので映像だけ見ていました。 木の上に座るツインテールの女の子とや蛙などが出てくる映像で、カラフルで鮮やかですが何処と無く狂気を感じました。ストーリーとかありそうだけど、解説を見聞きしなかったので分かりませんでした。

この映像の次の部屋がまた凄いw いきなり妖怪のような鬼気迫る像が置いてあり、その後は「SP4 ザ・スペクター」シリーズという大型の像が並んでいました。

小谷元彦 「SP4 ザ・スペクター -全ての人の脳内で徘徊するもの」 ★こちらで観られます
馬に乗り刀を持った人らしきものの像です。人馬ともに皮が剥がれ、筋肉がむき出しになっているのが何とも恐ろしい…。刀の構え方や馬の姿勢に動きを感じ、追っかけてきそうな感じがしますw タイトルが意味深ですが、不安や恐怖を具現化したらこんな感じかも。

スペクターシリーズの後にもさらなる驚きの部屋が待ち構えていますw

小谷元彦 「ホロウ:デュプレックス」 ★こちらで観られます
白い蔦のようなもので出来た双子の女性像?が宙を浮くように展示されていました。まるで幽霊からオーラが出ているような雰囲気が面白いです。 さらにこれ以外にもユニコーンに乗る女性や、巨大な花、うつむいて口から何かを吐き出している修道女のような人の顔(これも巨大) などなど部屋中に浮かんだりしていて、幻想的な光景となっています。ちょっと不気味な虚ろさを感じるのが良いw ここはかなり気に入ったコーナーでした。

小谷元彦 「No.44」
こちらは映像作品です。茶色っぽい球体が流れてきては弾けていく様子が映し出されているのですが、実はこれは作者自身の血液を含んだシャボン玉が弾ける所を撮ったものです。 その発想も驚きですが、血だと思ってみると結構生々しくて、見ているだけでむず痒いものを感じましたw


と言うことで、非常に好奇心を感じて、予想以上に面白い展示でした。解説機を借りてもっとゆっくり観れば良かったと軽く後悔。 時間があれば8角形の作品も見たかったです。 まあ、難しいことを考えなくても驚きが多い内容なので、現代アートが苦手な方にもお勧めできるかと思います。


おまけ:
同時開催で「MAM PROJECT 013:カテジナ・シェダー」も開催されています。
こちらは写真OKのようでしたので、ルール厳守の上で撮影してきました。(掲載にもルールがあります)

会場内はこんな感じ。
DSC_6163.jpg
88x31.png
作家:カテジナ・シェダー
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。


1つ1つのテーブルの下側がこんな感じで装飾されています。
DSC_6164.jpg
88x31.png
作家:カテジナ・シェダー
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。


テーブルの下側はいずれも異なっていたので、1つ1つ観てきましたw 「MAM PROJECT 013:カテジナ・シェダー」も中々面白かったです。


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評価




スカイ プラネタリウム~一千光年の宇宙を旅する~ 【森アーツセンターギャラリー】

先週の土曜日に六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで、「スカイ プラネタリウム~一千光年の宇宙を旅する~」を観てきました。これ以前に観てきた展示もいくつか溜め込んでいるのですが、人気がありそうなので先にご紹介しておこうと思います。

DSC_6159.jpg

【展覧名】
 スカイ プラネタリウム~一千光年の宇宙を旅する~

【公式サイト】
 http://www.sky-planetarium.com/

【会場】森アーツセンターギャラリー  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】六本木駅
【会期】2010年11月26日(金)~2011年2月13日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日17時半頃です)】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
チケットで3~5分程度並んだ後、会場にはすんなり入れたのですが、最初のコーナーで5分程度待つくらいの混み具合でした。後から後からお客さんがくるので、結構人でぎっしりした感じの中での鑑賞となりました。

さて、今回の展示はプラネタリウムと言うことで、特に美術品があるわけではありませんw 会場内には天体に関する簡単な解説がありましたが、あまり目新しいものも無かったので、簡単に中の雰囲気をご紹介していこうかと思います。中は3部に分かれていて、それぞれ大掛かりな仕掛けとなっていました。


