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ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション  (2回目感想前編)【国立新美術館】

この前の土曜日に、六本木の国立新美術館へ行って「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション」を再び観てきました。
見どころや各章の詳細については以前ご紹介したので省略して、今回はまだご紹介していない作品についてだけ簡単にご紹介しようと思います。今回は補足的な感じですので、以前の記事を読んでいない方は先にそちらを読んで頂けると嬉しいです。。
 参考記事:
  ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション 感想前編(国立新美術館)
  ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション 感想後編(国立新美術館)

P8200256.jpg

【展覧名】
 ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション
【公式サイト】
 http://www.ntv.co.jp/washington/index.html
 http://www.nact.jp/exhibition_special/2011/nga/index.html

【会場】国立新美術館  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅
【会期】2011年6月8日(水)~9月5日(月)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日15時半頃です)】
 混雑_①_2_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_4_⑤_満足

【感想】
込み具合は開催開始から1週間の頃に行った時より若干混んでいたかな。どっちにしろ混んでいますw 人が多いところでは2~3列に並んで観ていくような感じですが、終盤辺りは何故か空いてきます。逆に、閉館近い17時過ぎには前半が空いていましたので、先に空いているところから観ていくのもありかもしれません。


<第1章 印象派登場まで>
まずは印象派の登場の少し前の時代の作品のコーナーです。

ギュスターヴ・クールベ 「ルー川の洞窟」
クールベの故郷の水面の洞窟を描いた作品です。絵の左側と上側に岩壁が描かれ、ゴツゴツした力強い岩肌の様子がよく出ています。手前では何かを投げる仕草の人がいて、右のほうでは飛沫をあげているような描写もありました。静と動、光と闇の対比を感じる作品です。

ウジェーヌ・ブーダン 「オンフルールの港の祭」
港に泊まる船を描いた作品です。船のマストには沢山の万国旗のようなものがはためき、お祭りのようです。空の色は青、白、やや暗い色など緻密な表現となっていました。お祭りの楽しげな雰囲気や爽やかさを感じる作品です。

エドゥアール・マネ 「プラム酒」
帽子を被った薄いピンク色の服を着た女性がテーブルに肘をついて右の方を見ています。女性の前にはプラム酒らしきグラスがあり、女性はぼ~っとした表情をしていました。背景にあるドアのようなものや机、ソファなど水平・垂直が多いせいかキッチリした感じを受ける作品でした。

エドゥアール・マネ 「キング・チャールズ・スパニエル犬」
赤い座布団のようなものに乗った耳が垂れた犬を描いた作品です。茶色と白の毛並みがふわっとしていて、何とも可愛らしいです。キョトンとしてこちらを見る目もラブリーでした^^

フレデリック・バジール 「エドモン・メートル」
横向きに描かれた黒いスーツの男性です。左手でタバコを持ち、右手で本を押さえてうつむきながら読んでいます。右は明るく左は暗い背景となっていますが、黒の服と背景の境界ははっきりしていて黒の使い分けは流石です。結構写実的で、服の質感や人物の教養深そうな人格まで伝わってきそうでした。
 参考記事:マネとモダン・パリ (三菱一号館美術館)


<第2章 印象派>
続いては一番人気のありそうな印象派のコーナーです。

クロード・モネ 「揺りかご、カミーユと画家の息子ジャン」
揺りかごの中に入った赤ん坊と、その周りの花柄の天蓋のような(もしくはカーテンのような)ものを描いた作品です。その隣では女性がじっと赤ちゃんを見つめていて、でんでん太鼓や風車のような和風のおもちゃも転がっています。明るく軽やかな色使いで、あどけない息子と妻を愛情深く描いているようでした。

クロード・モネ 「太鼓橋」
モネの晩年の自宅にあった太鼓橋と、その下に咲く睡蓮の花々を描いた作品です。水面が鏡のようになり、周りの緑を反射しているのが分かります。結構、簡略化されているのに水面とわかるのは凄い…。 全体的に静かな雰囲気をたたえていました。この太鼓橋と睡蓮は晩年よく描かれたモチーフですが、これも素晴らしいです。
 参考記事:
  モネとジヴェルニーの画家たち 感想後編(Bunkamuraザ・ミュージアム)
  ポーラ美術館コレクション展 印象派とエコール・ド・パリ 感想前編(横浜美術館)
  オルセー美術館展2010 ポスト印象派 感想前編(国立新美術館)
  ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち 感想後編 (森アーツセンターギャラリー)

エドガー・ドガ 「舞台裏の踊り子」 ★こちらで観られます
タイトル通り舞台裏にいる踊り子を描いた作品ですが、踊り子だけでなく黒いシルクハットの男性が声をかけている様子が描かれています。これは定期会員らしいですが、口説いているのでしょうか…。それに対して踊り子は腕を組んで無視しているような素っ気ない態度をしていました。また、左奥には舞台の様子をみているのか、そわそわした感じのポーズをした踊り子の姿もありました。いろいろな意味で「舞台裏」を見てしまった感じがしますw
 参考記事:
  ドガ展 (横浜美術館)
  ドガ展 2回目(横浜美術館)

カミーユ・ピサロ 「麦わら帽子をかぶる農家の少女」
戸外で麦わら帽子を被って座る農家の少女を描いた作品です。青い前掛けのようなものを着用して縞々の服をきています。背景の緑が強く、少女の喉のあたりもうっすらと緑になっているなど光の表現や色使いが面白いです。一休みしているのか穏やかな印象を受けました。

アルフレッド・シスレー 「アルジャントゥイユのエロイーズ大通り」
馬車の行き交う通りと、その脇の家々や通行人を描いた作品です。右には並木もあり、道は手前になるほど大きく広がり遠近感があります。遠くのほうはやや霞んでいるのもそう感じる要因かな。淡い色彩で描かれ、のどかでのんびりした雰囲気でした。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 「アンリオ夫人」
これは以前にルノワール展でもご紹介した作品です。胸の大きく開いた白いドレスを着た女性の肖像で、微笑を浮かべつつもキリッとした印象を受けます。背景も淡い色で、爽やかで清楚な感じを受けました。手や肩の辺りは背景と同化するかのようですが、顔のあたりは輪郭がハッキリしている表現の違いも面白いです。
 参考記事:ルノワール-伝統と革新 感想前編(国立新美術館)

ピエール=オーギュスト・ルノワール 「シャトゥーの漕ぎ手たち」
川岸でボートを停泊させて振り返る青年と、すぐ脇の岸に立つ3人の男女を描いた作品です。言葉を交わしているようで、親密な関係に見えます。背景にはボートを漕ぐ人や帆船?のようなものがありました。筆致は大胆で素早さを感じました。色合いも強めです。


ということで、まだ2章の途中ですが、以前の記事と同様にこの辺で半分くらいなので今日はここまでにしておきます。本当にいい作品ばかりで全部ご紹介したいくらいですw 次回は後半の作品でまだご紹介していないものを取り上げようと思います。



  後編はこちら


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