関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

映画「ミッドナイト・イン・パリ」(ややネタバレあり)

先日、丸の内のピカデリーで映画「ミッドナイト・イン・パリ」を観てきました。(今回は公式サイトでも分かる程度のネタバレを含んでいますのでご注意ください。)

P1010517.jpg

【作品名】
 ミッドナイト・イン・パリ

【公式サイト】
 http://midnightinparis.jp/

【時間】
  1時間30分程度

【ストーリー】
 退屈_1_2_3_④_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【総合満足度】
 駄作_1_2_3_4_⑤_名作

【感想】
公開後すぐに行ったこともあり、結構盛況で多くのお客さんが入っていました。(上映しているところもそんなに多くないのかも)

さて、この映画は2012年の2月にアカデミー賞の脚本賞を受賞した注目の作品で、タイトルの通りパリを舞台にしたドラマです。冒頭に書いたように今回の感想はネタバレを含んでいますが、なるべくストーリーの筋には触れないように、あえてネタバレをします(予備知識があったほうが楽しめる映画であるためです)

ざっくりとしたストーリーは、アメリカ人の主人公がふとしたきっかけでタイムトラベルする話で、ちょっとコメディテイストもあり日本映画で言えばバブルへGO!のノリに似たところもありますw 1920年代のパリに憧れる脚本家の主人公が実際に過去に行ったらどうなるか?みたいな感じで話が進んでいくのですが、出てくるメンツがかなり面白いです。

最初のほうでF・スコット・フィッツジェラルド(グレート・ギャツビーなどの作者)と妻のゼルダ・セイヤー(この人も作家)が出てきて、その後もアーネスト・ヘミングウェイ、ガートルード・スタイン(芸術サロンを開いていた女性詩人)といったパリに行っていたアメリカの文豪が次々と出てきます。特にヘミングウェイの男気溢れるところなどはイメージぴったりで面白いです。
文豪だけでなく、ジャン・コクトー(名前だけ出演)、ピカソ、ダリ、マン・レイ、ルイス・ブニュエル(ダリとアンダルシアの犬を作った映画監督)、ロートレック、ゴーギャン、ドガなど芸術家もどんどん現れてきては主人公と交流を持っていく感じです。 他にも思い出し切れないほど沢山の芸術家・音楽家・文豪・舞踏家などが出てくるので、観る側にもある程度以上の知識・見識が無いとなんのこっちゃとなるかと思います。しかし、それを知っているとその設定や時代考証の緻密さに引き込まれると思います。役者が驚くほどに本人に似ていて、ピカソやダリ、ロートレックなどは出てきた瞬間に分かるほど似ていました。(さらに各芸術家の性格もよく把握していて言動がいちいち面白いw)
 参考記事:  
  マン・レイ展 知られざる創作の秘密 (国立新美術館)
  シュルレアリスム展 感想前編(国立新美術館)
  シュルレアリスム展 感想後編(国立新美術館)
  ドガ展 (横浜美術館)
  トゥールーズ=ロートレック展 (三菱一号館美術館)
  ロートレック・コネクション (Bunkamuraザ・ミュージアム)
  ゴーギャン展2009 (東京国立近代美術館)


ストーリーは意外と普通に進んでいくのですが、背景となるパリの街を魅力たっぷりに映しているのもこの映画の良い所だと思います。私は偶然、ついこの前のGWにパリに1週間ほど行ってきたばかりなので、映画を観ながらパリの思い出に浸ることができました。きっとパリに行ったことがある人にはこういう所も楽しめるかと思います。


ということで、文学・美術・音楽のネタが満載で、パリの美しい町並みが楽しめる作品でした。コメディ的な小ネタもウィットに富んでいるので、芸術好きの方には特に楽しめる作品ではないかと思います。ご存じない芸術家がいるかもしれませんが、上に挙げた名前について予習しておくとより楽しめるかもしれません。


おまけ:
せっかくなので、この映画に関係しそうなパリの写真を載せておきます。
パリの美術館めぐりもして写真も撮りまくったので、そのうち機会があったら本格的に公開するかもしれません。

左はシャンゼリゼ通りから見た凱旋門。右はセーヌ河にかかるコンコルド橋の夜景。
P1000982.jpg DSC_22453.jpg
映画ではこの隣のアレクサンドル3世橋の夜景が出てきたかな。5月のパリは21時過ぎまで明るいので夜景は22時過ぎになります。

セーヌ河畔とエッフェル塔の夜景。ちょうどスーパームーンの頃でした。
P1000996.jpg P1010001.jpg

続いてこれはパリから80kmくらいのジヴェルニー。モネの家の睡蓮の池です。
DSC_21163.jpg
ここは本当に綺麗なところで、5月は花が咲き乱れて最高です。
 参考記事:
  モネとジヴェルニーの画家たち 感想前編(Bunkamuraザ・ミュージアム)
  モネとジヴェルニーの画家たち 感想後編(Bunkamuraザ・ミュージアム)

こちらはヴェルサイユ宮殿の鏡の間。
DSC_21491.jpg

こちらもヴェルサイユ宮殿。
DSC_21611.jpg

これはオランジュリー美術館。
DSC_22170.jpg
モネの睡蓮が360度囲む部屋が2部屋ある美術館で、沢山の近代絵画の傑作があります。

この他にもちらっと出てくる市街はたくさんありました。本当にパリの魅力のつまった映画でした。


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評価




コメント
No title
こんばんは。

こちらの映画、観た方の評判が良くて気になっていたのです。
1920年代は特に好きな時代なので…
ますます観たくなってしまいました!!

そしてパリへ行かれていたのですね♪
お写真、どちらも素敵です。
ジヴェルニーのモネの家やオランジュリー美術館は訪れたことがないので、
いつか行ってみたいです。
2012/06/07(木) 22:21 | URL | naotomomo #-[ 編集]
Re: No title
>naotomomoさん
コメント頂きありがとうございます^^
こちらの映画は予想以上に面白かったですよ。
感想にも書きましたが、色々とその時代の人物が出てきますので、
その人たちの性格などを押さえておくとより楽しいかと思います。

パリは天候にも恵まれて良い旅でした。特にジヴェルニーは良かったです。
他にも色々行ってきたのですが、ネタが尽きたらそのうちご紹介するかもしれません。
もし今後行くならば5月の連休頃がいいですよ^^
2012/06/08(金) 00:08 | URL | 21世紀のxxx者 #-[ 編集]
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