<1 きらめく街の光と夜空の星>
最初の部屋は東京の模型が並べられた大部屋で、2段に分かれた台から鑑賞する形式でした。夕方になり夜になっていく様子が映し出され、それに連れて模型の街も光が灯っていくというものです。ここはどちらかというと模型を楽しむ感じだったかな。


<2 一千光年の立体宇宙散歩 ~3D SKY WALK~>
続いてこちらは1千光年を20mに凝縮したコーナーで、主にオリオン座などの冬の星座を見ることのできる3Dのプラネタリウム回廊となっています。この1千光年には100万もの星があるそうですが、どれくらい再現されているのかは数え切れませんw メガネも要らない3Dのプラネタリウムとはどんなものか?と色々想像してましたが、なるほどというリアクションになりました(仕掛けのネタバレを知りたい方はこの記事の最後の方を読んでください) 星座といってもそれは我々の住む地球からの視点であって、他の視点から見ると全く違った配置に見えるということがよく分かります。理屈は分かっていても、これを見られる機会って中々無いんじゃないかな?
ちなみにここは通路が狭いので激混みでした。反対側を見るのは至難の技w 真ん中に地球儀があって、そこが地球視点となるのですが、その辺りは大人気スポットでした。


<3 地球から宇宙の果てまで宇宙空間シミュレーターで宇宙の旅へ>
最後はユニスターという4分の映像と、メガスターという回転するプラネタリウムのコーナーでした。ユニスターは以前ご紹介したPOWERS OF TENのように、短時間でどんどんスピードをあげて宇宙の果てを目指すという映像です。最後はグレートウォールまで大きくなって終わります。
 参考リンク:POWERS OF TEN の動画検索結果
一方、メガスターは地球から見える400万の星を部屋に映すものです。…これは部屋が明るすぎるのと部屋が四角いので、プラネタリウムという感じじゃないかもw 近くには家庭用のプラネタリウムを試すコーナーなどもあり、雰囲気としてはそっちに近い気がしました。

出口付近にはプラネタリウムグッズコーナーがあり、こちらは見ているだけでも楽しくなるようなグッズが売っていました。宇宙食のアイス?なんかもあって面白いです。


ということで、結構手が込んでいて、歩きながら観るというのは斬新だとは思いましたが、混んでいると逆にそれが仇になって興が殺がれるという弱点があるように思います。(上を向きながら歩いている人が多いので、たまにぶつかりましたw) また、暗すぎると歩けないせいだと思うのですが、少々明るくて、部屋の奥行きの無さを感じてしまうのもちょっと気が乗らなかったかな。 発想は面白いと思いましたが、エンターテインメントに徹するのか、学術的にするのか、ハッキリ色分けした方が良いのではないかと思いました。 混んでいなければ結構良いんでしょうけどね…。

さて、ここからの追記は3Dの仕組みのネタバレOKな人向けの記事になります。 個別記事表示にすると追記も出てしまうので、しばらく空白行を入れます。画面をスクロールしていってください。
続きを読む

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映画「ソーシャル・ネットワーク」(ネタバレなし)

ここ2日ほど高熱でダウンしてました…。インフルではなかったようですが、ブログはしばらく様子見しながらやっていこうと思います。
先日、会社の帰りにレイトショーで「ソーシャル・ネットワーク」を観てきました。

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【作品名】
 ソーシャル・ネットワーク

【公式サイト】
 http://www.socialnetwork-movie.jp/

【時間】
 2時間00分程度

【ストーリー】
 退屈_1_2_3_④_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【総合満足度】
 駄作_1_2_③_4_5_名作

