関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

マティス Jazz 【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】

昨日の土曜に、ポーラミュージアム アネックスで始まったばかりの「マティス Jazz」を観てきました。この展覧会はポーラミュージアム アネックスのリニューアル1周年を記念した展覧会でした。

P1140698.jpg

【展覧名】
 マティス Jazz

【公式サイト】
 http://www.pola.co.jp/m-annex/
 http://www.pola.co.jp/m-annex/exhibition/detail.html

【会場】ポーラミュージアム アネックス (POLA MUSEUM ANNEX)
【最寄】東京メトロ 銀座駅・銀座一丁目駅 JR有楽町駅


【会期】2010年8月28日(土)~10月24日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日13時半頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
会場には何人かお客さんがいましたが、ゆっくりと観ることができました。
今回の展覧会はアンリ・マティスの晩年の傑作「ジャズ」シリーズ20点を全て展示するという内容で、展示方法も面白い趣向となっています。(このシリーズは何度か観たことがありますが、一気に観る機会は中々無いかも?)
まず、作品についてですが、マティスは晩年に大病を患った後、絵画作成は体に負担が大きいので諦めていたそうで、その代わりに色紙をハサミで切って、切り紙絵を作っていました。この「ジャズ」はそうした切り絵絵が元になった版画作品で、美術批評家で出版人のテリアードによって出版されたものです。

そして、今回驚いたのは会場そのものです。会場はまるでバーのカウンターのようになっていて、椅子に座ってテーブルに向かって作品を眺めることになります。また、会場内にはJazzの音楽が流れていて、これはDJ AMIGOという女性アーティストがマティスの「ジャズ」からインスピレーションを受けて作った音楽のようでした。この雰囲気の中で観るマティスはいつもと以上に音楽的な軽やかさを感じさせました。

さて、ここからはいつも通り気に入った作品などを紹介しようと思うのですが、残念ながら公式ページには画像がなく、どの作品も文字で説明するのは非常に難しいので、今回は他所から引っ張ってきた画像でご紹介します。ここから先の画像はamazonのアフィリエイト広告になります。(商品が消えたりすると表示されなくなるかもしれません。) ちょっと余白が大きいので、作品と文章が離れてしまいますがw クリックするとamazonで版画集が買えるようです。


アンリ・マティス 「道化師」
この作品は↓の画像にはありませんが、右側に大きく「JAZZ」という流れるような大きなサインが入っている作品です。このジャズシリーズは「書」とも言えそうなマティスの字も見所の1つだと思います。 なお、この絵に描かれている人の赤い所は血で、檻の中で黄色い獣と戦っている様子なのだとか。 意外と怖い絵です。



アンリ・マティス 「白い象の悪夢」
これは玉乗りの玉に乗っている白い象と、ジャングルを描いたものです。そして赤い稲妻のようなものは…。赤い矢です! 突き刺さりまくって正に悪夢の様相を呈しています。



アンリ・マティス 「フォルム」
このシリーズで私が一番好きなのがこの作品。色が反転したトルソ(胸像)が並んでいます。マティスは彫刻にも打ち込んでいたそうですが、この緩やかな曲線が何とも優美です。



アンリ・マティス 「ナイフ投げ」
これもサーカス関連の作品のようで、左がナイフを投げる男、右が的になる女性のようです。そう言われるとナイフを振りかざしている人と両手を挙げている女性に見えるかも。特に左側の方は躍動的な感じがします。 それにしても、この色彩感覚が見事すぎます。



アンリ・マティス 「礁湖」
「礁湖」というのはサンゴ礁で囲まれた湖のことだそうで、同じ名前の作品が3枚あります。この周りのは植物なのかな?湖?? 生き生きとした音楽的なものを感じます。



アンリ・マティス 「礁湖」
これも礁湖を描いたものです。10数年前にタヒチを訪れた記憶を元に描いているそうです。抽象的で何処が何か分かりませんが色彩が非常に美しくて好みです。



アンリ・マティス 「礁湖」
こちらも礁湖。添えられたテクストにも、礁湖に対する思いが込められているようでした。


上記以外では今回のポスターになっている「イカロス」(青地に黒い人型の絵)も好みでした。このように一見明るく楽しげに見える作品たちですが、ちょっと怖いシーンや不思議さもありました。 なお、解説によるとこの作品の原画が描かれたのは第二次世界大戦の頃のフランスで、ナチスの支配下でマティスの妻と娘は投獄されていたそうです。 体も弱り家族の安否も分からないような逆境の中でも、こんな素晴らしい作品を作っていたことに驚きです。

ということで、20点しかないのに濃密で満足できる展覧会でした。さらに、会場では20点すべての作品写真と解説が入ったパンフレットが貰えました。無料のアートスペースとは思えない至れり尽くせりのサービスに頭が下がる思いです。流石はポーラさんと感心しっぱなしでした。

この後、中央通りを南下して新橋まで3件ほど銀座のアートめぐりをしてきましたw 次回も銀座の展覧会をご紹介しようと思います。
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コメント
No title
いつもどうもです。
今さらながらですが、大いに参考にさせてもらっています。
ところで、この展示、行ってみたくなりました。
2010/08/30(月) 00:16 | URL |  I M A #-[ 編集]
Re: No title
> I M A さん
こちらこそお世話になっております^^
マティスは概ね好きなのですが、ジャズは非常に楽しいですね。
趣向と含めて大いに楽しめましたので、お勧めできます。

この日はこの後、新橋まで南下して〆に宮越屋珈琲でマンデリンを飲んできました。
あそこは何を飲んでも大概美味しいかもしれませんw
2010/08/30(月) 01:06 | URL | 21世紀のxxx者 #-[ 編集]
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