関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

三上晴子 欲望のコード 【NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)】

前回ご紹介した東京オペラシティ アートギャラリーの展示を観た後、同じオペラシティの中にあるNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)で、「三上晴子 欲望のコード」と「オープン・スペース2011」を観てきました。

PC102362.jpg PC102361.jpg

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【展覧名】 三上晴子 欲望のコード
【公式サイト】 http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2011/Desire_of_Codes/index_j.html
【会期】 2011年10月22日(土)~12月18日(日)

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【展覧名】 オープン・スペース2011
【公式サイト】 http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2011/Openspace2011/index_j.html
【会期】 2011年10月22日(土)~2012年3月18日(日)

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【会場】NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店

【最寄】初台駅
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。


【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日15時半頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
会場自体は空いていましたが、体験型の作品(「三上晴子 欲望のコード」の視線を使ったインスタレーションと「オープン・スペース2011」の「無響室」)は予約で待ち時間があるようでした。

さて、今回の展示は「三上晴子 欲望のコード」から先に観たのですが、これは大きな部屋のインスタレーション1点と、体験型の作品1点のみなので、観るのが早い人は合わせても5分くらいで見終わると思います。なので、今回は同時に開催していた「オープン・スペース2011」も合わせてご紹介しようと思います。


<三上晴子 欲望のコード>
まずは三上晴子という「情報環境と身体」をテーマに双方向性の作品を作っているアーティストの展示です。

三上晴子 「Eye-Tracking Informatics-視線のモルフォロジー」
こちらは入口のある階のシアタールームにあった体験型の作品です。1時間ほどの予約待ちだったので私は実際には体験しませんでしたが、他の人がやっているのを見学することが出来て、仕組みはだいたい分かりました。目線に反応して宇宙のような画面の中を光の線が走っていくもので、自分の視線が左を向くと左へ、右に向くと右に光が進んで行きます。そしてその軌跡が赤い光線として残り、その軌跡が束になると模様のようになっていきました。視線を追うといういつもの行動が作品となっていく発想が面白く、出来た光線もイルミネーションのようで幻想的でした。

三上晴子 「Desire of Codes | 欲望のコード」 ★こちらで観られます
こちらは今回のタイトルにもなっている作品で、大きな部屋に3つのパーツで構成されています。まず壁に等間隔で並んだ無数のカメラがあり、カタカタと音を立てながら部屋の中を撮っているようです。また、部屋の中央にはロボットアームに付けられたカメラが設置され、近くを歩いていると監視するように撮りにきて、足元にその映像が投影されました。そして3つめは部屋の正面で、虫の複眼を思わせるいくつかの映像に別れた円形のスクリーンがあり、世界中の監視カメラや過去のこの部屋の映像などを流しているようでした。
解説によると、この作品は「現在の情報化された環境と知覚に生きるわたしたちの新たな欲望とはなにか」を問題点としているようです。 私にはそこまで深い意味は理解するのは難しかったですが、無機質なものが勝手に動くとちょっと怖いw 特に追っかけてくるカメラは不気味でした。


<オープン・スペース2011>
続いては毎年変わるオープン・スペースの展示です。今回も2010年から変わったところが多かったのですが、気に入ったものだけご紹介しようと思います(というかよく分からなかったのも何点かあるのでw)
 参考記事:
  オープン・スペース 2010 (NTTインターコミュニケーション・センター[ICC])
  コープ・ヒンメルブラウ:回帰する未来 (NTTインターコミュニケーション・センター[ICC])

デイヴィッド・ボウエン 「テレプレゼント・ウォーター」 ★こちらで観られます
こちらはハワイ沖の波をリアルタイムに天井から吊り下げられたグリッド(格子状)の構造物で表すという作品です。1/12の縮尺で再現されているようで、操り人形のようでありながら非常に滑らかで、機械っぽさがなく本物の波の動きのように思えました。これは人工物に自然さを感じると解説されていましたがまさにその通りでした。
この人の作品は他に「ソナー・ドローイング・デヴァイス」と「フォトトロピック・ドローイング・デヴァイス」というものもありました。

この辺には小部屋のような所に入るコーナーや、様々な大きさの円を重ねて描いた大きな絵のような図形のような作品などもありました。

真鍋大度+石橋素 「プロポーション」 ★こちらで観られます
これは部屋中にポップな曲が流れ、画面にはそのPVのように幾何学的な模様が映し出される映像が投影されている作品です。これを観ただけではなんのこっちゃ?と思いましたが、部屋の後ろには工業用のロボットアームなどが取り付けられた所があり、じつはそのアームの先についたカメラに写された実景を映像としているようです。ミニチュア的なものや光による演出などを使っていて、無骨な感じのロボットアームがまるでビデオジョッキーのように見えるのが面白かったです。

この部屋の近くには、ヴァニタス画をモチーフにした映像作品や、箱を弦に吊るして音を出す作品などもあります。また、「ジャグラー」や「無響室」なども今年もありました。

重田佑介 「がそのもり」 ★こちらで観られます
こちらの作品は1つ部屋全体を使ったもので、靴を脱いで真っ白な絵本を持って体験します。部屋のあちこちにドット絵で描かれたキャラクター(たくさんのファミコンのキャラのようなものが動く)を投影していて、白い絵本を差し出すとそこに映像が写っていきます。桃太郎や裸の王様?など様々な童話をモチーフにしたドット絵キャラ達が、どんどんあちこちに移動していくので、それを追っかけながら自分も絵本を持って移動する感じです。愛嬌のあるキャラクターたちの物語を観ることが出来て、これは大人も童心に帰って楽しめる作品でした。


ということで、去年のほうが面白かった気がしないでもないですが、今年も面白い発想の作品がありました。ここは科学的なインスタレーションが楽しめるので、オペラシティに行く機会があったら是非脚を運んでみると良いかと思います。

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