【感想】
この映画はFacebookの創業を題材にしたもので、おおよそ事実に基づいているようです。物語は主人公のマーク・ザッカーバーグの行動を中心に、時間が行ったり来たりする方式で、最初の方は話がわかりづらく思いましたが、後半になるに連れて段々と状況が分かってきます。
とにかくマーク・ザッカーバーグの性格がエキセントリックで、世間とズレていることが様々な問題を引き起こして行きます。その為、前半はサクセスストーリーみたいな感じですが、後半以降は重い空気の場面も多くて、人間関係のドラマ的要素の方が多かったように思います。会話は一方的な所もあり、ここら辺にも一種の狂気を感じましたw それだけ役者の演技が凄いってことでしょうか。 主人公以外も個性的な人物も出てきますが、登場人物それぞれが何を考えているのかが伝わってくるのは凄いと思いました。

ということで、話の纏め方や役者は良いと思うのですが、ちょっと好みではないというのが本音です。観た後の感じが何とも…。こういう人がいるから革新はあるんでしょうけど、実際にはあまり関わりたくないですw 
それにしてもFacebookは日本でも流行る時が来るのかな? 個人的にはやろうとは全く思いませんが。


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なぜ、これが傑作なの? 【ブリヂストン美術館】

ここ数日、新橋~銀座~京橋の美術めぐりをご紹介していましたが、とりあえず今日で一区切りです。前回ご紹介したINAXギャラリーを観た後、ブリヂストン美術館にハシゴして「コレクション展示:なぜ、これが傑作なの?」を観てきました。

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【展覧名】
 コレクション展示:なぜ、これが傑作なの?

【公式サイト】
 http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibit/index.php?id=82

【会場】ブリヂストン美術館  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】JR東京駅・銀座線京橋駅・都営浅草線宝町駅
【会期】2011年1月4日(火)~2011年4月16日(土)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日18時半頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
夕方にいったこともあり、空いていて自分のペースで観ることが出来ました。

今回の展示は「コレクション展示:なぜ、これが傑作なの?」というタイトルがついていて、内容としてはブリヂストン美術館の常設作品12点について詳しく紹介するものとなっています。しかし、それも含めて基本的にはいつも展示されている作品が中心の構成となっていました。
12作品はこちら

12作品には今までご紹介したものも多いので、あえてこの記事ではご紹介せずに、今回は以前ご紹介したコレクション展示の記事と同様に、常設の中で「最近入れ替わって展示されたと思われる作品」をいくつかご紹介しようと思います。あまり解説なども読んでいなかったので、個人的な感覚で適当な感想になりますw 私独自の基準ですみません。 ★マークをつけた作品は公式サイトで「展示作品」のところから観られます。★マークを押すと公式のTOPにリンクしています(各作品説明に直リンクできないので…))
 参考リンク:
  印象派はお好きですか? (ブリヂストン美術館)
  美の饗宴・東西の巨匠たち (ブリヂストン美術館)

カミーユ・コロー 「ヴィル・ダヴレー」
手前に大きな木が描かれ、背景には湾曲する川が見える風景です。そこで屈んでいる女性は洗濯でもしているのかな? コローらしい柔らかい空気感のある作品でしたが、少し暗いように思いました。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 「青帽子の女」
ひじをかけて、頭の周りには花束のある青い帽子に青い服の女性を描いた作品です。ルノワール独特のバラ色の明るい色彩を感じました。特別に好みというほどでもありませんが良い作品かと思います。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 「水浴の女」 
半分背中を向けて座る裸婦を描いた作品です。ルノワールの水浴作品にしてはすらっとしているかもw ぼんやりしていそうで意外と輪郭がしっかりしているように思いました。

アドルフ・モンティセリ 「庭園の貴婦人」 
厚塗りして描かれた作品で、全体的に黒っぽい印象を受けます。どうやら4人の貴婦人が集まっているようですが、抽象画のように分かりづらくグニャっとしているように思います。中央付近の厚塗りは実際見ると力強さを感じました。

ピエール・ボナール 「桃」 
テーブルの上に載った桃の静物画です。桃の皿はやけに上のほうに描かれているような…。また、テーブルクロスは装飾的な模様で、桃と響き合っているように思いました。

アンリ・マティス 「ルー川のほとり」
川というか池のような水辺の畔を描いた作品です。何てことない風景のようにも思えましたが、単純化された感じが面白かったです。色もマティスにしては控えめで、ニースの時代に描かれたものと解説されていました。

