関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

国立西洋美術館の案内 【常設 2010年02月】

前回ご紹介した、「フランク・ブラングィン展」を観た後、休憩を入れてからいつも通り常設展を観てきました。1月に行ったときは本館が閉鎖されていましたが、2月末には全館観ることができました。

公式サイト
 http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html

今回も作品の写真を撮ってきましたので、一部をご紹介しようと思います。
 ※常設展はフラッシュ禁止などのルールを守れば撮影可能です。(中には撮ってはいけない作品もあります。)
  掲載等に問題があったらすぐに削除しますのでお知らせください。

参考記事
 国立西洋美術館の案内 【常設】
 国立西洋美術館の案内 【常設 2009年10月】
 国立西洋美術館の案内 【常設 2010年01月】

オーギュスト・ロダン 「考える人」
言わずと知れた有名作品ですね。いつの間にか入口付近に移動していました。外にもこれより大きな作品や、この作品の母体となる地獄の門もあります。
DSC_0778.jpg

アンドレアス・リッツォス 「イコン:神の御座を伴うキリスト昇天」
立派なイコンで、これも旧松方コレクションです。15世紀の作品で日本には中々ない貴重なコレクションじゃないかな。
DSC_0781.jpg


今回の常設は良い宗教画が多かったです。宗教画は色々と難しいので、理解できていませんがw

左:ロレンツォ・レオンブルーノ・ダ・マントヴァ 「キリスト降誕」
16世紀始め頃の作品。美術史を研究する上でも非常に重要な作品なのだとか。理屈ぬきにしてもこの色使いの鮮やかさは素晴らしい!

右:ボニファーチェ・デ・ピターティ(通称ボニファーチョ・ヴェロネーゼ)(に帰属)
「聖家族、トビアスと大天使、聖ドロテアと幼い洗礼者聖ヨハネ」

これも16世紀中盤頃の宗教画。
DSC_0794.jpg DSC_0801.jpg


パオロ・ヴェロネーゼ(本名パオロ・カリアーリ) 「聖カタリナの神秘の結婚」
これも16世紀の作品。聖カタリナはよく題材にされているように思いますが、この作品はルネサンスの理想の女性像としてのカタリナとして重要な意味を持っていると解説されていました。
DSC_0806.jpg

ディルク・パウツ派 「三連祭壇画 悲しみの聖母」「荊冠のキリスト」
1月に行った時にも観ましたが最近購入された作品。マリアの静かな悲しみは不思議と人間ぽさを感じました。
DSC_0810.jpg

ヨース・ファン・クレーフェ 「三連祭壇画 キリスト磔刑」
これも見事な三連祭壇画。この祭壇は16世紀の北方で一般的だった形式らしいです。左右の男女(夫婦)は寄進者らしい。
DSC_0812.jpg

この他にも見事な宗教画が多くありましたが、これくらいにしておきますw

ピーテル・ブリューゲル (子) 「鳥罠のある冬景色」
通称:地獄のブリューゲルの作品で、この常設の中でもマイベスト3に入るお気に入り作品です。右の鳥罠と、穴が開いた氷上でのスケート。命の危うさを示唆していて、ブリューゲル親子らしい作品じゃないかな。
DSC_0822.jpg

ヤン・ブリューゲル (父) 「アブラハムとイサクのいる森林風景」
こちらは通称:花のブリューゲルの作品。神聖な雰囲気がありながら、ほっとするような感じやリアリティを感じます。
DSC_0828.jpg

ペーテル・パウル・ルーベンス 「豊穣」
フランドル絵画が大好きなのでこの辺は回るのが異様に遅かったw この女性の肌や肉感的な表現、色彩などかなり好みです。
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グイド・レーニ 「ルクレティア」
貞淑のシンボルとしてよく題材にされるルクレティア。清楚さがよく伝わってくる感じです。
 ルクレティアのwiki
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ヤン・ステーン 「村の結婚」
この人の作品には何か隠れた意味があるのでは?と勘ぐってしまうのですが、この作品の真意はいかに。
DSC_0855.jpg

ヤン・ファン・ホイエン 「マース河口(ドルトレヒト)」
抑えた色調が叙情的な雰囲気の作品でした。
DSC_0863.jpg

ピエトロ・ロンギ 「不謹慎な殿方」
不謹慎すぎw めっちゃ覗いてますw
DSC_0878.jpg

新館ではフランク・ブラングィン展の関連展示として、「所蔵水彩・素描展-松方コレクションとその後」が開催されていました。
DSC_0897.jpg

一応、テンプレート
【展覧名】
 所蔵水彩・素描展-松方コレクションとその後

【公式サイト】
 http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/wadr201002.html#mainClm

【会場】国立西洋美術館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2010年2月23日(火)~5月30日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日16時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

結構、点数も多かったのですが、3枚だけご紹介しようかと思います。

ギュスターヴ・モロー 「聖なる象(ぺリ)」
幻想的で異国情緒漂う素晴らしい作品。モローの作品にハズレ無しです。
DSC_0924.jpg

藤田嗣治 「裸婦」
墨で描かれただけでこんなにも柔らかく繊細な描写とは…。驚嘆します。
DSC_0927.jpg

ポール・シニャック 「漁船」
シニャックの水彩は3点くらい船の絵がありました。フランク・ブラングィンでも解説されていましたが、造船業の松方幸次郎のお気に入りの題材と思われます。シニャックは水彩は点描じゃないのかな。
DSC_0949.jpg

と、この辺にしておこうかと思います。勿論、この後1Fにも行きました。今回ご紹介した以外にも印象派やエコールドパリの画家など近代の作品もこれ以上ないくらい充実しておりますので、やはり西洋美術館にいくなら常設もワンセットで行くことをお勧めします。
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コメント
素晴らしい
素晴らしいですね。
美術館めぐりのために東京に引越したいです。
せめて静岡県。
2010/03/14(日) 22:37 | URL | MARS #-[ 編集]
Re: 素晴らしい
東京は回りきれないくらい美術館がありますが、美術目的で東京にいらっしゃったら、上野は外せないポイントになると思います。西洋美術館のコレクションは本当に素晴らしいです!

関西圏にも良さそうな美術館が多そうなので行ってみたいですね…。
2010/03/15(月) 02:23 | URL | 21世紀のxxx者 #-[ 編集]
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