関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

博物館に初もうで 【東京国立博物館 本館】

つい一昨日の1/3に、東京国立博物館に行って「博物館に初もうで 美術のなかのうさぎと国々のお祝い切手」と常設を観てきました。今後、常設(平常展)は「総合文化展」と呼ぶことになるそうです。

P1170010.jpg

【展覧名】
 博物館に初もうで 美術のなかのうさぎと国々のお祝い切手

【公式サイト】
 http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=8146

【会場】東京国立博物館 本館  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2011年1月2日(日)~1月30日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況(祝日14時頃です)】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
メチャクチャ混んでいるというわけではなかったですが、作品によっては人だかりができるくらいの混み具合でした。「博物館に初もうで」は毎年やっている展示なのですが、今年は特に混みあっているように感じたかな。と言うのも、今年は「博物館に初もうで」と一緒に「本館リニューアル記念特別公開」が開催されていて、そちらが凄いことになっているためだと思います。…特別公開に関しては次回のお楽しみということにして、今日は「博物館に初もうで」とその他の常設展示をご紹介していこうと思います。なお、今回も写真を撮ってきたので、いくつか写真でご紹介しようかと。

 ※ここの常設はルールさえ守れば写真が撮れます。(撮影禁止の作品もあります)
  もし掲載に問題がある場合はすぐに下げますのでお申し付けください。

 参考記事:
   東京国立博物館の案内 【建物編】
   東京国立博物館の案内 【常設・仏教編】
   東京国立博物館の案内 【常設・美術編】
   東京国立博物館の案内 【2009年08月】
   東京国立博物館の案内 【2009年10月】
   東京国立博物館の案内 【2009年11月】
   東京国立博物館の案内 【秋の庭園解放】
   東京国立博物館の案内 【2009年12月】
   東京国立博物館の案内 【2009年12月】 その2
   東京国立博物館の案内 【2010年02月】
   東京国立博物館の案内 【2010年06月】
   東京国立博物館の案内 【2010年11月】


実際に周った順とは違いますが、まずは今回のメイン、特集陳列「博物館に初もうで 美術のなかのうさぎと国々のお祝い切手」をご紹介します。ここにはうさぎが描かれた作品や、外国の切手などが並んでいました(切手は写真を撮らなかったw)

雪村周継 「鷹山水図屏風」
久々に雪村の作品を観ました。これは元々は1双の屏風だそうで、鷹がメインですが兎もいます。小さい画像だとどこだよ!?って感じですがw 鷹の立つ岩の右下辺りにいます。じっと身を隠す様子が健気です。
DSC_6000.jpg

俵屋宗達 「兎桔梗図」
月を見上げている兎ですが、月は描かれていないのが何とも心にくい。周りが月光に照らされているようです。
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歌川広重 「月下木賊に兎」
木賊(とくさ)は秋の月をイメージするものらしいです。うさぎたちが何とも可愛らしい1枚。
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この辺りには子供用の「ウサギめぐり」という企画があって、いくつかの作品に関するクイズのようなものがありました。(1階で用紙を貰える)

伝 永田友治 「豆兎蒔絵螺鈿硯箱」
重厚で豪華な雰囲気の螺鈿の蒔絵。ウサギの目が赤いのは珊瑚なのだとか
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「伊万里 染付双兎図大皿」
今回のポスターにもなっている大皿。仲の良さそうな2羽のうさぎが何とも可愛い^^
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この他にもうさぎをモチーフにした作品が集まっていて、面白い内容でした。(館内の他の場所にもうさぎ作品がいくつかあります)


続いて中国書画のコーナーをご紹介。(期間:2010/12/14~ 2011/1/10  公式ページ

沈銓 「鹿鶴図屏風」
沈銓は沈南蘋のことだそうです。吉祥を表す鹿、鶴、松、柏、桃、霊芝などが描かれているそうです。沈南蘋は南蘋派という一派が出来るほど日本に影響を与えました。
 参考記事:伊藤若冲 アナザーワールド (千葉市美術館)
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陳書 「水仙図巻」
水仙図は不老長寿を願う吉祥図だそうです。優美な感じがするなと思ったら、この人は女流画家のようです。
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呉宏 「墨竹図」
この人は清朝初期に南京で活躍したそうです。何とも生き生きしていて気に入りました。
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この他にも「五松図」や書など素晴らしい作品が多く並んでいました。


さて、2階の他の展示は次回に回して、続いて1階です。本館12・13室の日本工芸の展示構成とケースがリニューアルされていました。(公式サイト
 参考リンク:リニューアル詳細

「砧蒔絵硯箱」
これは千載和歌集の歌をモチーフにした作品。細やかで気品を感じます。
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「秋草蒔絵楾」
これは洗面や化粧につかう手水用具だそうです。秋草が優美で華やかな印象を受けます。
DSC_16062.jpg

伝 本阿弥光悦 「舞楽蒔絵硯箱」
いずれも舞楽を題材にした図柄で、モチーフをクローズアップするのが本阿弥光悦との共通点らしいです。技術の高さが凄すぎる…。
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本阿弥光悦 「舟橋蒔絵硯箱」
後撰和歌集の歌の文字を散らした硯箱。光悦の名品として名高いこの作品を観られるとは嬉しい限り。
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この先の刀剣や陶器のコーナーもリニューアルされていました。

「太刀 長船長光(号 大般若長光)」
この日一体いくつの国宝を観たのか分からないくらいありますが、これも国宝です。刀については全く分かりませんが、刃紋が妖しいほどに美しかったです。
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「鍋島 色絵毘沙門亀甲文皿」
幾何学模様が美しい作品。これは景徳鎮の意匠が元になっているようでした。
 参考記事:誇り高きデザイン 鍋島 (サントリー美術館)
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仁清 「銹絵山水図水指」
仁清は色絵が有名ですが、こういう銹絵も素晴らしいんですね。これは陶器に疎い私でも驚きました。 割れているのは関東大震災の時の傷のようです。
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「四種盤」
これは一体なんだ??と思ったら、香道につかうものだそうです。ボードゲームみたいなルールなのかな? 未知の世界で興味が沸きました。
DSC_16106.jpg


続いて一気に進んで近代絵画のコーナーをご紹介。

小林古径 「阿弥陀堂」
宇治の平等院鳳凰堂を描いた作品。ぼや~っとして早朝の雰囲気がでています。朱色が目に鮮やか。当時は建物だけを描いた作品は斬新だったそうです。
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下村観山 「弱法師」
盲目の弱法師が夕日に拝んでいる様子。日の光は感じても梅の花は見えないでしょうね…。これには感動しました。
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前田青邨 「神輿振」
延暦寺の僧兵が京に乱入した事件を描いた絵巻物の一部です。伝統的な要素も感じつつ、近代的な手法や色彩のように思いました。
DSC_16146.jpg


ということで、これだけでも素晴らしい展示なのですが、「本館リニューアル記念特別公開」は本当に凄いことになっていました。 次回はそちらについてご紹介しようと思います。
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■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
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■2009/10/28
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