アンリ・マティス 「オダリスク」
赤い壁と緑の壁に分かれた部屋に置かれたソファに座る女性像です。頭の上で腕を組み服を着ているのですが、胸前あたりは肌が出ています。全体的に色自体はそんなに強いわけではないように思いますが、赤と緑の補色関係が目に鮮やかに写りました。対角線上に伸びる身体は優美で、華やかな印象を強めているように思いました。

ラウル・デュフィ 「ポワレの服を着たモデルたち、1923年の競馬場」
透明感のある明るい緑を背景に、横に並ぶ6人の女性モデルたちが描かれています。気取ったポーズをとる女性達は流れるような筆でかかれ、非常に爽やかかつ音楽的な楽しさを感じます。背景には馬やシルクハットの描かれて競馬場での風景かな。華やかな社交界を思わせる作品でした。

この辺はピカソや抽象画のコーナーもあるのですが、抽象画は以前と変わっているかよく分からないですw

ジャクソン・ポロック 「Number 2, 1951」 
これは今回の12作品の1つで、黒地に白のアーモンド型の模様がいくつも描かれている抽象画です。非具象の人達からは具象的に見えるそうで、具象に後退していると物議をかもした作品とのことですが、私には抽象そのものに見えました…w 解説によると具象と抽象の間の葛藤が込められているようでした。

小出楢重 「横たわる裸身」 
背を向けて横になっている裸婦を描いた作品です。体が細い割にはお尻がやけに大きくてちょっとアンバランスな気もしますw 率直に感じるまま描いたのかな? 背景には赤い文様のカーテン?ようなものがあるのですが、斜めに差し込む光と影のせいか、全体的に静かな雰囲気となっていました。

中村彝 「自画像」 
黒い帽子に黒い服の自画像です。体の下のほうは背景に溶け込んでしまっていますが、画家の顔は非常に強い印象を受けました。こちらを見て少し口を開け、眉をひそめているような表情は何かを訴えているような…。 少し嫌そうな顔ではありますがw

国吉康雄 「横たわる女」 
赤いベッド?の上に横になっている女性を描いた作品です、下半身は裸で、頭に両手をあてて髪を直しているように見えました。目を閉じて、少し寂しげな表情をしているように思いました。

牛島憲之 「タンクの道」
大小の白い円筒がいくつも並んだような風景画?です。黒い木のようなものがぽつんと描かれているのが、返って寂しいような超現実的な雰囲気を出していました。滑らかで幾何学的な要素もある作品でした。


ということで、ブリヂストン美術館の所蔵作品にはいつも感心するばかりです。いつも展示されている作品が中心とは言え、これだけの内容は都内でも珍しいと思います。 滅多に行く機会が無い 人や、まだ行ったことが無い方には逆にブリヂストン美術館の粋を観るチャンスとも言えますので、気になる方はチェックしてみてください。

おまけ:
表通りでは漫画のカレンダー展をやっていました。藤子不二雄Aの作品とかもあって、ブリヂストンの製品と関係があるようでした。
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幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷 展 【INAXギャラリー】

前回ご紹介した銀座のお店でお茶した後、京橋のINAXギャラリーまで歩いて、「幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷 展」を観てきました。

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【展覧名】
 幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷 展
 The One-mat Study of Takeshiro Matsuura, 19th Century Explorer

【公式サイト】
 http://www.inax.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_001590.html

【会場】INAXギャラリー  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】銀座線京橋駅 都営浅草線宝町

【会期】2010年12月2日(木)~2011年2月19日(土)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日17時半頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
閉館近かったこともあり、ほぼ貸しきり状態で鑑賞することができました。

