関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

世界遺産ポン・デュ・ガールとアヴィニョン近郊の村 【南仏編 アヴィニョン近郊】

前回に引き続き、南仏のアヴィニョン周辺についての記事です。今回は世界遺産の水道橋「ポン・デュ・ガール」とアヴィニョン周辺の美しい村々をご紹介しようと思います。

ポン・デュ・ガールには先日ご紹介したゴッホゆかりの地のオプショナルツアーで行きました。中々濃厚なツアーです。
 参考リンク:アヴィニョン発 ベストセラープロヴァンス ポン・デュ・ガールとゴッホゆかりの地(みゅうのツアー)


実際に周った順は無視して早速ポン・デュ・ガールからご紹介。
 ポン・デュ・ガール日本語サイト:http://jp.france.fr/ja/discover/35026



こちらはポン・デュ・ガールの入口。
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多分、今回の旅行で一番チケット売り場が盛況で、駐車場も沢山の車がいましたが その訳はこの後すぐに分かりました。

遠くからでも分かるとてつもなくデカい水道橋。京都の南禅寺の水道橋の何十倍もデカいw
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こちらはローマ時代(紀元前19年頃)に作られた橋で、ユゼスという湧き水の出る街からニーム(結構大きな街)まで続く水道の為に作られました。全長50kmもある水道なのに、高低差は12mしかないという驚きの精度となっていて、2000年も前のものとは信じられないほどです。中世の頃にはこんなものが人間に作られるわけがない!ということで、悪魔が作ったと信じられていたという話もあります。ローマの偉大さと中世の暗黒時代っぷりが伺えるエピソードです。

逆光だったので反対側からも撮影。写っている人たちと縮尺を比べると大きさが分かるかも。
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単に機能だけではなく3層になっている美しさも見事としか言いようがない。これが出来た頃の日本は弥生時代です。

一番下の階層は実際に渡ることもできます。
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ここは川遊びの人たちが大勢来ていて、橋を観ながら泳いだりボートを漕いだりしていました。写真とは裏腹にラップを大音量で掛けてるパリピがいましたw しかしこれを観ながら水浴とは本当に贅沢。 またゆっくりと訪れて一日過ごしてみたい。

続いて、アヴィニョンの南、アルル近くのレ・ボー=ド=プロヴァンスをご紹介。これも同じツアーです。

プロヴァンス語で岩だらけという意味で、「ボーキサイト」は元々この辺で取れたのでその名前となったそうです。

村の入口はこんな感じ。
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歩いても20~30分くらいで廻れる小さな村ですが、昔は周りの村を治める一大勢力の拠点だったようで、急な崖などもあって難攻不落の城があったようです。

街の中はこんな感じ。
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白い石の建物が続きます。フランスには「美しい村」という制度があり、それに認定された村の1つです。

リアルにドラクエみたいな街並みが続きます。今は完全に観光地で、お土産物屋さんやカフェが沢山あり公衆トイレ等もあります。
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教会の中は厳かでステンドグラスもありました。

こちらは教会の辺りから観た光景。
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本当に岩だらけの絶景でした。

続いてはアルル近郊フォンヴィエイユにあるドーデの風車をご紹介。

レ・ボーとアルルの中間くらいのところにあります。

こちらがドーデの風車。
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何故この風車が有名かと言うと、ドーデの著作「風車小屋だより」という短編集の名前はこの風車にちなんでいる為です。私は事前に読んで行きましたが、この短編集の中には「アルルの女」という短い話があり、この話が後に戯曲化され、それに作曲家のビゼーが曲をつけました。
 参考リンク:風車小屋だより(amazon)

ビゼーの「アルルの女」はメヌエットを聴けばピンと来るかも。

戯曲の方は観たことないですが、小説の「アルルの女」はこんな清らかさも明るさも全くありませんw

そしてこれを聞いてハットリくんの音楽じゃん!と思った当時のファミコンキッズも多いはずw

こんな所まで来てハットリくんを思い出すとは…w

こちらは風車小屋からの眺め。現代の風車が見えますが、あの辺にゴッホも通ったひまわり畑があります。
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風車があるのは風が強いためです。アヴィニョンに着いた時にかなりの強風が吹いていて驚きました。これは「ミストラル」と呼ばれる風で、遠くアルプス山脈からの吹き下ろしだそうです。

ここまではゴッホゆかりの地めぐりと合わせて日本語ツアーで観たところですが、ここから先は別の日に英語のオプショナルツアーで周ったところになります。大体はアヴィニョンの東の方向で、リュベロン地方自然公園の中の村です。

まずはソー村というところでラベンダー畑を観ました。
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こちらは10分くらいしか滞在しませんでしたが、丁度見頃で非常に良い香りが漂っていました。この6月は南仏のあちこちでラベンダーを観ることができます。

続いてゴルドの村に行きました。

ここの歴史はちょっと複雑で説明しきれないのでwikipediaへのリンクを貼っておきます。
 参考リンク:ゴルドのwikipedia 

これがゴルド!
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この光景を観るために多くの観光客が来ていました。

ゴルドの中に入ると、大規模な市場が開催されていました。
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売っているものも様々で、食べ物もあれば名産品もあるという感じ。お土産にコットン製の鍋敷き(お店の人にフランス製を強調されたw)を買い、南仏名物のラタトゥイユも買って持ち帰りました。

村の中は結構細い路地ですが、ここも美しいところです。
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何しろ山の上にある村なので、こうした光景を観ることができます。
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最後に、ゴルドの東にあるルシヨンに寄りました。


今回の旅で最も美しかったのはこの村かも。
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英語のガイドだったのでうろ覚えですが、この地で浮気関連の悲劇があったそうで、その血の色に染まってるみたいなことを言っていました。とは言えそれはお話の中のことで、実際には黄色顔料の原料となる「オークル」を含んだ丘の上にあるのでこうした色になっているようです。

異国情緒たっぷりで、とても美しい街並みです。
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ここも歩いても30分あれば十分でしたが、印象深かった…。街の中でラベンダーのアイスが売っていて、非常に美味しかったです。一緒に周ったカリフォルニアのご夫妻もめっちゃオススメしてくれましたw


ということで、アヴィニョン周辺には非常に美しい光景が広がっていました。この辺で最も大きな都市はマルセイユですが、観光の拠点としてはアヴィニョンかエクスが良いと思います。(オプショナルツアーの発着が充実しているし、城塞都市で雰囲気が良く治安も安心) 南仏に行くことがあれば、こうした村々に訪れることも検討してみるとよろしいかと。


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