関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

【東京国立博物館】の案内 【2011年07月】

前回ご紹介した「博物館できもだめし」を観た後、同じようにトーハクの総合文化展(常設)も観てきました。今回も写真を撮ってきましたので、それを使ってご紹介しようと思います。
 ※ここの常設はルールさえ守れば写真が撮れます。(撮影禁止の作品もあります)
  もし掲載に問題がある場合はすぐに下げますのでお申し付けください。

公式サイト
 http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=00&mansion_id=M1


 参考記事:
   東京国立博物館の案内 【建物編】
   東京国立博物館の案内 【常設・仏教編】
   東京国立博物館の案内 【常設・美術編】
   東京国立博物館の案内 【2009年08月】
   東京国立博物館の案内 【2009年10月】
   東京国立博物館の案内 【2009年11月】
   東京国立博物館の案内 【秋の庭園解放】
   東京国立博物館の案内 【2009年12月】
   東京国立博物館の案内 【2009年12月】 その2
   東京国立博物館の案内 【2010年02月】
   東京国立博物館の案内 【2010年06月】
   東京国立博物館の案内 【2010年11月】
   博物館に初もうで (東京国立博物館 本館)
   本館リニューアル記念 特別公開 (東京国立博物館 本館)
   東京国立博物館の案内 【2011年02月】


中村彝 「海辺の村(白壁の家)」
DSC_17984.jpg
平成館の方から来たので最初は近代絵画の部屋から見て行きました。(観た順でご紹介しています) この画家はセザンヌやルノワールから影響を受けた短命な人なのですが、独自の咀嚼があって面白いです。療養中に千葉の海を描いたそうですが、色合いが爽やかで希望を感じました。
近代のコーナーは2009年08月の記事の作品と結構かぶっていたかも。近江八景や河鍋暁斎の地獄極楽図などもありました。

「一字金輪像」
DSC_18083.jpg
鎌倉時代の仏画です。800年も昔の作品なのに色鮮やかでで目を引きました。如来を描いているようです。

「源氏物語図扇面」
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源氏物語のシーンを扇にしたもので、全54帖のうち残っているのは12場面のみだそうです。これは空蝉のシーン。雅で豪華ですね。

雪村周継 「鷹山水図屏風(一双のうち左隻)」
DSC_18098.jpg
これは左隻のみ展示されていました。第3扇に上から急降下してくる鷹が描かれ勢いを感じました。濃淡の使い分けも素晴らしい。

狩野探幽 「四季耕作図屏風」
DSC_18111.jpg
農村の様子を描いた屏風。御用絵師の狩野探幽は、幕府が農業で立国するという幕府の方針を絵で表現したとのことです。柔らかな表現で理想的な農村のように見えます。

狩野永徳 「許由巣父図」
DSC_18114.jpg
狩野永徳による水墨画。皇帝に天下を譲ると言われた許由が、耳が穢れたと川で耳を注ぐ時のシーンのようです。左の牛は、その穢れを流した水を飲ませなかったという話に基づくのかな。永徳は豪放なイメージがありますが、こういう幽玄な作品も良いです。

「青磁染付水車文大皿」
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これは鍋島の染付。文様化された水車や波文の意匠が面白いです。
 参考記事:誇り高きデザイン 鍋島 (サントリー美術館)

伝 桃田柳栄 「狩野探幽像」
DSC_18129.jpg
これは京都国立博物館が保有する鍛冶橋狩野家伝来の探幽像の写しだそうです。探幽の作品はよく目にしますが、探幽はこういう顔してたんですね。

この近くには狩野派の作品が何点かありました。

狩野探幽 「新三十六歌仙図帖」
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色紙くらいの大きさの絵と歌が交互になった帖。大和絵風で百人一首のような感じかな。字も流れるようで美しいです。

伝 徳川家康 「日課念仏」
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びっしりと「南無阿弥陀仏」と書かれた掛け軸。徳川家康が晩年に日課で書いていたと伝わるそうです。小学校の頃の書取を思い出しましたw 家康は諸宗派に公平に接したようですが、個人的には浄土宗に帰依していたそうです。
この日はあちこちで武将にまつわる作品が展示されていました。武田信玄の書状とかもあったかな。

鈴木春信 「舫い舟美人(もやいぶねびじん)」
DSC_18181.jpg
春信の美人画。この二人は芸者らしく、これから出かけるようですが、涼し気な雰囲気があって爽やかでした。

喜多川歌麿 「鮑取り(あわびとり)」
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海女さんらしき女性たちを描いた3枚続き。腰布を絞る仕草や櫛を通す姿が何とも色っぽい。生き生きしています。

続いて再び1階。

尾形光琳 「八橋蒔絵螺鈿硯箱」
DSC_18222.jpg
これは嬉しい不意打ち! 超有名作が展示されていて驚きました。側面に8つの橋がリズミカルに並んでいます。光琳の蒔絵の中でも最高傑作と言っても良いのでは? 2011/8/28まではあるようです(それ以降は分かりません)ので、気になる方は是非観に行ってみてください。

「片輪車蒔絵螺鈿手箱」
DSC_18227.jpg
漆工のコーナーはレベルが高すぎる!w こちらも国宝です。これは何と平安時代の作品です。流水に車輪が配されている意匠や螺鈿が組み合わされた技術の高さなど、観ているだけで楽しくなりました。

伝 本阿弥光悦 「芦舟蒔絵硯箱」
DSC_18236.jpg
こちらも面白い意匠の作品。芦に舟というのは平安時代からある意匠だそうで、光悦は王朝文化に主題を求めていたので、そうした伝統を大事にしていたのでしょうね。
この他にも光悦の作と伝わる蒔絵もありました。

「刀 相州正宗」
DSC_18239.jpg
有名な正宗の刀。正宗は相州伝と呼ばれる作風の完成車で、沸(にえ)の美しさが特徴だそうです。沸というのは鋼の微粒子のことで、刀身を焼き入れすることによって生じるそうです。何とも美しい形と輝きですね。

この辺りには以前ご紹介した仁清の銹絵の水差しや尾形兄弟による角皿もありました。

「十二神将立像 戌神」
DSC_18262.jpg
奥のほうには十二神将や大日如来像がずらっと展示されている部屋がありました。こちらは十二神将のうちの戌神。何かを眺めるポーズが面白いです。この部屋の仏像はどれも良かった…。


と言うことで、相変わらず特別展か?と思うほど豪華な内容で満足できました。ここの常設は総合文化展と名前を変えましたが、見逃すと何年も観られなくなる可能性があるので、気が抜けませんw 空海展に行かれた際には本館の展示も観ることをお勧めします。(この後に久々に表慶館に行こうとしたら時間切れで閉館になってしまいましたw)

 参考記事:
  空海と密教美術 感想前編(東京国立博物館 平成館)
  空海と密教美術 感想後編(東京国立博物館 平成館)
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NHK BSプレミアム 熱中スタジアム「博物館ナイト」の収録に参加してきました
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■2011/11/21
海の見える杜美術館の公式紹介サイトに掲載されました
  → 詳細
  → 掲載場所

■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
  → 詳細

■2009/10/28
Yahoo!カテゴリーに登録されました
  → 絵画
  → 関東 > 絵画

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