この展示は松浦武四郎という江戸~明治時代の人物をテーマとしたもので、晩年の棲家とした「一畳敷」をメインとした内容となっています。そもそも松浦武四郎とはどんな人物かと言う話ですが、我々の生活に深く関わりのある人で、当時は蝦夷地と呼ばれた北海道を探検し、「北海道」という名前をつけたことで知られています。 展示物には北海道に関わる品々も並び、ざっと松浦武四郎の功績が分かるようになっていました。閉館も近かったので、ざっくりとしかメモを取っていませんが、会場がどういう雰囲気だったかご紹介しようと思います。
 参考リンク:松浦武四郎のwikipedia

最初は木の皮で出来たような団扇が並ぶコーナーでした。松浦武四郎はいつも団扇を持っていたそうで、会う人に渡していたそうです。勝海舟やシーボルト、モース、河鍋暁斎といった人たちが描いた団扇がありました。

続いては武四郎粉本という絵の習作がいくつかならんでいました。中国の絵を題材に練習をしていたようで、蟹、亀、中国人?、中国の風景などが描かれています。あまり上手くないと解説されていましたが充分上手いように思いましたw 

続いては地図作りのコーナーです。地図と言えば伊能忠敬や間宮林蔵が有名ですが、彼らの後に空白だった北海道の内陸部の地図を作成したのが松浦武四郎です。ケバ描法という線で山の方向を表しているそうで、緑が濃いと高くて、赤線は道を示すなど、細々と書き込まれていました。かなり大きい地図なのに細かいので、相当に野山で測量していたことが想像できました。

その後には蝦夷山海名産図というものがありました。これは蟹やアシカ?、亀、熊?、マンボウなど多くの生き物を図解したもので、北海道の自然を捉えていました。 また、それ以外にもアイヌの生活に関して図解したものもあり、家の作り方や漁の様子など当時の北海道の暮らしぶりを知ることができるものでした。

この辺には、仏陀の涅槃画のような作品の写真も並んでいました。真ん中で仏陀の代わりに年老いた松浦武四郎が横たわっていて、周りは嘆く有象無象の者達、天からは遊女のような人が迎えにきています。これは河鍋暁斎が描いた作品だそうで、当時はこうした変わった涅槃図が流行っていたそうです。河鍋暁斎らしい洒落の効いた作品かなw
 参考記事:「寅年の祝い」展 (河鍋暁斎記念美術館)

そしてその後が今回のメインの一畳敷です。一畳敷というのは本当に一畳しかない小屋のような部屋で、会場にはその再現模型があります。中にも入れたので、じっくりとその空間を味わってみたのですが、ちょっと狭いものの、悪くないですね。 起きて半畳、寝て一畳と言いますが、人間の生活で最小単位はこれくらいなのかも。 そして、この一畳敷がただの小屋とか異なっているのは、全国各地から集められた古材を使っている点です。北は宮城、南は宮崎まで数え切れないほどの寺社仏閣などから木を集めて使っています(模型の中にこれはどこからというのが書いてあります) 中には後醍醐天皇陵の鳥居や、伊勢神宮の式年遷宮で取り替えられた木材など、そんなの使って良いの??と驚くようなものまでありました。 一見粗末に見えて、実は凄いですw 松浦武四郎は自分が死んだら取り壊して欲しいと遺言したそうですが、取り壊すことは無く、紆余曲折を経て今は国際基督教大学(ICU)の構内にあるそうです。これだけ貴重なものは今後も残っていって欲しいものです。
 式年遷宮の参考記事:伊勢神宮と神々の美術 (東京国立博物館)
 参考リンク:国際基督教大学(ICU)の泰山荘のページ

ということで、小展ですが上手くまとまった興味深い内容だと思います。一畳敷という一見狭い空間に、趣味や自分の人生を凝縮しているのはちょっと羨ましいw 歴史好きの方は知っておきたい人物だと思います。


おまけ:この展示の他に、2つの同時開催の展示も見てきました。
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青木千絵 -URUSHI BODY-展 Aoki Chie Exhibition
 会期:2011年1月7日(金)~1月28日(金) 公式サイト
会場には黒い人体のようで物体のようでもある彫刻が並んでいました。曲線が女性的な感じがして色気のようなものを感じる一方で、ちょっと不気味な感じもw ぐにゃりとした質感も独特でダリの絵を彷彿しました。

