関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

【府中市美術館】の常設 (2010年10月)

前回ご紹介したバルビゾンからの贈りものを観た後、府中市美術館の常設も観てきました。常設にも期間とテーマがあるようで、この日は「府中・多摩ゆかりの美術」と「小特集 美術館で生まれた作品」という内容となっていました。

P1150460.jpg

【展覧名】
 府中・多摩ゆかりの美術
 小特集 美術館で生まれた作品

【公式サイト】
 http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/jyosetu/ichiran/jyosetuten/index.html

【会場】府中市美術館
【最寄】京王線府中駅/京王線東府中駅/JR中央線武蔵小金井駅など
【会期】2010年9月17日(金)~11月23日(祝)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日13時半頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
特別展よりも空いていて、ゆっくりと鑑賞することができました。そんなに点数は多くないのですが、近代日本の興味深い作品が並んでいました。

<府中・多摩ゆかりの美術>
最初は府中や多摩に関係するコーナーでした。絵画だけでなくこれも作品なの?というものもありました。

高松次郎 「石と数字」
0~1の間の小数点の数字(0.71とか)が書かれている普通の石が沢山並んだ作品です。石はこの辺りの川原で拾ってきたものらしく、これは何だろ??としばらく悩みましたw どうやら0と1の間には0.7、0.71、0.711というように無限に分割することができるという意味があるようでした。数字や単位を疑うというのも紹介されてた記憶もあります。

藤野龍 「武蔵野」
積み藁が手前に置かれ、その背後には煙を上げて走る機関車が描かれています。モティーフや描き方は印象派のようですが、印象派より淡く日本独特の湿気のようなものを感じました。中々好みの作品です。

大竹敦人 「水面/拾集(多摩川)」
ガラスの球体が4つ並んだ作品です。手前に円形の穴が空いていて、中に黒い模様がついています。 …と思ったら、これは多摩川を撮った写真らしく、このガラスの球体はピンホールカメラの要領となっているそうです。中々面白い発想で驚きの作品でした。

藤野龍  「競馬」
左に向かって2頭の馬が競い合うように走っています。手前の白い馬に白い帽子と白い服の騎手が乗っていて、馬の走りからはスピードと力強さを感じました。絵の表面は岩肌のようにざらざらした質感だったのも印象的です。

児嶋善三郎 「国分寺冬田」
冬の茶色い田んぼを描いた作品です。上のほうは木々が緑鮮やかに描かれ、田んぼには線が引かれています。その形も含めて幾何学的なリズムがありました。

久保田九一 「風景」
四角や三角の面で構成された藁葺きの農家?を描いた作品です。大胆で迫るような構図で、キュビスム的なものを感じる作品でした。これもこの辺の風景なのかな?

この辺には新宿や代々木を描いた作品などもありました。

竹田源太郎 「深大寺門前茶屋」
焼き物に色付けできる茶屋が描かれた作品です。朱色の腰掛に座る2人の人物や、沢山の皿が置かれたお店の様子など、色や物の形が様々で面白いです。今でもこういう風景があるそうで、旅情を感じました。


<美術館で生まれた作品>
次のコーナーは、この美術館で行われている公開制作で作られた作品が並んだコーナーでした。かなり驚きの発想の作品が多かったかな。
 参考リンク:公開制作

篠原有司男 「ボクシング・ペインティング」
9mものキャンバスに、墨が飛び散ったり流れ落ちているような跡が残っています。これも始めは何だかさっぱりわかりませんでしたが、解説によるとこれはモヒカン頭の作者が、ボクシンググローブに墨をつけてキャンバスを殴りつけて描いたものだそうです。右の方から描いたそうで、そう言われてみると右の方は墨が飛び散るようですが左に行くに連れて垂れてくる量が減っているようでした。近くには実際に使われたグローブもあったのですが、こんなもので絵を描こうと考える人がいるとは…w これも発想に驚きました。

中ザワヒデキ 「脳波ドローイング」
小部屋の周りを囲うように、横長の紙に波線が何本も引かれてた作品が並んでいて、まるで脳波計のようだなと思ったら、本当に脳波計でしたw 作者は自力で脳波を調整しているとのことで、脳波で海や山を描いたと言ったそうです。 脳波をコントロールなんてできるのかな?と疑問に思いましたが、起伏が激しい部分があって確かに山と谷のようでもありました。

<牛島憲之記念館 傑作選>
最後は牛島憲之のコーナーです。ここはいつも見ているのでメモは取りませんでしたが、柔らかな形と淡い色彩が心地良い作品が並んでいます。この画家からはアンリ・ルソーのような素朴さも感じます。

ということで、常設も楽しめました。地元関連の作品でこれだけ並べられるのは凄いです。 
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