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第64回二紀展 【国立新美術館】

先日までご紹介していた明治神宮に行った後、千代田線で乃木坂に移動して国立新美術館で「第64回二紀展」を観てきました。この展示はもう終わってしまいましたが、楽しい公募展だったので、一応ご紹介しておこうと思います。

P1150639.jpg

【展覧名】
 第64回二紀展

【公式サイト】
 http://www.nact.jp/exhibition_public/exhibitions.html#kouboten040
 http://niki-kai.com/

【会場】国立新美術館
【最寄】千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅
【会期】2010年10月13日(水)~10月25日(月) 
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日16時半頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
公募展も結構好きでちょくちょく観ていますが、この展示は「二紀会」の公募展で、主に油彩画と彫刻の作品が並んでいました。驚くほど点数が多く、1階~3階まで広い展示室に置かれていたので、足早に観ても1時間半以上はかかってしまう内容だったと思います(私は見切れませんでしたw) 委員の方から会員、同人など様々な方が出品され、二紀会の主張の通り、具象から抽象まで様々な個性が観られる内容となっていました。(二紀会は↓こういう主張を持っているようです。)

■ 二紀会主張 ■ http://www5a.biglobe.ne.jp/~niki-kai/100/10syucyo.html
 美術の価値を流派の新旧に置かず、皮相の類型化を排する。
 具象・非具象を論じない。
 流行によって時代を誤ることを極力避ける。
 真に新たな価値を目指し、創造的な個性の発現を尊重する。
 情実を排しつつ新人を抜擢し、これを積極的に世に送ることに努める。


「皮相の類型化を排する」や個性を尊重しているため、本当に多様な作品があり、一概にまとめきれませんが、特に1階は素晴らしい作品が多かったように思います。こんな視点があるのかと、発想の豊かさに驚かされっぱなしでした。中にはニヤっとしてしまうようなものや、ちょっとグロいものまでw 単に自由なだけでなく、どこかしらに他の画家では観られない個性を持っていたのは流石でした。

ということで、かなりの点数で全部は見切れなかったのですが、世の中には絵画に情熱を持っている方が沢山いるのだとしみじみ感じました。今後も公募展も積極的に観て行きたいと思います。 それにしても、この中から有名になる画家も出てくるのだと思いますが、これだけ沢山の表現がある中で自分だけの表現を出していくと言うのは非常に大変そうですね。 …頑張れ未来の巨匠たち!

ちなみに、ゴッホ展は相変らず活況でした。もう1回くらい行っておかなくては…。
 参考記事:
  ゴッホ展 こうして私はゴッホになった 感想前編 (国立新美術館)
  ゴッホ展 こうして私はゴッホになった 感想後編 (国立新美術館)
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