高柳むつみ 展 -くうきをうつす 磁器/やまびこのアロー-
 会期:2011年1月11日(火)~2月1日(火) 公式サイト
こちらは焼き物で作られた作品のコーナー。見た目は中国風というか仏具のような印象の作品が並んでいて「ゆうえんちの真実」という作品は地獄絵図をモチーフにしているそうですが、よく見ると可愛らしい子供たちの絵が描かれているなど、見た目とのギャップがありますw こちらも面白い展示でした。


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椿屋珈琲店 【銀座界隈のお店】

前回ご紹介した資生堂ギャラリーの展示を観た後、資生堂ギャラリーのすぐ裏手にある「椿屋珈琲店 銀座七丁目 花椿通り」というお店でお茶してきました。

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【店名】
 椿屋珈琲店 銀座七丁目 花椿通り

【ジャンル】
 カフェ

【公式サイト】
 http://www.tsubakiya-coffee.com/shop.html
 食べログ:http://r.tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13002644/
 ※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【最寄駅】銀座駅 新橋駅など


【近くの美術館】
 パナソニック電工 汐留ミュージアム
 資生堂ギャラリー
 旧新橋停車場 鉄道歴史展示室など

【この日にかかった1人の費用】
 1300円程度

【味】
 不味_1_2_3_④_5_美味

【接客・雰囲気】
 不快_1_2_3_④_5_快適

【混み具合・混雑状況(土曜日17時頃です)】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_③_4_5_名店

【感想】
土曜日ということもあり、混んでてほぼ満席となっていました。少し待ってから入店しました。

椿屋は今まで他の店舗をご紹介していますが、この銀座店も他と同様の雰囲気のお店となっています。ただ、前述のように混んでいてあまり落ち着けませんでした。
 参考リンク:
  椿屋珈琲店 上野茶廊 (上野界隈のお店)
  珈琲茶房 椿屋 渋谷店 (渋谷界隈のお店)
  椿屋珈琲店 六本木茶寮 (六本木界隈のお店)

この日は上の階の席についたのですが、階段に東郷青児の絵が飾られています。
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店員さんが忙しそうで、少し待たされてからモンブランとコーヒーのセット(1330円)を頼みました。
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まず、コーヒーですが、他のお店と味が違うように思います。なんかちょっと味が薄いw すっきりして苦味はないので飲みやすいとも言えますが、これには少しガッカリ。薄いのは好みじゃないのです…。(もしかして味が変わった??)

続いてモンブランは、しっとりしたクリームで、上品な軽い甘さです。大きなくりが乗ってて美味しい。これは好みの味で満足でした。


ということで、他の店舗と比べると何か物足りない感じでした。元々の期待値が高かったので少し残念。この辺には宮越屋珈琲という非常に好みの珈琲店もあるので、今後はそちらを優先するかも…。(この日は進行方向と逆だったのでこちらの店にしましたw)
 参考リンク:宮越屋珈琲 (新橋・汐留界隈のお店)

この後、さらにハシゴを続けて京橋まで歩いていきました。


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第5回shiseido art egg 藤本涼展 【資生堂ギャラリー】

前回ご紹介したパナソニック電工 汐留ミュージアムの展示を観た後、少し歩いて資生堂ギャラリーに移動し、「第5回shiseido art egg 藤本涼展」を観てきました。

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【展覧名】
 第5回shiseido art egg 藤本涼展

【公式サイト】
 http://www.shiseido.co.jp/gallery/exhibition/index.html

【会場】資生堂ギャラリー  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】銀座駅 新橋駅など

【会期】2011年1月7日(金)~30日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間15分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日16時半頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
お客さんはそこそこいましたが、1つ1つの作品が大きいこともあり、快適に鑑賞することができました。

