関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

【江戸東京博物館】の案内 (2011年06月)

前回ご紹介した江戸東京博物館の中の甘味処で休憩した後、江戸東京博物館の常設も観てきました。残り40分程度という短い時間での鑑賞となりましたが、何度も見ているところも多いので、今回は以前と変わっていたところをご紹介しようと思います。(見た順がバラバラだったのでちょっと順不同です)

DSC_17577.jpg

参考記事:
 江戸東京博物館の案内 (2010年03月)
 江戸東京博物館の案内 (東京編 2009年12月)
 江戸東京博物館の案内 (絵画編 2009年12月)
 江戸東京博物館の案内 (江戸編 2009年12月)

公式サイト
 http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/permanent/index.html


美術館・博物館を巡っていると、たまに常識だと思っていることを根底から覆されることがあるのですが、↓これは久々に驚いた江戸時代の男女比の資料。
DSC_17609.jpg
なんと1721年は女性は35.5%しかいません! むさくるしいw

この挨拶している人をご存知の方は美術通です。誰でしょうか?
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正解は蔦重こと蔦屋重三郎です。つい最近、写楽展でもちょっとコーナーがありました。 隣の写真は「吉原細見」という吉原のガイドブックなどです。
 参考記事:
  写楽 感想前編(東京国立博物館 平成館)
  歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎 (サントリー美術館)

さて、今回の常設は非常にタイムリーな展示が2箇所にありました。それは江戸・東京の大地震に関する展示です。ここから先はショッキングなシーンもありますので、先日の震災で心を痛めた方はご注意ください。

しばらく空行送りします。






























まずは江戸時代の安政の大地震(1855年)です。
DSC_17611.jpg
マグニチュード6.9で死者4000~10000人という大惨事だったそうです。これについてはこの日見た狩野一信の展示にも「震」という作品と関連があるので参考になりました。
 参考記事:五百羅漢 増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信 感想後編(江戸東京博物館)

これは地震の火災で焼け落ちた地域を書き込んだ地図。
DSC_17620.jpg
安否情報の一助として需要が高かったそうで、すりが間に合わないほど売れたのだとか。地震後に繋がらなくなった電話と同じことが江戸時代でもあったんですね…。

地震後の火災の様子。非常に恐ろしい光景です。
DSC_17628.jpg

悲劇の瞬間も生々しく描写されています。これを展示するのはちょっと早すぎじゃないかと思いますが、明日は我が身と思って備えなくてはと緊張感が走りました。
DSC_17630.jpg

左は江戸時代の災害年表。平和な時代のようでこれでもかと災害がおきています。
右は「鯰絵 地震よけの歌」というものだそうです。
DSC_17636.jpg DSC_17643.jpg
これは復興景気で潤う人々を描いた様子で、ちょっと皮肉な感じですが、復興景気で豊かになった暮らしを謳歌しようと生き延びた人の気持ちを歌っているそうです。いつまでも潰れっぱなしじゃなかったんですね。



続いてご紹介するのは、ちょっと時代が飛んで大正時代。(実際には江戸後期~明治時代の展示もあります)
この時代も江戸時代と同じく豊かで明るい時代でした。杉浦非水のこのポスターは何度観ても良いものです。
DSC_17746.jpg
 参考記事:
  大正イマジュリィの世界 デザインとイラストレーションのモダーンズ (松濤美術館)
  所蔵作品展 アール・デコ時代の工芸とデザイン (東京国立近代美術館 工芸館)

しかし、そんな平和だった大正時代にも災害はありました。ご存知、関東大震災です。
DSC_17759.jpg DSC_17771.jpg
左は安政の大地震と関東大震災の比較。関東大震災のほうが圧倒的に強震地域が範囲が広いことがわかります。
この時も火事となり、右の写真はその火の勢いでドロドロにとけた品々です。地震はその後も色々怖いですね…。

その後も太平洋戦争で焼け野原になったりと、よくよく東京は灰燼に帰しているわけですが、何度だって復活してきています。
戦後の復興のシンボルといえばやはり東京オリンピックかな。
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今でも通じそうな躍動感があるポスターで、当時の日本の勢いと希望を感じます。


ということで、今回は江戸・東京の震災と復興についてだけ抜粋してみました。歴史を見ても日本はこれでもかと災害にあっていますが、その都度、復活して以前より活気を取り戻しているのが分かると思います。今は大変な時期ですが、こういう歴史があったのかと知れば希望も湧くのではないでしょうか。ちょっとショックな内容もありましたが、このメッセージの受け止め方次第だと思います。なかなか身にしみる展示でした。


これにて江戸東京博物館編は終了です^^
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■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
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■2009/10/28
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