関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

骨展 【21_21 DESIGN SIGHT】

お盆の金曜日に国立新美術館でラリック展を観た後、21_21 DESIGN SIGHTの「骨展」にハシゴしてきました。この21_21はさくっと周れるし、遊び心があって爽快な内容の展示が多いので、ボリュームたっぷりの展覧会の後でもハシゴするのに最適です。

DSC_2880.jpg

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【展覧名】
 骨展

【公式サイト】
 http://2121designsight.jp/bones/index.html

【会場】21_21 DESIGN SIGHT
【最寄】千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅
【会期】2009年5月29日(金)- 8月30日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
 ※写真はD60で撮影しました。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況(金曜日18時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
作品充実度と総合満足度が3なのは作品数がそんなに多くないからです。骨展と聞くと、本当に化石みたいな骨が並んだ展示かと思っていましたが、生物の骨だけでなく機械の骨や人形の骨、その他様々な骨を主題とした現代アートの作品があって、幅広い感じの内容でした。
会場風景はこんな感じです→  ★こちらで観られます


気になった作品をいくつかご紹介。公式サイトが充実しているので、それを使いながらご案内します。若干展示順と違うので、展示順に沿ってご紹介。


<協力企業・団体 生物の骨・工業製品の骨>
フェアレディZ CBA-Z34
 ★こちらで観られます
いきなり車の骨組みが最初に来て、「ああ、生物だけじゃないんだ」と思うと共に、鈍く光るむき出しの金属のボディが、メカニカルな感じを漂わせていました。無数の穴が開いていて、この1つ1つに用途があるのかと思うと、生物と同じく進化の結果なのかなと思いました。

<湯沢英治 写真集『BONES—動物の骨格と機能美』より> ★こちらで観られます
期待を裏切らずに最初のほうは動物の骨の写真が並んでいました。

ホッキョクグマ
これは骨の写真です。壷のようにも見える骨でした。

カマイルカ
これも写真です。恐竜の骨かと思いました。イルカでも歯が鋭くて結構怖いですね。

フンボルトペンギン
いつも可愛いペンギンも骨になると怖いw こうして動物の骨の写真を観ていたら、人間や犬猫以外の骨格って全然考えたことも無いなと気づきました。

アカミミガメ
亀の骨がどうなっているかなんて、こういう機会が無いと一生知らないんじゃないかな?w 甲羅以外はスカスカで腹の骨もなかったようでした。昆虫みたい。。。

キリン
鳥の写真かと思ったw

前田幸太郎 「骨蜘蛛」 ★こちらで観られます
動物の写真を見終わってあたりを見渡すと、地下の庭に何か不気味なものが無数に見えます。後のほうで解説がありましたが、これは「骨蜘蛛」という作品で、実際にはありえない蜘蛛の骨を動物風に作ったのだとか。10匹くらいいたかな。ちょっと怖かったですw

ニック・ヴィーシー 写真集『X-RAY』より ★こちらで観られます
X線を通して機械を撮った写真です。無生物なのですが、確かに骨格に見えます。まずはCDウォークマンやドライヤーなどがありました。中の基盤が浮き上がっていてカッコいいw 回路がよくわかり、電気の流れがわかるようでした。そして、何よりも驚いたのが飛行機のX線写真!w こんなものまでX線で撮ったの?と驚きました。半透明の設計図みたいにも見えましたが面白かったです。

慶應義塾大学 山中俊治研究室 「Flagella」 ★こちらで観られます
ロボットアームがイソギンチャクみたいな動きをしていました。滑らかさを感じますが艶かしい動きがちょっとキモいw ふにゃっとしているようで、材質は硬いらしくその曲線や動きから柔らかさを感じるとのことでした。

リーディング・エッジ・デザイン 「on the fly」 ★こちらで観られます
これは作品というか、作品紹介の仕組みです。プラスチックのパンフレットみたいな物に上から映像が投射されていて、そのパンフレットを動かしても映像がついてきます。そして、そのパンフレット上の映像でボタンになっているところに触ると、映像が切り替わり作品紹介をしてくれました。知りたい作品の方向にむけると矢印の映像もでてきて、この仕組み自体が面白かったです。

MONGOOSE STUDIO 「Galvanic Frame」 ★こちらで観られます
座ると体重で負荷がかかっているところが赤く点滅して、何かが弾けるような音がします。重いところほど激しい点滅をしていて、力の伝わり具合を目で観ることができました。椅子の骨組みの研究なのかな。

エルネスト・ネト 「Mientras estamos aquí(私たちがここにいる間)」 ★こちらで観られます
テントか蚊帳みたいな作品です。中に入ることができて、作品の中央にはでかい骨のようなものがぶら下がっていました。でっかい生物の体内を表現しているのかな?と思いました。
 
明和電機 「WAHHA GO GO」 ★こちらで観られます
この作品のある部屋に来た時から、妖怪みたいな不気味な笑い声が聴こえてましたが、犯人はこいつでしたw 人形なのか機械なのか微妙な感じですが、このブログでは人形と仮定しましょうw この人形の胸のあたりにある円い回転盤を手前に回すと、胸をのけぞらせて肺の部分に空気がたまっていき、一定以上たまると「イーヒッヒッヒ」という感じの笑い声をあげます。 …それだけのマシンですw しかし、「笑う」という動作をするために、これだけ複雑な手順をしているというのが面白かったです。できればもうちょっと爽やかに笑ってほしいw

緒方壽人 + 五十嵐健夫 「another shadow」  ★こちらで観られます
自分の影を使った、インスタレーションです。後ろからライトに照らされた自分の影が前方のスクリーンに映るのですが、数秒前の影が残像のように残り、それが縦にリズムをとって踊っているかのように見える作品でした。これはかなり面白くて、いろんなポーズを試して遊べました。自分の影が分身の術みたいになってましたw

玉屋庄兵衛 + 山中俊治 「骨からくり『弓曵き小早舟』」 ★こちらで観られます
ようやく「骨」っぽいものが復活した気分ですw これは江戸時代のからくり人形を再現したもので、人形は服を着ずに内部の仕掛けが露出していました。弓を引くからくり人形なんてのをよく江戸時代にできたもんだと驚きます。
↓このポスターの人形です
DSC_2875.jpg


THA/中村勇吾 「CRASH」 ★こちらで観られます
これはCGの作品。画面イメージとしてはテトリスみたいな感じかなw モニタの中で、数字が上から落ちてきて、地面にぶつかるとバラバラにぶっ壊れて分解していきます。その崩れていく姿が実際に物を落としたときの壊れ方のようでリアルでした。 ゆーっくり落ちてくるので、そういうシミュレーションの映像なのかな?と思いました。


ということで、「骨」というものに関して、ここまで解釈が広い展示だとは全然予想できませんでした。結構、トークイベントなどもやっているようなので、それも楽しめそうです。もうすぐ会期が終わりますが、サントリー美術館や国立新美術館などの六本木周辺の美術館に行った際に、ハシゴしてみるのも良いかと思います。

おまけ: 21_21の前でASHIMIZU(足水)というイベントをやっていて、みんな水路に足を浸していました。このイベントは8月23日までのようです。
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