今回の展示の「shiseido art egg」は公募制の展示のようで、新進のアーティストが紹介される場となっています。第5回は藤本涼、今村遼佑、川辺ナホの3氏が入選を果たしたそうで、その順番に21日間ずつ個展が開催されていく予定となっているようです。この日に観た藤本涼 氏は2010年に東京藝術大学大学院の修士課程を修了したばかりの若い方(26歳くらい)で、今年はこうした20代の方からの応募が多かったようです。勿論私は初めてこの人の作品を見ましたが、会場全体に独特の世界観が表されているように感じました。

2つの部屋のうち最初の部屋はモノクロな写真、小部屋はカラー写真となっているのですが、点数は20点程度なので15分くらいあれば大体観られるくらいです。簡単に会場の雰囲気をご紹介すると、まずは色を押さえてぼんやりした感じの写真が並んでいました。水墨画的というか、不思議な影が降るようで、静けさ神秘性を感じました。橋、木、鳥、遊園地の遊具で遊ぶ子、サイ?、海、飛行機などが撮られているのですが、絵画的な要素が多いように思いました。構図も面白くて、独特のセンスに感銘を受けました。
 参考リンク:藤本涼 氏のサイト(ここの「live on air 2008~」に展示作品の一部が掲載されています) 

小部屋の方は色合いが明るい写真が並んでいて、飛行機や鳥、人々などが撮られています。と言っても、実際の風景とは異なる色に仕上がっているようで、大きく撮られた空はオーロラか虹のような淡いグラデーションとなっていて幻想的な美しさがありました。特に鶴?が翼を広げて脚を伸ばしている作品が好みでした。

ということで、単なる写真とは違った作品ばかりで小展でしたが中々楽しめました。説明にある、藤本涼は、「写真を撮る」のではなく、カメラと写真を用いて「イメージを獲得する」ことを目指しているアーティストです。 というメッセージが相応しいように思います。 今後も活躍して頂きたいです。


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建築家 白井晟一 精神と空間 【パナソニック電工 汐留ミュージアム】

前回ご紹介した旧新橋停車場 鉄道歴史展示室の展示を観た後、隣のビルにあるパナソニック電工 汐留ミュージアムで「建築家 白井晟一 精神と空間」を観てきました。

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【展覧名】
 建築家 白井晟一 精神と空間

【公式サイト】
 http://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/exhibition/11/110108/index.html

【会場】パナソニック電工 汐留ミュージアム  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】JR/東京メトロ 新橋駅  都営大江戸線汐留駅


【会期】2011年1月8日(土)~2011年3月27日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間40分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日15時半頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_②_3_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
結構お客さんは来ているようでしたが、あまり混みあうことはなく、自分のペースで鑑賞することができました。

この展覧会は白井晟一(しらいせいいち)という建築家についての内容となっていますが、私はあまりこの人のことは知りませんでした。しかしつい最近、彼の建築に触れる機会があったので、こちらの展示にも興味を持ってやってきました。その建築はこのブログでもつい最近にご紹介したのですが、一体どこでしょうか??  …答えは渋谷の松濤美術館です。 あの建物を設計したのがこの白井晟一氏で、この展示でもちょこっとだけ松濤美術館についても取り上げていました。
 参考リンク:白井晟一のwikipedia
 参考記事:松濤美術館の記事一覧

内容としては図面や模型、書籍などが並んでいて、建築家の思想やコンセプトを知るような感じだったように思います。その為、私にはちょっと難しく感じて、消化しきれなかったかな…。 あまり理解できていませんが、建築に興味が深い方もいるかと思いますので会場の雰囲気だけでもご紹介しておこうと思います。

まず入口付近に、八角形のランプや額に入ったニーチェの言葉などが乗ったテーブルが展示されています。何故ニーチェ?と思ったところで、白井晟一の来歴もボードで説明されていました。 それによると、白井晟一(1905~83)は京都の銅作りの家に生まれ、12歳の時に父が死に、姉の嫁ぎ先の日本画家 近藤浩一路の元にひきとられました。やがて哲学に興味を持った白井は、京都高等工芸学校の卒業後にドイツに留学し、ハイデルベルク大学やベルリン大学などで哲学を学びました。当時のドイツは全体主義に進む暗い時代だったそうですが、カント、ヤスパース、フッサールなどを学んだそうで、幼少時代の禅や書と合わさって、彼の独自性となっているようです。
その後帰国し、近藤の自宅の設計を手伝ったことを機に建築の道に入っていきました。戦後日本の潮流とスタンスをおいた建築作品を発表していったため、孤高または異端として見られていたようです。 また、書や本の装丁にも携わっていたようで、壮年期からは本格的に書も学んでいたようです。

略歴の説明の後は、自宅の「虚白庵(こはくあん)」に関するコーナーがありました。あまり窓がないらしく「無塵無窓」というタイトルがついていました。中の写真や設計図などと共に、ヴィーナス像の頭部や「日光」と描かれた書など、虚白庵に飾ってあった作品が並んでいます。また、「ユビュ」の版画も展示されていて、これは自分に似ているということで飾っていたようです。
 参考記事:ユビュ 知られざるルオーの素顔 (パナソニック電工 汐留ミュージアム)
他にもパルテノン神殿の柱のスケッチなどもありましたが、この建物がどのような意図で作られたのかは難しくてよく分からずw 直感としては洋風と和風の混じった落ち着きと風格を感じました。

その次は、住まいをテーマにしたコーナーで、渡辺博士邸の模型や設計図、家の写真などが並んでしました。○○邸という写真もいくつかあったかな。 渡辺博士邸は幾何学的ですっきりした感じですが風格を感じました。

続いては私が一番驚いた親和銀行に関するコーナーです。写真を見るとアールデコ様式のような雰囲気がありつつ、荘厳・堅牢な印象を受けました。銀行とは思えないくらいの芸術的な建物でちょっと違和感もありますw なお、この展示会場のあちこちにガラスの簾のようなものがあるのですが、これは恐らく親和銀行の内観をイメージしたものではないかと思います。親和銀行の内部写真に似たようなものが写っていました。

その次は原爆堂という実現しなかった建物の案についてのコーナーです。これは円筒を中心に平たい四角の部屋が浮かんでいるような形の建物で、原爆をイメージしているようです。 図面や模型、2つの建物を地下で繋いだ透視図が並んでいて、解説によると、核を保持した文明の悲劇そのものと対峙する意想とのことです。元々敷地も施主も前提としていなかったとも説明されていました。シンプルながらもちょっと驚きの形の建物です。

この辺で中間地点で、その後は劇場の設計図や取り壊された病院の写真などが並んでいます。四角の中に丸い穴が空いたデザインが並ぶ外壁が図面でよく見られたのですが、実際に再現したものも並んでいました。 この辺には音楽も流れていて、これは白井が愛聴した曲(ベートーベン?)のようです。

少し進むと公共施設のコーナーで、松濤美術館や役場などの図面、写真、模型などが並んでいました。また、宗教施設のコーナーも隣接していて、茨城キリスト教学園のサンタ・キアラ館(講堂兼チャペル)や善照寺の本堂なども紹介されていました。あとで映像を見て知ったのですが、こうした建物は屋根と建物の一体化について取り組んでいたようです。(会場を出ると美術館の前でDVDで白井の建物の映像を流しているのですが、こっちを先に観ればよかったです。 というか映像のほうが分かりやすいかもw)

その隣には何冊か本があり、これは白井の手がけた本の装丁のようです。シンプルながらもスタイリッシュな雰囲気の装丁となっていました。


ということで、私には難しい内容でした^^; 模型や写真はなんとなく分かるけど設計図や哲学はさっぱり分からなかったw しかし、こういう展示は実際に建築に携わっている人には面白いのではないかと思いますので、ご興味がある方はチェックしてみてください。


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細かい美術品を見るのに非常に重宝しています。
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入門用デジタル一眼
入門にもってこいのデジタル一眼レフカメラ(レンズ付)です。
現在の最安順に10万円以下で絞ってみました。 自分もこの辺で迷いました(><) 一眼を比較検討の際はこちらのリンクからどうぞ。。。
複製名画
名画の複製です。意外とお手頃みたいです。
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